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おしゃれ、エレガント、機能的であることが特徴
先月7月31日に、『MoMA DEASIGN STORE』のプレスリリースが行われました。興味のあった作品を、ランダムに紹介していきます。
今回は、ミラノの2015年世界博覧会エキスポ(2015年5月1日~10月31日)の一環として、ジョージ·M·Beylerianが、32人のイタリアンデザイナーに、依頼して作った雑貨となります。
作品のテーマは、『FOOD(食べ物)』となっています。
いずれも、大御所のデザイナーによるものです。初めて製品化されるものや、中には過去のスケッチから製品化されたものです。
32人全ての作品は紹介できませんが、最初にデザイナーと明らかにされている経歴と、作品の紹介の順で行います。
MoMaのサイトでの販売は、10月下旬を予定されていて、まだまだ先です。ゴメンナサイ。もしかしたら変更になる可能性もあるとMoMaの方より言われています。
でも、見るだけで充分楽しめるはずですので、良かったらおつきあいください。
エリオ・フィオルッチ
1935年に、イタリアミラノ生まれ。家業は靴屋であったにもかかわらず、ミニスカートなどを販売するためにロンドンに店をオープンさせます。日本でも、水着、靴、香水などをヒットさせた、おとなかわいいのブランドです。
今年7月中旬の産経ニュースによると、エリオ・フィオルッチ氏は、7月20日に急病により亡くなりました。80歳だったそうです。ブランドは、90年に日本のジーンズメーカー、エドウィンに買収されています。
少し遅れましたが、謹んで哀悼の意を表します。
キャロットグローブ&キッチンタイマー
一番底の部分が、回り時間を合わせることができる、キッチンタイマーです。
キース・マスケローニ
カリフォルニア州にあるアートセンター·カレッジ·オブ·デザインで学び、ロードアイランドデザイン学校を卒業しています。
未来派コースター
アクリルコースターのセット。コースターの大きさは、直径が10.2cm。
ジョー・コロンボ
ミラノで絵画と彫刻を学んだ後、工科で建築を学びます。1951年から1955年の間、画家・彫刻家を生業としていました。
プラスチックなどの新しい素材を使用することを、好んだデザイナーで、冒険主義的、未来派と呼ばれています。
FORMAGGIERA
チーズ、ジャム、ソースを入れるためのケースです。ナイフは、ケース内で丁度良い角度で静止するように、作られていて、蓋はスライドさせることができます。
蓋はステンレス、ケースはプラッチック製。
アルベルト・メダ
ミラノで機械工学を学び、1969年に卒業。1983年、ヨーロッパのデザインで権威ある学校の一つである、ドムスアカデミーで、産業技術を教えています。
オイルディスペンサー
フラスコ状のディスペンサーに、金属の金がついています。
蝶つがいを上に上げることで、蓋が開きオイルを注ぐことができます。
容器の中に入るのは、やはりオリーブオイルでしょうか?日本人だったら、ドレッシングやお醤油になるのかな?
アンジェロ・マンジャロッティ
1948年にミラノ工科大学の建築科を卒業。1953年にアメリカに渡り、客員教授として働いた後、ミラノに自身の建築事務所を開設します。
トリオ一輪挿し
博多人形のようなしっとりした陶器で作られています。まるで、日本人が作ったのかと思うほど、繊細で優しく素朴だと感じました。
3つで、1セットで高さが違います。
3つ一緒に写真にとれなかったので、下記に一番小さい花瓶を載せておきます。
見ていると、 どうも日本のとっくりのように見えて、イタリア人に親近感を覚えてしまうのですが、どうでしょうかね。
アルド・CIBIC
1979年にミラノに移住。1989年、CIBIC&パートナーズを設立。
卓上型調味料(3本セット)
小さな家の2件の側に、大きな木が茂っているようです。
家の屋根の部分に穴が開けられて、塩(Salt)の『S』と、こしょう(Papper)の『P』が書かれています。
木と思われるものは、楊枝でしょうか?イタリア人も楊枝をくわえるんですね。『木枯し紋次郎』のイメージがあるので、楊枝って日本独特の文化なのかと思いました。
やっぱり、イタリア人に親近感を持ってしまいます。
卓上型調味料(9本セット)
上記の3本セットに、6本が加わっています。ミルクピッチャー、オイルディスペンサー、取り皿が加わったアイテムです。
イタリアの方がデザインしたのに、全然違和感がなくて、日本の食卓においてもそのまま使えそうです。色とりどりの容器は、楽しい食事の時間を約束してくれそうな予感がします。
アシール・カスティリオーニ
ミラノ工科大学で建築を学びます。 1944年にデザイン事務所を設置。
GIRACHILLE(燭台)
ローソクの熱で、円筒の筒は回転して、周囲にカラフルな色を照らしていきます。上から、回転する羽が見えます。
ステンレススチールとガラスで作られています。
アンナ·カステッリFerrieri
ミラノ工科大学で建築を学びます。1966年、デザインディレクターとしてカルテルで設計を行います。
スィアライクッキー&ケーキスタンド
タルトやクッキーを載せるお皿です。ホームパーティの時にケーキを載せたり、店頭で飴入れなどにしてもオシャレに見えます。
パオラ・ナヴォーネ
トリノ工科大学建築家を卒業。
