花の精が作ったバラはどのスイーツともピッタリ
お花屋さんが提供するスイーツは、味覚だけでなく、目や鼻を充分楽しませてもらえるものでした。日比谷花壇が作ったスイーツは、奥出雲薔薇園(フレグランス・ロゼ)で栽培した、さ姫(さひめ)という薔薇を、贅沢に使ったお菓子です。
さ姫とはどんなバラ?
さ姫の薔薇は、肉厚が感じとれるほどの深い色合いと、脳までしびれさせてしまうほど豊潤な香り、実際に試食もしましたが、植物が持つほろ苦さと酸っぱさで花の精に招かれた気分です。スイーツの甘みを引き立てて、こんなスイーツの味わいもあるのかと改めて教えてもらったようです。
私が感じた本物の薔薇の味は、口の中に後を残さないで爽やかな印象を持ちました。↓下記頂きました。
さて、世界中の最高品質のバラに精通しているはずの日比谷花壇のデザイナーさえも、魅惑させてしまった『さ姫』とはどのようなバラなのでしょう?
神話の国の出雲にある奥出雲薔薇園では、『忘れられない薔薇を作る』を合言葉に、神話にちなんで名づけられた奇跡の薔薇が、『さ姫』です。『さ姫』は、感動できる香りと色彩を持つ、薔薇の品種なのです。
さ姫の栽培方法
奥出雲薔薇園は、平成元年から、植物を育てるために必要な有機質の土を作る研究から始めたと言われています。と同時に、草花や球根、樹木の研究栽培を重ね、従来の薔薇より倍の大きさを持ち、より香りが高くなるように交配を重ねて生み出していくのです。その期間10年の歳月を経てつくられた、さ姫の特徴は下記のとおりです。
- 独特の芳香性
- 食用や入浴剤などの利用のために生産
- 艶やかな深紅色と肉厚の花びら
- 花びらを瞬間冷凍して通年利用が可能
- 5月~11月まで継続的に開花
『さ姫』は食用の薔薇であるために、有機肥料、無農薬で栽培されます。口に入ったり、肌に直接触れるものなので、消毒もほとんどされません。
薔薇は病害虫がつきやすいのですが、日頃の手入れや充分な肥料で、バラを丈夫に育てて病害虫を寄せ付けないバラ栽培で、実現させているそうです。
さ姫は、バラの香りが強い朝露の残る早朝に、摘み取りを手作業で行います。摘み取った薔薇の花弁部分を仕分けをし、濃厚な香りと良い色のものだけを瞬間冷凍して出荷されるそうです。
さ姫を使ったスイーツの紹介
日比谷花壇でさ姫を使った薔薇のスイーツは、下記の4つ。試食もさせてもらいましたので感想と、詳細を記載しておきます。
- 花咲くローズマカロン
- 花咲くローズロール
- 花咲くローズチーズタルト
- 花咲くローズコンフィチュール&バームクーヘン
どのスイーツの箱も、二次利用が可能なデザインとしっかりした作りになっています。日比谷花壇スイーツ特製の手提げ袋も一緒に届けられますので、そのまま手提げに入れて届けることができます。
届けたお宅に招かれて、一緒に極上のばらのスイーツを楽しむのもいいかもしれません。
また、メッセージカードも付いていますので、大切な人に日頃の想いを伝えるいい機会になりそうですね。
花咲くローズマカロン
フレンチメレンゲを使用したデリケートなマカロン生地に、アーモンドの女王スペイン産のマルコナ種を入れ込んでいます。軽い香ばしいマカロン生地です。
マカロン生地に挟まれるフィリングは、ホワイトチョコベースのガナッシュにさ姫の花びらが細かく刻まれて練り込まれています。上質なバラの香りを損なわないように、フィリングを作る直前まで、花びらはそのままにされているそうです。
風味豊かなローズマカロンは、決して作りものではない、バラ本来の香りを楽しめるものに仕上がっているはずです。
マカロンが入れられた箱は、そのまま小物入れなどに二次使用できるしっかりした作りと、美しいデザインです。
花咲くローズロール
ロールケーキの生地の上には、深紅のバラの花びらが一枚、二枚と埋めこまれています。バティシエの手によって、広げながら丁寧に置かれた花びらが、今もなお、畑の中で咲いている薔薇のように見えるほど色が艶やかです。
ピンクに仕上がった生地が、優しい気分にさせてくれます。
さらにロールの中のクリームにも、ローズ三昧。さ姫のローズウォーターと花びらを使ったコンフィチュール、さ姫のエッセンスから抽出したお酒がクリームの中に入りこんでいます。
ロールケーキが入っていた箱は、使い道が沢山ありそうな、細長い箱です。派手なお店のロゴも無いので、お部屋の中でインテリアにもなりそうです。
ペン入れ、スマホや薬入れなどなど、活用方法は上げていたらキリがないほどです。
花咲くローズチーズタルト
さっくりとしたパイ生地の上に、さ姫のコンフィチュールに、チーズとスポンジケーキが折り重なって作られています。
バラそのものを食べるのではなく、煮詰める、煮出す、固める、練り込む、振りかけるといった様々な加工を施し尽くした薔薇の味が楽しめます。
こちらは食べてみましたが、チーズのほろずッぱい味わいと、バラの爽やかな香りとが、ぴったりと合っていて絶妙でした。
チーズクリームの中には、さ姫のリキュールやローズウォーターが忍ばせてあったと後で知り、なるほど、『通常のチーズクリームより後をひかない味で変だな』と思った訳を知ることになります。
ケーキが入っていたまわるい箱は、特別な日につかうコース―タ―や、小物入れなど用途は色々ありそうです。
花咲くローズコンフィチュール&バームクーヘン
口当たりが柔らかいしっとりと焼きあげたバームクーヘンに、ほんのりと香るローズコンフィチュールをかけて食べました。濃厚な薔薇の香りに、心までとろけてしまいそうです。
ボサボサッとした本場ドイツのバームクーヘンとは違って、こんな優しい時を感じられるバームクーヘンもありかなと感じるひと時です。
ローズコンフィチュールが別容器に入れられているので、好みの量でバラを堪能することができます。強いバラの香り、ほんのりの香りと、使い分けてみてください。
ひときわ大きなピンクのバラが描かれた箱は、ランチョンマットやコースター、カトラリー等を入れておくと、便利そう。デザイン豊かな種類を入れておいて、気分に合わせて使うのに便利な箱になりますよ。長方形の箱なので、他にも用途は色々ありそう。。ですよね。
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