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頭を鍛えるノウハウの最新版!『頭が鋭くなる齋藤レッスン』

頭は鋭くするには鍛錬ね

『頭が悪い!』って、自他共に認めている私が自己啓発のために読んでいるのが、齋藤孝さんの本です。2014年6月に初版を発行した『頭が鋭くなる齋藤レッスン』を紹介します。読み飛ばしでは勿体ない、濃縮な本です。 書斎の本としおり

世の中に頭のいいやつなんかいない

この本の面白さは、章の順序立てです。よくノウハウ本などに、興味のあるところから読んでいいですと書かれているものがありますが、『頭が鋭くなる齋藤レッスン』は、最初っから一字一句飛ばさす読んでみると、理解しやすい順序立てになります。

最初に頭を鋭くするなら、体を鍛えるべしという章から始まり、相撲の四股を踏むことや肩入れなどを提案しています。意外な提案に、思わず目が冴えます。

勝海舟や坂本竜馬といった、ここ数年NHKなどで取り上げられている幕末の人物を例に挙げていて、二人とも体を鍛えることで頭や神経を強くしていったと興味を繋いでいきます。『うつ』の方はジャンプをしたら良いとあり、関連性に頭をひねる部分もありです。

後の章を順々に読むに従い、身体と心、頭が繋がっていることに気づくのです。次に、身体を鍛えることで、集中力、意思の粘り強さに繋がっていくと説いています。

嬉しかったのは、『頭のいいやつなんかはいない、集中力と粘り強さで頭を鍛えている』という文を読んだ時、私のような凡才は、”はたと光”を見ます。

散々、長年、頭が悪くて痛い思いも恥も掻いてきたのに、そうか、頭が鍛えれば何とかなるかもと、ページをめくる指が早まっていくのです。

疑問が頭を鍛える原動力になる

体を動かすことで気の充実を図った後で、好奇心や疑問を持つ姿勢を勧めています。『どうしてなんだろう』って思った疑問符を解消するために、夢中になって研究していく、これが頭を鍛える原動力となります。

疑問に思う、問いを立てる、解決のために調べる、分かった時に感動すると言った一連の行動をしなくなれば、それ以上の向上はありません。疑問を増やしていくことで、守備範囲を広くして頭が鋭くなっていくのです。

問題を解決するためには、アイディアが必要です。アイディアや発見は、無の状態から作り上げることはできずに、膨大な知識の寄せ集めだといいます。

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エジソンは失敗の回数を取り上げて諦めない見本となっていますが、そのエジソンは、ブルタニカ百科事典を丸暗記するほどの勢いでむしゃぶり読むほど読書家でした。

この辺りから、机上での学習の大切さに入っていくのですが、前章で運動や好奇心と言った話がちりばめられているので、心が退屈さを感じません。

私が、齋藤孝さんをノウハウ本に選んでいる理由は、心が退屈しないことにあります。ありきたりな内容なのに、深掘りするところが斬新で、思わず相槌を打っているのです。

インターネット時代への忠告

インターネットの時代に入り始めた現在人は、生の現実空間に足を運ぶべしと提言しています。

ボタンひとつで、知りたいことがフルカラーで分かり、音楽も文学もダウンロードすれば外出することなく触れることができるようになりました。しかしそこには、リアル感で感じる高揚感や興奮できる空間がありません。

体や心が動かなくては、頭を鍛えることができないと、最初のフレーズを思い出します。『うまい!』と思いました。

文学にしてもただ一人で読むのではなく、感想を言い合ったり友達と議論したり、新たなアイディアに繋ぐための道具にしたりといった、動の部分が無くては意味をなしません。

インターネットに入って便利を満喫している多くの日本人への、忠告なのでしょう。

実際、コンサート等の収益率は落ちないそうです。会社でも、TV電話等のインフラが発達している今でも、多くの社員を集め直接話をする機会をあえて作っているところが多いそうです。

電車に乗りワザワザ会場に足を運び、リアルに同じ空間を共有することで心を刺激して、頭を鋭くしていくのですね。

学校と社会では勉強に仕方が違う

一番心に刺激を与える方法は、失敗した時です。ダメージが大きければ大きいほど、立ち上がるために努力をして学習して、頭を鍛えようとします。心が頭を鍛えるのです。

齋藤さんは『身になる勉強と言うのは痛い目に遭うこと』とありました。素晴らしい言葉だと思います。是非、御自身の目で読んでもらいたい本の一つとなります。

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