おしゃれな家具が日本でも発売されていて、大阪国際デザイン賞を受賞しています。建築家・デザイナー・アートディレクター・インテリアデザイナー・評論家・教師・展示会やイベント主催者といった、顔をもっています。
魚の栓抜き
触ると柔らかい素材、シリコンでできています。イタリアの国旗を思わせる色の配色で、真下から見た魚の姿です。
栓を開ける部分は、魚の口なのでしょうか?だとしたら、釣りあげられて、泣いているのかもと想像させられるグッズです。
ヴィコ・マジストレッティ
1920年生まれ、1945年ミラノ工科大学を卒業。イタリアの一流家具ブランドでデザイナーとして活躍しします。1967年には、コンパッソ・ドーロ賞を受賞後、第9回トリエンナーレ金賞、第10回トリエンナーレ1等賞 などを受賞したことで知られています。
ピンポンカクテルトレイ
開いている穴に親指を差し込み、バイキング等で、料理を盛り合わせる時に便利です。バイキングの時は、周囲に気をとられてお皿に意識が行かなくなる時もありますからね。
エットーレ・ソットサス
1917年インスブルック生まれ。イタリアの建築家、インダストリアルデザイナー。
ソットサスは戦後イタリアン・デザインに対する世界的な評価を高めた一人です。その作品は、影響力が強く、派手で独創性に優れ、時には称えられ時には批判も受けたと言われています。
1958年、オリベッティ社の、大型コンピューターエレアのデザインを手掛けています。日本でもヒットした、オリベッティ社の「テクネ3」や「ヴァレンタイン」のデザインなど、数多くを手掛けてきました。
平方サークルボウル(3本セット)
黄色、緑、オレンジ、色とりどりのイタリアンカラーのボールです。料理を載せる時は、映えるボールの色を選べます。材質は、石器。
一緒の写真に乗っていますが、白色のボールは別セットです。制作者は同じ。良く見ると質感も違ってみて、上記のカラフル色のものと違って磁器でできています。
ドナートD’ウルビーノとパオロLomazzi
1930年に、ドナートD’ウルビーノとパオロLomazzi、共に同じ年に生まれます。1966年に、故ジョナサン・デバスと3人で、デザインスタジオのDDLを設立します。
主な作品は、ビニール製エアソファーBLOWやEXPOOSAKA-CUPOLA、第14回トリエンナーレ館、コートハンガーSCIANGAI等が有名です。
ゴールデンコンパス賞を受賞しています。
けちな箸スタンド
まるで、箸を握っているかのように見える箸おきです。発売前ですので、日本での商品名はどうするのかは不明ですが、箸置きとせずに箸スタンドとしてしまったのが面白いと思います。
今や、東洋の箸も西洋文明の中にするっと溶け込んでしまうかのようです。ちょっと、笑ってしまうようなユニークさがあります。
ジョン・マスケローニ
父親より、家具作りの基本を学んで育ちます。その後、ゆっくりとゆっくりとコレクションに自分のデザインを導入し始めまます。
1981年に、ジョンは製造事業を閉鎖し、家具や照明のデザインを行いました。
フォルコラ キャンドル
イタリアのフォルコラからベネチアまで渡っている船(ゴンドラ)の漕ぎ手をイメージしているようです。しなやかなでありながら、鍛えられたボディということなのでしょうか?
約6時間火をともし続けることができるキャンドルです。
災害で停電になった時に使えそうです。
ロベルト・サンボネット
1924年生まれ。ミラノで建築を学んだ後、画家に転身。1948年にブラジルへ渡り、1953年に戻った後、オリベッティ発行の雑誌、フランスのバカラ社、イタリアのデパート、リナシェンテなどの仕事をこなします。
1995年には、コンパッソ・ドーロ受賞しています。
カクテルナプキン
ロベルトSambonetの有名な水彩画を、印刷したものです。
本当に使い捨てなの?って聞きたくなるほど、オシャレなナプキンです。ココだけの話、ハンカチだってこんなにセンスの良いもの持っていません。
4種類が1パックに収められています。
CINI・ボエリ
1924年、ミラノで生まれます。1951年に、ミラノ工科大学で学位を取得後、多くの賞を受賞しています。
ビスコッティセット
展示会では気づきませんでしたが、マグカップの下のソーサーは別の目的で使われます。マグカップの上に乗せるようです。
温かい飲み物を入れた後、ソーサーを載せて、クッキーなどを温めます。発想が、違うのですね。
ただ、カップの曲線と、内側の目が覚めるようなブルーに、ドキドキしました。
フェデリカ・マランゴニ
ガラス、光、映像作家です。1970年に彼女はヴェネツィアで彼女自身のデザインスタジオを設定します。
レッドスターグラス
もともとヴェネツィアのグッゲンハイム·コレクションのために、限られた数で生産されたものです。吹きガラスの手作りで作られたもので、なるほど、素朴な質感があります。
アンドレア・ブランジ
1938年フィレンツェ生まれで、建築家・デザイナーです。
プロフィール花瓶
まるで温かい飲み物をのむタンブラーのような形をして、取っ手のところが人の顔になっているのが面白いですね。目がぱっちりしているので、女性でしょうか、顎のラインは角ばっているので男性にも見えます。
刺す花は1本から、沢山でも。。。本数を選ばないで使えそうなところが気に入りました。
材質は、綱板とホウケイ酸ガラスです。
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