スポンサードリンク

グランドカバープランツで冬の日陰に強い植物は?

冬でも庭をにぎやかにできそう

冬は日照時間が短いせいで、ただでさえ日陰になりやすい我が家の庭は、土が乾くことがありません。常にじめじめしていて、どんな植物も育たないと諦めていました。

その昔の記事に、レモンバームが日陰のグランドカバーとして最適で、冬でも青々していると書いたことがあります。、このころから、もしかしたら冬の庭もにぎやかにできる可能性に気が付きます。

冬のレモンバーム

少しづつ植えてみて、ジメジメした土の上でスクスクと育つ植物があれば、挫折してしまう植物もあります。こうしたグランドカバープランツを、失敗した苗も含めて紹介します。

グランドカバープランツとは、土を植物で埋め尽くし、雑草を増やさない植物のことを言います。代表的なもので芝生がありますが、実は芝生はこまめに手入れをしなければ、汚くなる欠点があります。また、ヒメイワダレソウもかなり有名で、植えているお宅も多いのですが繁殖力が強すぎて、他の植物の領域まで進出してしまう欠点があります。

一長一短あるために、グランドカバープランツを探し続けている園芸家は、沢山いるのです。

冬の日陰に強い二年草

グランドカバープランツと言えば、多年草で植え替えの必要がないと考えがちです。冬以外の季節は日当たりが良かったり、土の具合も良い場所は、地味にグランドカバーの領域だけにしておくのは、もったいないですね。冬以外の季節は、好条件に見合った花や野菜を楽しまなくちゃ損です。

掲題は二年草と書いていますが、冬の間に畑が青々とさせておき、春になって新しい苗を植える前には刈り取ってしまいます。そのまま育て続けると花が咲いて、種の収穫ができますが、種は別に購入すればよいだけです。種を取る手間の方が、なんだかもったいない気がします。

パセリ

パセリや、次の節で紹介するイタリアンパセリは、セリ科です。セリ科の多くは、木漏れ日程度の日陰でよく育つ植物と言われています。

枝を広げてどんどん生育していきます。下の写真は、秋に種をまいたパセリの現在の姿です。

秋に種まきした12月のパセリ

収穫は外側の下の葉から摘み取っていきます。

好きな調理法は、葉を小さな茶碗一杯になるくらい収穫し、もやしと一緒に炒めてラーメンの具にします。パセリのさわやかな香りと、もやしのシャリシャリ(黒豆もやしを使用している)感が程よくマッチします。

春には他の苗を植えるために、一気にパセリ抜いてしまいます。刈り取ったたくさんのパセリは、よく洗い葉と茎に分けます。茎はみじん切りにし、葉はそのままで冷凍させます。葉の方は冷凍後に手でもみほぐすと、みじん切りになります。

種からパセリを育てながら、冷凍したパセリで調理し続けられます。

イタリアンパセリ

イタリアンパセリやパセリより、やわらかくアクも強くありません。

下の写真は、秋に種をまいたイタリアンパセリの現在の姿です。土壌は夏にミョウガを植えていた場所で、かなり日陰でジメジメしています。ミョウガの根が地中を張り巡らされて、土は硬いのですが、お構いなしに育っています。

イタリアンパセリは、なかなかの強靭ですね。

12月のイタリアンパセリ

イタリアンパセリは生食が可能なので、サラダの中に混ぜて食べます。電子レンジで乾燥させた後、もみ込むと粉末状になるので、トマトソースのスパゲティの上から振りかけても風味がグーンと増します。但し、パセリのように冷凍には向いていません。

冬の日陰に強い多年草

レモンバーム

日陰、ジメジメなんてお構いなく、どんどん枝を広げて生育していきます。香りがよいと言われていますが、植えているだけではその恩恵は受けられません。葉をちぎったりこすったりしなければ、香りは楽しめないようです。

