最良手段はメジャーで測る
新生活を夢見て意気揚々と引越しをしたものの、家財道具が部屋に収まらず、「ガックリ_| ̄|○」といったことは避けたいものです。
そんなことはあり得ないと思うなからず。思い違いをした間取り図や、思わず心を奪われるモデルルームで頭がいっぱいになり収納スペースにまで気が回らなかったなんてことあるようです。

部屋の広さで確認しておきたいところ
部屋選びで暮らしていける広さかどうかは、不動産屋で提示された間取りから広さを検討をつけた後、実際に見学に行くことです。メジャー持参を持参し、部屋の広さを測っておきます。帰宅後は部屋の見取り図を書き、持ち込む家具メジャーで測り書き込んでおきます。
見学ができない物件もあります。入居者が部屋に住んでいる居住中の場合、遠方に住んでいて物件を見に行く時間がないといった場合です。見学できない場合の対処法もありますが、トラブルは目をつぶるぐらいの強い覚悟が必要です。
また不動産業界で広さを表す言葉も理解することが、紹介された物件の間取りで足りるか足りないかの判断につながります。
物件図面の確認方法
新聞の折り込みチラシでのマンションの間取りは、6帖とか8帖とかで表示されていますが、不動産屋にある図面には専有面積と書かれているものもあります。
専有面積とは、部屋・風呂・トイレ・キッチン・廊下・収納部分の面積を合計したものです。屋外のバルコニー・ロフト・床下収納は、専有面積に含まれません。
ちなみに、『住生活基本計画における「居住面積水準」(国土交通省)』の資料では、単身では25平方メートル(平米)、2人では30平方メートル(平米)、3人では40平方メートル(平米)、4人では50平方メートル(平米)が、必要な居住面積とありました。
住居全体の広さは専有面積で正確にわかるけれど、各部屋の広さは下記の通り畳1帖の大きさは違うのでおおよそでしかわかりません。
畳1帖の大きさは違う
図面に表示される1帖の大きさは、公正競争規約施行規則という業界団体により、1.62㎡でと決められています。ただ、全ての図面がこの規則通りになっているかとは限らないようです。
1帖は畳1枚の大きさは、地方によって面積は異なります。
- 公団住宅やアパート、マンションなど共同住宅で使用される団地間
1.44平方メートル(平米) - 関東地方や静岡以北エリアで使用される江戸間
1.54平方メートル(平米) - 愛知や岐阜や三重、近畿や四国、東北でも使用されている中京間
1.65平方メートル(平米) - 西日本で多く使われている京間
1.82平方メートル(平米)
専有面積の大きさは2種類ある
専有面積で正確な大きさがわかると書きましたが、これも微妙に違っています。専有面積の計算方法は、内法面積(うちのりめんせき)と壁芯面積(へきしんめんせき)の2種類あるからです。
内法面積
実際に利用する壁の内側だけの面積をいいます。
壁芯面積
部屋を囲むコンクリート壁の中心線から、部屋の面積を算出する方法です。壁自体の面積も一部含まれることから、実際に利用する部屋の広さより狭くなります。
ワンルームが壁芯面積で表示されていれば、かなり狭く感じられます。
見学時の確認方法
メジャーで部屋の縦横を測定して、手持ちの家具が入るかどうかを調べます。
扉の形状
和室の襖や障子のような引き戸であれば、人の出入りできるスペースだけを考慮すれぼ良いのですが、ドアの場合は開くときに、ドアの横の長さ分の1/4円が必要です。ドアの近くに置きたい、食器棚やタンスの配置をチェックします。
窓の位置
光と換気は住居環境には大切ですので、窓のある所に家具は置けません。窓の位置と窓の高さは、メジャーで測ってメモしておきます。
きれいなモデルルームには注意する
モダンな家具やカーテンが取り付けられたモデルルームは、訪れた人をうっとりさせる工夫がされています。実際に生活をイメージしながら、収納スペースや人が移動する動線などをチェックしておきます。
モデルルームの家具は、モデルルームに置くために選ばれたものであり、中にはタンスや冷蔵庫を一回り小ぶりなものを入れて、ゆったりとした空間を演出している可能性もあるようです。
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