手の届くところに常に必要なものを置いておきたい
高齢になればなるほど、ベッドで過ごす時間が増えていきます。母の歩行が難しくなるにつれて、高齢者の日常使う道具が多いことに気が付きました。
今回新しく購入し直したサイドテーブルは、高さと引き出しの数にこだわりました。
高齢者用は高さと引き出しの数に着目
高齢者の生活に必要な道具は、増えるばかりです。高齢者の便利グッズを販売している店では、手元に置いておけば便利が売り文句ですね。『手元に置くものばかりの場合は、いったいどこに置くの?』愚痴の一つも出ます。
しかも、高齢者のベッドで使用するサイドテーブルは、健康な方のナイトテーブルとは違います。次に、その理由を述べます。
サイドテーブルの高さ
利用しているデイケアの理学療法士が自宅に訪れた際、母が使っているベッドの高さを調節していきました。ベッドの高さも、転倒のリスクにつながるというのです。その時以来、部屋の掃除後は、物差しで高さを1センチたりとも変えていません。
そのベッドの高さとは、高齢者の立ち上がりが行いやすいことが基本で、若い方のベッドより高めです。低い位置から立ち上がりは、年とともに難しくなっていきます。
介護用のバスチェアは、健康な人より3倍くらい高めです。母は病院では、座り心地の良いソファーより、高い硬めのパイプ椅子を選んでいます。座高の低い位置から立ち上がるのは辛いのです。
使用するサイドテーブルも、ベッドの高さに合わせなければなりません。通常のサイドテーブルだと、ベッドから手を伸ばして品物が取れません。望む高さは69センチ。69センチの高さがあれば、緊急用に呼び出しベルを押したり、テレビのリモコンを操作できます。
ところがどうでしょう?69センチの高さで引き出しのあるサイドテーブルは、容易に見つられません。69センチにこだわると、洋服ダンスだったり、キッチン用の野菜ボックスなどもありました。洋服ダンスは横縦の幅が大きく狭い部屋を圧迫しますし、野菜ボックスは1つの引き出しの高さが低く、いずれも用途が違います。
引き出し無しのサイドテーブルには、高さ調節で豊富にあります。ベッドの上で文字を書いたり、食事ができるような仕様です。『帯に短したすきに長し』ですね。
引き出しの数にこだわるのは
今回サイドテーブルを探していて、病院のものが良く考えられていると再発見します。病院のそれは、上2段は厚みがなく、道具が重ならないように入れられます。眼鏡やテレビのリモコン、筆記具、ハンドクリームなどすぐに取り出しせるようになっているのです。2段目も、爪切りやブラシ、洗面道具など、1段目より緊急性が低いものが入るようになっています。
全体の高さもあり、ベッドに横になりながら手を出して物が取り出せるようになっています。何故、病院と同じ仕様のものが市場に出回っていないのかと、つくづくと考えるのです。
高齢者の日常生活は、体が不自由になった分だけ道具が増えます。メガネは無論、ルーペ、補聴器、家族を呼び出すベル、テレビや空調のリモコンなどです。お茶や飴なども楽しみたいと考えれば、さらに置き場は必要になるばかり。
介護者がいれば、体温計、血圧計なども、直ぐに手が届くところがいいです。ティッシュや濡れティッシュも、使用後のゴミ箱なども必要です。
下段の大きな引き出しには、病院の場合は着替えですが、自宅では楽しみにしている手芸用品や、新聞雑誌、書籍などが入ると予想されます。末端が冷えやすい高齢者なら、ブランケットや肩掛け、使い捨てカイロ、電気あんかなども考えられます。
山善のデスクサイドチェスト
「山善のデスクサイドチェスト」は、ベッドの脇に置くそれとは違い、仕事用の袖机といったようでしたが、求めるサイズにぴったり。高さ67センチ、幅30×39センチ、引き出しは2つですが、テーブルと1番上の引き出しの間が空いているので、3つ分になります。
わが家は、テーブルの上には、湯飲み、緊急用のベルとエアコンとテレビのリモコンを置きました。次の段には、ルーペとメモ帳などの筆記用具、タオル。次の引き出しは、体温計、メガネ入れ、入歯入れ、入歯固定剤など、一番下の広い引き出しは、縫物などの趣味用にしました。
値段は6000円以下の低価格なのに、引き出しの取っ手とキャスター以外は、組み立て済みです。写真ではカラーボックスのように軽く、安っぽくみえますが、しっかりした作りでどっしりと重いです。転倒しやすい母は、よく身近な家具や壁に手をついて体を支えますが、これだけ重ければ壊れることもありません。(前回のサイドテーブルは、母が転倒して壊しました。)キャスターには、ストッパー付きが2カ所入っているので、動きにくくなっています。もの凄い力で、テーブルを押せばやはり動きます。
引き出しの取っ手とキャスターの取り付けについて、簡単に述べます。
引き出しの取っ手の取り付け
引き出しの穴があけられている場所に、取っ手を取り付け、裏側からねじ回しで固定させるだけです。
上側の引き出しは、外れないようにストッパーが付けられます。両サイドにネジを差し込みます。
キャスターの取り付け
既に穴のあけられ場所に、キャスターを置き、4カ所ずつネジで固定させます。前側の両サイドのキャスターは、ストッパーが付いています。2カ所で母が歩行の際に、体を支えるのに使っても動くことはありません。(本当は危ないから、やってはいけないのかも。)
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