4つの脚が場所を取らないことがメリット大
フローリングの床を硬い杖の先で、コツコツとたたきながら歩くのは、ちょっと気が引けるものです。室内は場所をとらない杖は便利なのですが、実際使ってみると悩みはあります。
歩行器の安定性は魅力だけど、狭い場所ではやはり不便
先日、利用している介護業者の方から、『使っている歩行器が少し大きすぎませんか?』と問い合わせがあって、他の歩行器に変更しました。その際、母が杖の先に箱が付いているものがいいと、しきりに言ったので探してみました。
今使っている杖では、不安定だけど、植木が置いてある狭い場所を歩くには、杖でないと駄目だからです。
実は、新聞によく掲載している、『暮らしの幸便』にそれらしき杖を見つけます。なるほど、新聞に載っていたのであれば、母の記憶にも残っているのは、うなずけます。
この『暮らしの幸便』というお店は、いわゆるアイディア商品を多く取り扱っていて、一人用のこたつや、水虫治療機などを珍しいものばかりを見つけられます。いつまでも飽きずに眺められるお店なのです。
(↓ 私が購入た杖です。)
家の中でも気兼ねなく杖を使いたい
杖を室内で音を立てずに使用したいというニーズは、高齢者に共通だと思うのですが、なかなか口に出しません。歩く時は、たんすとかドアの取っ手とかに捕まりながら歩いて、室内用の杖にまで思い至らないのかもしれません。
家の中での転倒は多いと言われているなか、上記の写真のような杖は便利です。室内用4点杖で、壁にたてかけなくても、立ったまま置いておけます。(自立性)
お財布からお金を出すなど両手を使う場合、杖のヒモを手に掛けなおさなくても良いのです。そのまま横に置いておけます。杖をどこに置こうかとか、杖を置いた場所を忘れて探さなくてはといった、ストレスがなくなります。
トイレなど狭い場所での立ち上がりも、イチイチ家族を呼んで手を貸してもらうのも嫌な方もうれしいはずです。トイレで、脂汗をかいて立ち上がらざるえないなんて、悲しいですよ。
4点杖の欠点は、安定性を重視するために脚の幅が広いので、狭いトイレでは杖の4つの脚が入らない欠点があります。この杖は、脚の幅が8.5センチ×9.5センチと狭いので 、便利なのです。
脚がゴムって言うのもいいですよね。音が静かなのと、何と言ってもフローリングを傷つけないことがメリットです。スリッパを履くきれいなフローリングの病院がありましたが、さすがに、杖を使うのを、阻まれました。
長さは10段調節できます。重さも495gと軽い。
m(_ _)m すみません、気がついたらこの商品はリニューアルされていました。4点杖の欠点は、平地でなければ安定しないことです。坂道や凸凹道になると、4点が均一に路面に密着しないために、逆に危険性があるためのようです。
我が家のように、自宅で使う場合なら問題ありません。外出先でも使用したいという方なら、リニューアルされた4点杖は、使い勝手が良くなっています。類似商品が、現在2点ほどありますので、紹介してみます。
- 暮らしの幸便4脚ステッキ(右手用)
- 幸和製作所の軽量アルミ製10ポジション4点杖
暮らしの幸便 4脚ステッキ(右手用)
杖が持ちやすい、坂道でも歩ける、歩くとき4点が路面に密着すると言うことが重点的にリニューアルされています。 室内はもちろん、登山、砂利道など凸凹道でも、対応できるようになりました。ただし、杖を持つ手が、右手用と限定されています。
最初に私が気に入った杖の自立性と脚の幅が狭いのうち、自立性だけが残りました。リニューアル後の杖部分の幅は、21センチ×14センチとやや広くなっています。ちょっと、診察券やパスポート、お財布を取り出す際に、杖をそのまま立たせておける便利さは残っています。
正直、屋外用になってしまっています。また、右手限定であるのも、ちょっと違和感を感じてしまいます。高齢者用介護用品を中心に開発している、幸和製作所も4点杖に力を入れているのを知りました。以下に記述。
幸和製作所 軽量アルミ製4点杖
歩きながら杖を使うときは、杖は斜めに傾きます。歩くスピードが高いお年よりほど、杖は内側に傾くはずです。逆に、歩くスピードが遅いと、杖の傾きはなく路面と垂直になります。
幸和製作所の4点杖は、歩くときの杖の傾きを考慮しています。4点の脚の長さは、外側を長く内側を短くしているのです。右手用の杖、左手用の杖と確かめて、購入する必要があります。
下記のリンクより、サイトを見るとわかりますが、杖の持つ手は、痛い足の反対側です。右足が痛ければ、左手に杖を持つことになると書かれています。ただ、個人的には傷害の種類によってや、その方の歩くときの癖などもあるのではと、ちょっと疑問に思ってはいます。
幸和製作所のサイトにもありますが、屋外で歩くことを念頭に開発されていますので、歩くことに自信がないとか、速度が遅い高齢者には不向きかもしれません。
私がこだわりたい、4点の足の部分の大きさも、21.5センチ×17センチと広く、屋内や狭いトイレではかなり使い勝手が、悪いと判断します。 あと、自立性についても、サイトでは書かれていませんし、脚の長さが異なると言うことで重要視はされていないようです。
4点杖は、使用する高齢者の歩行レベル、使用場所、目的をかみして選ぶ必要があります。 最初に説明した杖は、今でも重宝しています。なくなっちゃって、本当に残念です。
スポンサードリンク