下の写真は、秋に種をまいたレモンバームの現在の姿です。

レモンバームは、調理には使用していません。食べることをしなくても、この明るいダーツの入った緑色が、寒い冬空の中で生き生きとしているだけで存在価値は高いのです。

12月のレモンバーム

サギゴケ

日陰でも耐えますが、一向に大きくなってくれません。購入した際は、花をつけていましたが、2回目の冬が来たときは、まったくダメです。

茎も葉もギュッと密集して生え、その密集度ときたら大根の茎の付け根の部分よりもギュッとしています。雑草が生える隙がありませんし、花の色も紫色やピンクの淡い色で気に入りました。

スポンサードリンク
紫色に花をつけたサギゴケ

しかし、グランドカバーは広がってもらわないとと考え、残念ですが取り払ってしまいました。多分、日向であれば、もっと広がったかもしれません。

アジュガ ‘チョコレートチップ’

ほうれん草をもっと濃くした葉の色で、密集度はサギゴケの次に高いです。サギゴケ同様、これだけ密集していれば雑草が生える隙間はないと、喜びました。そしてサギゴケ同様、なかなか広がってくれません。

下の写真のような花が咲きましたが、意外に地味でがっかり。

花をつけた、アジュガ・チョコレートチップ

アジュガ ‘チョコレートチップ’も、サギゴケ同様、取り払いました。

タイム ロンギカウリス

第二の芝生と言い切れます。

まだ若いタイム ロンギカウリス

いや、芝生のような面倒な管理をせずとも、美しく一気に地面を覆いつくしました。大量の細長い小さな葉は横に広がるせいか、芝生のように葉の長さがそろっていないことを気にさせません。手触りをふわふわでくせになりそうです。

料理で使う際の瓶詰のタイムより強く香り、そばに寄るだけで心地よい気分になります。

タイム ロンギカウリスを植えたところは、冬以外はそこそこ日当たりが良い場所です。ジメジメ感はあります。条件の良い場所に植えたためかもしれませんが、1年中、広がり続けていきました。

しかし、このタイムのふわふわ感を猫は見逃しませんでした。毎日のように、猫バリアを取り外したすきを狙い、あろうことかトイレにしてしまったのです。

タイム ロンギカウリスの上に張り付いた猫のうんちを見た時は涙。ウンチのあった部分が、枯れて穴が開いてしまった時もまた涙。。。

大好きになったタイム ロンギカウリスですが、猫に好きにされるよりはと思い、涙ながらにお別れをせざるを得なかったのです。

ムラサキ科パープレア カルカレウム

3月に紫の美しい花を咲かせましたが、冬には地上から姿を消してしまいました。もしかして、枯らしてしまったのかもしれませんが。。。

あでやかな青の花をつけたムラサキ科パープレア カルカレウム

今のところ冬のグランドカバーの候補から外しました。

リシマキア ヌムラリア ‘オーレア’

冬の庭は、土が湿っているために黒く暗い印象です。寒い季節に紅葉するのは、植物なりに明るくしようと努力しているからなのかもしれません。

リシマキア ヌムラリア ‘オーレア’は、とにかく明るい黄緑色です。日陰に強く、寒さにも暑さにも強い、加えて多湿の場所でも耐えられることを知り、今年の9月に購入しました。

届けられた時は3号ポットにこじんまりと収まるくらいでしたが、今はこんなに広がっています。

12月のリシマキア ヌムラリア ‘オーレア’

リシマキア ‘リッシー’

リシマキア ヌムラリア ‘オーレア’と色違いにと考えて、隣に植えました。明るいゴールドリーフに班ががランダムに入っています。初夏には花もつけるようです。日陰に強く、寒さにも暑さにも強い、加えて多湿の場所でも耐えられます。

届けられた時は3号ポットにこじんまりと収まるくらいでしたが、今はこんなに広がっています。

12月のリシマキア ‘リッシー’

エリゲロン(源平小菊)

半日陰用ですが、湿気には上述のリシマキアよりは強くないようで、比較的水はけのよい場所に植えました。

冬の今でも花を1、2個つけていますが、雑草を思わせる花です。

ただ、放射状に延びる枝と枝につく小さな葉っぱの形状が、気に入りました。リースを連想させられます。

12月のエリゲロン(源平小菊)

スポンサードリンク