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畑の土づくりに初めて挑戦!美味しいナスとプチトマトを食べたい

肥えた土壌が美味しい野菜を作るんだよね

ジューシィな野菜が育つ決め手は、土壌にあります。当たり前ですが、家庭菜園を初めて試みる私にとって、野菜に適した土など分かるはずはありません。教科書は、こちらの記事で紹介した”園芸の基本である土を優しく学べる本”を、参考しながらやってみました。 よくわかる土・肥料・鉢

トマトとナスの苗は、こちらの記事で書いたとおりに種から作りました。種の袋には、十粒以上の種が入っていますので、苗をたくさん作ることができます。ただ、猫の額ほどの我が家の庭では、収まりきらずに、苗から買った方が、余計な手間がかからず良かったかもと後悔します。

ナスの成長は芳しくありませんでしたが、トマトの苗に花が咲き実をつけたので、早く畑で育てなければと、焦って畑づくりを始めます。ついに、6月23日は完成しました。 実をつけたトマトの実

野菜向けの畑の土を作るポイントは、空気を一杯含んでいて水はけが良いことと、育てる野菜に適した栄養が十分に含まれていることです。

私が今回行ったことは、1点目はふかふかの土を作ることと、2点目は、元肥(もとごえ)といわれる肥料を畑に入れます。

3点目は、害虫やカラス等の外敵から、守る対策です。ナスの苗作りの時、葉を食べる虫が付きました。自家製の野菜だからこそ、無農薬で作りたいと考えましたが、日に日に葉に虫が食べた模様が増え、殺虫剤を使いました。後に詳しく書きます。

ちなみに下の写真は、土改良前の状態です。土が見えないで、草ばかりですね(苦笑)。 畑を作る前の土

ふかふかな土を作る

ふかふかな土づくりに、最初に行うことは、畑を作る土地の状況を知ることです。土の酸度はいくつなのか?元々その土地は、どのような状態だったのか?粘土質?砂っぽい、ごろごろしている?黒っぽい?赤っぽいなどを、良く調べます。

土に合った改良をしてから、耕したり、元肥を入れていくという手順です。

土の酸度を測る

植物が育つ環境は、pHと呼ばれる水素イオンの濃度に左右されます。pHの値が7の場合は中性、低ければ酸性、高ければアルカリ性の土です。

野菜ごとに、育ちやすいpHの値があり、適した値でなければ育ちません。大体、中性になるように調節すれば、間違いがないようですけど。 タキイ種苗株式会社のサイトに、作物ごとの好適土壌酸度がありましたので、参考に載せてみます。

  • レタス 6~7
  • 玉ねぎ 6~7
  • ほうれん草 6~7.5
  • キャベツ 6~7.5
  • ジャガイモ 5~6.5
  • サツマイモ 5~6
  • ニンジン 5.5~7
  • キュウリ 6~7.5
  • トマト 5.5~7.5
  • ナス 6~6.5
  • カボチャ 5.5~7.5
  • エンドウ 6~7.5

日本の場合は、雨が多いので土壌に含まれる石灰が流れ出て、酸性に傾きやすくなります。酸性が強すぎると、土の養分の効き方のバランスが崩れて、野菜の生育が悪くなるそうです。 酸性が強ければ石灰を入れて中性の戻し、弱アルカリ性であれば、酸度未調整のピートモスを入れて、土地を改良させていきます。

長年、我が家は植物を育てていなかったので、酸度計で測ってみました。酸度の測り方は、かつてはビーカーに土をとって、水と試薬を加えて色で判別していましたが、今は機械で測ることができます。

写真の酸度計は、電池を入れて土に差し込むだけで酸度が測れる便利ものです。値段も3,590(税別)円と手ごろ。他、土壌水分、土壌温度も測定可能です。 酸度計

測定したら5.0とやはり、酸性に傾いています。酸度計

温度もついでに測ってみます。 酸度計

細かい土は固まらせて、空気が入りやすくさせる

我が家の土は、酸性だったので石灰を混ぜましたが、石灰にはpHの調整の他に、嬉しい働きがあります。微塵と呼ばれる細かい土を固まらせて、空気や水を入りやすくさせられます。

昨年の年末に物置を整理した際、石灰の意味するところを知らずに、土の上に捨てましたが、その部分だけ小さな小石が集まっているように見えて、ごろごろしていました。細かい土を固めてくれて、ほぐしても隙間ができます。無意識にやったこととはいえ、土壌が変わるのを身をもって知ります。

上記のタキイ種苗のサイトに、石灰を入れるのは、1㎡当たり100~120gをめやすとあります。私は写真の石灰を、150gを入れましたが5.0~5.5と思うように値が変わりません。何度か、追加して入れ続けました。

石灰を撒いた後は、直ぐに植物を植えることができません。10日から2週間程度は、土を落ち着かせる必要があるそうです。私が購入した石灰は、すぐ植え可能な石灰で、働きが優しいと書かれています。思うように値が動かないのは、そのせいかもしれません。直ぐに植えられる石灰

