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朝食に野菜を食べる朝ベジの意味とは?

今日の日を大切にするために朝食にこだわる

夕方から体調や頭の回転が良くなる夜型人間は、増えているといいます。夜型人間増加の理由は、テレビやスマホの見過ぎ、深夜遅くまでの街灯や店のネオン、共働きでの就寝時間が遅いことにあるそうです。子供たちが外で十分に遊べなくなり体が疲れないので、良い睡眠がとれないこともあるでしょう。社会人もメールやインターネットで、情報を机上で手に入るために、やはり体を動かす機会が減りました。

夜型人間は、十分な朝食の時間を持ちません。寝起きのまま慌てて身支度を整え、会社でコンビニのパンをほおばるとか、カロリーメイトやプロテインゼリーで済ます生活をしている人がなんと多いことか。やっとのことで、義務のように朝食を食べています。

ここで。さらに追い打ちをかけるように、健康面で警告を鳴らされます。「1日の始まりの朝食をおろそかにすると、仕事の効率は落ち、体調不良に陥る」という風にです。レストランのモーニング

「朝食は車のガソリンとは違います」と、朝食の質を求め続ける声は増える一方ですね。2017年ごろに流行した「朝ベジ」は、ニューヨークやロサンゼルスが発祥で、朝食に野菜を食べることです。

色どり鮮やかな野菜が気分を盛り上げ、野菜を噛むことで脳を刺激し、糖質の吸収を緩やかにするのが狙いです。

糖質の吸収をおだやかにする

朝食に野菜をすすめる理由の第一は、糖質の吸収を穏やかにすることにあります。

1日のエネルギーの源である糖質は、絶対必要。寝起きの低い体温を温めるには、空っぽの胃に熱を生み出す糖質を入れ、胃腸の活動を促す必要があります。脳のエネルギーは糖です。糖質が不足してしまうと、仕事の効率が上がらない、学習に身が入らないなどの活動量が減退してしまいます。

ただ、糖質だけしか食べていないと、消化時間は2~4時間程度なのでお腹が空いてしまいます。極度の空腹の後の食事は、その後、体が足りない糖分を緊急度高く補おうとするために血糖値が急に上がります。短時間での血糖値の上昇は、再び強い空腹感を招き、低血糖の状態に陥ります。

タンパク質は糖質より腹持ちがよく、消化時間は4~6時間といわれています。しかも朝食に必要な栄養素の一つです。就寝中に体の新陳代謝が行われ、体の組織が古いものから新しいものに入れ替わっています。組織の材料となるタンパク質は、フルに使われているに違いありません。タンパク質が最も不足している時間は、朝なのです。朝食でタンパク質を食べなければ、不足分を体の筋肉から補います。

糖質、タンパク質に加えて脂質を取り入れた朝食であれば、量にもよりますが5時間ぐらい消化時間がかかるといわれています。昼食まで空腹になることはありません。

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さらに朝食に野菜を食べると、一緒に食べた糖の吸収を穏やかにして、食後の血糖値を上げません。食べる順番を、まずは野菜から食べることで、より血糖値の急上昇と食べ過ぎを抑えられます。朝食に必要な栄養素を確実に食べても太らないことが、朝野菜を食べる意味だったのです。

朝食にファッション性

朝食の色鮮やかな野菜はファッション性があります。モデルのような気分で、キレイなサラダをインスタにあげる瞬間は、確かにワクワク!!

しかし、それだけではありません。

気分が明るくなるきれいな色は、人を元気にするホルモンと、気分が高揚するセロトニンが出やすくなるそうです。朝は1日を始まりのスイッチが入る時間、日の光を浴びるてセロトニンが出やすくなりますが、さらに野菜の色でも加速させられます。

朝ベジには、これから始まる1日に向けて、心ウォーミングアップ効果もあります。

ポリポリよく噛むこと

永山久夫氏の『長生きしたけりゃ、今すぐ朝のパンをやめなさい。:病気にならない”朝和食”のすすめ』のなかで、たくあんを食べるシーンを書いています。たくあんを噛む音が楽しく、よく噛むと唾液が出て消化が良くなり、噛む刺激が脳に伝わり脳の血流が良くなることが分かっているそうです。

朝食は得てしてパンやお粥やチーズやヨーグルトなどと、柔らかい食べ物が定番です。歯ごたえのある野菜を取り入れることは、寝起きの脳をたたき起こすのにちょうど良いのかもしれません。

朝食向きの野菜もある

就寝中に体温が下がり、朝は1番低い時です。体を冷やす野菜を食べると、せっかく上げようとした体温もうまく働きません。冷えたサラダより温野菜が適しているといわれる理由です。特に、野菜のビタミンやミネラルを丸ごと頂けるスープは、最も適しているといえます。

野菜と言えども、血糖値が上がりやすいものとそうでないものがあります。折角、糖の吸収を穏やかにするために食べた野菜が、逆の結果になるようではいけません。血糖値が上がりやすいものをGI値が高い、血糖値が低いままのものをGI値が低いといいます。

比較的GI値が低い、次のような野菜が理想的です。

れんこん、しいたけ、長ネギ、キャベツ、大根、ブロッコリー、ナス、ほうれん草、納豆、ひじき、昆布、もずく、卵、りんご、キウイ、グレープフルーツ、プレーンヨーグルトなど

血糖値を心配しないで食べれる野菜で、主食も兼ねている健康食があります。水溶性食物繊維を多く含む大麦です。ご飯を炊く時に、お米2合あたり、大麦30gと同量の水を加えて炊飯します。

或いは、大麦を15~20分ゆでて、ミネストローネなどのスープに加えて食べるのも、おしゃれで健康的です。ゆで大麦は冷凍保存可能。

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