スポンサードリンク

江の島水族館って親潮、黒潮、深海の魚たちがずらーりいるんだ

冬なのにお魚好きの子供は沢山いたよ

この寒い1月下旬に『えのすい』こと、江の島水族館へ行ってまいりました。水族館と言えば子供の喜ぶところです。そこで最も敬遠する寒い時期で平日なら、がら空きでゆったりと見学できると狙いました。

ところがどっこい、いましたよ。そりゃもう沢山!!子供って1度気に入ったら水槽の前で1分でも5分でも動かないんですね。「この水槽は諦めて次に行こう」といったことが、1回や2回ではありませんでした。季節外れなだけに、お魚が本当に好きな子供だけが集まったのでしょうかね。

江ノ島水族館のくらげ

東京に近くても海産生物の宝庫

江ノ島水族館は、小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅より徒歩3分ぐらいのところにあります。個人的には都心から1時間ほどで行けてしまう江の島は、海水浴やサーフィンを手軽に楽しむ場所といったイメージしかなかったのですが、江の島の位置する相模湾は海産生物の宝庫なのだそうです。『相模湾の海を知ることは世界の海を知ること』といわれています。

今から130年ほど前にドイツの生物学者であるルートヴィヒ・デーデルラインが来日し、東京帝国大学医学部で教鞭をとるかたわら、江の島で珍しい海産生物を発見しました。この時、ルートヴィヒ・デーデルラインは『海産生物の宝庫』と称賛し、ヨーロッパに評判が広がります。ヨーロッパ研究者によって行われた調査が、日本人の研究者を増やしていったといいます。ちょっと、自国の良い面を外国人に教えてもらうなんて、情けないですよね。

実は昭和天皇も約60年に渡り相模湾の調査をして、珍種・奇種の海産動物を採集なさっていたそうです。こうした採集標本の中には、専門の研究者の研究にゆだねられて数多くの成果をあげました。

何故海産生物の宝庫なのかと言えば、掲題の通り『親潮、黒潮、深海』があるからなのです。

相模湾付近の海流は、本州南岸を北上してきた黒潮と本州東岸を南下してきた親潮が出会うところです。そのため南方系の生き物と、北方系の生き物の両方を見ることができます。加えて、相模湾の深さは駿河湾の次に深い水深約1300メートルあります。

複雑な海底地形も関係しています。北米プレートとフィリピン海プレートの境界域であるという特殊な環境も、海産動物の多様性に関係しています。ちょっと、難しいのでこの辺で切り上げておきます。

江の島水族館の見どころ

実は子供以上に水槽に見入っていたために、写真撮影をおろそかになってしまいました。帰宅してカメラを除いて唖然、なんと、クラゲとペンギンしか映っていないではないですか。

つたない文章だけで失礼します。

相模湾大水槽

相模湾の大水槽は、出来る限り相模湾の環境に近づけるように作られているそうです。水槽の全体を見られるほど視界が開けていないのですが、順路を巡っていく中で別の角度や高さから見ることができます。大きな魚が水槽のなかを中自在に動くさまは、大迫力です。

真っ先に目に入るのは、上方でイワシが群れを成して泳いているところです。このイワシの数はなんと8,000匹だとか。イワシの大群より一回り大きな円周を描きながら、大きなエイがゆったりと通り過ぎていきます。

スポンサードリンク

順路の最後の方に、低い位置から見れる場所があります。ネコザメやドチザメなどのサメと、ミノカサゴや底で動かないツバクロエイなどを見ることができます。サメが他の魚を食べちゃうことないのかと、少し心配になりました。

チンアナゴ

子供にも女性にも人気があったのは、チンアナゴです。ミミズの巨大化した生物が砂の中に突き刺さって、ゆらゆらしている光景がとってもかわいい。若い女性も口々に、『かわいい』を連発していました。

普段は砂に潜って生活しているそうですが、砂の中の体の全長は 30~ 40cmです。健康なチンアナゴは砂の中に入り、体調を崩すと砂から出るのだそうです。

黄色の目と少ししゃくれ口が、愛らしい。

深海底の生き物

深海底は言うまでもなく、深い海の光が届きません。薄暗い中に住む魚も、どんよりしていてさえない感じです。浅瀬の水槽と比較すると、光合成をする海藻類は鮮やかな緑色をしています。

見ていて心が弾むかと言えば、逆でちょっと不気味です。

クラゲファンタジーホール

海に入って刺されたときは、これほど憎い生き物はないと頭に血が上ったことがあります。でも今回、クラゲファンタジーホールに入ると癒されました。

大小15の水槽と、天井から光を浴び絶え間なく水をまとい続けている球体の水槽がありました。球体の中のクラゲはミズクラゲ、透明な傘の真ん中に、四葉のクローバーが描かれています。「クラゲは幸福のシンボル」なのか、イヤ、違いますけどね。

私が1番きれいと思ったのは下の写真のクラゲ。宝石みたいでしょう?

江ノ島水族館の宝石のようなクラゲ

ショーやイベント

日によってショーの開催時間、回数は異なります。冬は行われるショーの数も少ないようです。関西出身の私は、冬の水族館は割引すべきじゃないと考えます。

お目当てはイルカショーでしょうかね。通常1日3回、1回15分でスケジュールが組まれています。、

イルカのいるプールは、展示エリアを抜けきったところにあります。展示エリアは逆戻りもできますので、ショーの時間がきたら順路に沿って進むとイルカのプールにたどり着けます。時間が来たら、さっさと行くべきです。私は要領が悪くてイルカショーの時間まで1時間半くらい、海岸をぼぉーっと見ながら待っていました。サーフィンの練習をやっている方が大勢いて、飽きませんでしたけれどもね。

イルカプールの後ろ側は、天気が良ければ富士山が見えます。絶景です。

岸にもくる動物

ペンギンとウミガメ。

江ノ島水族館のペンギン

陸の動物もいた

コツメカワウソとカピパラ。

サメの背中が触れる

コロナ禍で、子供たちが熱心に手を洗っているので何かと思ったら、『タッチプール』で直接触ることができます。

スポンサードリンク