粘土質の土壌は、腐葉土を混ぜて密着力を弱らせる

私の家があったところは、かつては田んぼだったと聞いたことがあります。低地が続く地域ですので、稲作りにはぴったりだったはずです。

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田んぼだったところの土は、田土(荒木田土)といわれています。水がたまりやすいように、粘土質です。重くて水はけは悪い半面、保水性、保肥性が利点で、植物によってはしっかり育つ土質です。

我が家の土は、地上から10センチぐらいまでは、微塵の細かい土で、それ以降掘り下げると粘土質の土です。こうした粘土質の土をバラバラにするために、腐葉土を混ぜて、空気を含んだ土を作りました。

良く耕して野菜が根を伸び伸びと張れるようにする

教科書には、2回くらい耕すように書かれています。

しかし、土いじりの初心者が、例え1㎡といえども、粘土質の土を耕し続けるのはかなり骨が折れます。汗びっしょりになり、ハァハァと口から息を吐くようになると、完全にギブアップです。 それでも、2回耕しましたが、元々はカチンコチンの土だったために、時間が経つと直ぐに硬くなりました。下の写真は、2回耕した後の土。2回耕した後の土

3回耕して『まぁ、これくらいかな?』と妥協します。 下の写真は、3回耕した後の土で、上との違いが若干わかるはずです。 3回耕した後の土

栄養たっぷりな土をつくる

肥料の与え方は、育てる野菜の種類ごとに、野菜が成長する段階ごとに違ってきます。初めての畑づくりですので、あまり多くのことを考えても混乱します。苗を植えるための土壌づくりの元肥について述べます。

私が行った元肥のやり方は、単純に土に混ぜる全面施肥というやり方です。

肥料は化学肥料の方が臭いもなく、簡単です。しかし、折角の家庭菜園でもあり、有機質肥料でやってみたかったので、有機質肥料に挑戦です。

教科書に、有機質肥料の野菜で使う適正量が書かれていました。1㎡当たり、油かす500g、骨粉150g、草木灰200gか油かす100g、発酵鶏ふん300gです。私がモノタロウで購入したのは、次製品です。いずれも少量で販売されていて、個々に1000円以下で購入できました。モノタロウは1回の注文金額が3,000円以上であれば、送料無料ですので、送料のために1度に大量に買う必要がないので、気に入っています。 元肥用の肥料

発酵油かす

菜種や大豆などの植物の種から、油をしぼりとったかすのことです。土壌の微生物を増やし、土をふかふかにしてくれる土壌改良材の働きがあります。窒素分が多いとされています。

油かすは、発酵してからでないと植物に吸収されません。発酵中は発酵熱やガスを発生させるので、根が枯れてしまいます。元肥として、土の中に入れ込む場合は、根に触れる可能性が高いために、油かすを土に混ぜた後は、2週間ぐらい放置します。

購入した発酵油かすは、発酵済みのもので植物に吸収されやすいタイプです。但し、発酵が完全に済んでいない、まがい物も売られていますので、注意が必要です。私はメーカーを、日清ガーデンメイトにします。

骨粉

動物の骨などを蒸してから、粉砕したもので、リン酸を多く含んでいます。上記と同様に、日清ガーデンメイトのものです。

草木灰

草木を低温で焼いた灰。カリを多く含んでいます。メーカーはあかぎ園芸。

発酵鶏ふん

鶏のふんを加熱・乾燥させたもの。飼育環境やえさなどで成分は異なりますが、トマトやナスなどの果菜類の栽培に適しています。メーカーは東商。

外敵から野菜を守る手立て

野菜作りの難しいところは、他の生き物に食べられてしまうことです。人間が食べておいしいんですもの、虫やカラスだって食べたくなるわけです。

葉を食べる虫退治

ナスが次々に葉をつけ始めると、葉に小さな模様がつき始めました。最初は気にしていませんでしたが、小さな点々が線になると、これはやばいと思い調べます。虫に食われ始めたナスの葉

”葉を食べる虫は駆除するけど、人には害を与えない”とか、”人気野菜に一年中使える”という文言に惹かれて、『葉を食べる虫退治1000ml』を購入しました。こちら、本当によく利きます。葉についた模様は、それ以上増えなくなります。 葉を食べる虫退治殺虫剤

カラス対策

何年か前にきゅうりとプチトマトを作ったことがありますが、この時、だいぶカラスに食べられました。急きょ購入した防鳥網を張ったところ、カラスが寄り付かなくなりました。

下の写真が、使用した防鳥ネットで、細い網で簡単にカラスのくちばしで切れそうです。ただ、カラスは”君子危うきに近寄らず”の精神の持ち主です。きゅうりの植木鉢の周辺で機会を伺っていたカラスが、ネットを張った途端に姿を消しました。農業用でかなり大きめですが、束ねたまま、ハサミで切りながら使えばなんとかなります。 農業用カラスネット

生ごみ置き場にある、あんなに高価な網を使う必要はないと感じます。何度もネットを再利用しないで、使い捨てをするなら、安いので十分いけます。

今回、実家が農家の旦那に聞いたところ、カラスはナスは好物で、プチトマトは手を出さないそうです。ナスのために、防鳥ネットを貼りました。 農業用カラスネット

で。苗を植えた後、完成しました。 ナスとプチトマト畑の完成

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