季節ごと施設ごとにじっくりと
川崎市市制100周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェアへ生田緑地へ行った頃は、ソメイヨシノをはじめとする桜が終わりかけた頃です。平日だったために、イベントもお店もない中でお祭り的な雰囲気はありません。ほとんどの時間を、民家園で使ってしまいました。

生田緑地の魅力はお祭りというより、じっくりと腰を据えて楽しむ味わい深いところにあります。『うぁー楽しい、きれいなお花が一杯』で終わるには、勿体ない場所ですね。
私が訪れた生田緑地中央地区とは別にちょい離れたところに、、藤子・F・不二雄ミュージアムや生田緑地ばら苑、ゴルフ場、枡形山広場と展望台などもあります。生田緑地ばら苑はこちらの過去記事で紹介しています。ボランティアの方の精魂込めた熱意が伝わる、美しい仕上がりでした。

生田緑地中央地区の魅力
生田緑地中央地区では、季節ごとの草木や野鳥に観察、民家園で開催される催し物や伝統芸能の講座やワークショップなどを楽しむことができます。敷地内には、岡本太郎美術館、日本民家園、伝統工芸館、かわさき宙(そら)と緑の科学館も点在しています。
生田緑地内の草木は、ソメイヨシノや山桜のシーズンの次は、4月の終わりごろからツツジ、5月はハナショウブ、6月はアジサイ、7月はヤマユリ、8月はタマアジサイ、9月はヒガン花、11月はメタセコイヤとイロハモミジの紅葉、1月は蝋梅、2月は梅と。。。1年中里山の移り変わりを楽しめます。

野鳥ならば、シジュウカラ、メジロ、エナガ、コゲラ、シロハラ、コジュケイなどを観察することができます。葉の落ちる冬なら、遮るものがなく見つけやすいようです。

伝統工芸館では体験型の講座もあります。工場で作られたきれいな道具しか知らない、現代っ子には新しい発見が一杯ありそう。もち、私も興味がありです。竹細工、糸つむぎ、わら細工、機織り、藍染めといった具合です。藍染めに関しては、色々なコースが用意されていました。
日本民家園では古民家巡りや、昔話が聞けるイベントなども開催されています。
生田緑地中央地区をぐるりと散歩
とりあえず、初めてなので敷地内内をぐるりと散歩してみました。あまりまとまりがないのですが、こんな感じです。
竹のエトランスゲート
小田急線 向ヶ丘遊園駅南口から、全国都市緑化かわさきフェア期間限定で無料の送迎バスを降りると、入り口に竹のエトランスゲートがありました。

スハ42型客車(常時展示)
昭和23年製造され、国鉄(現在JR)常磐線経由東北線の上野と青森間で、走行していました。昭和60年3月に廃車になるまでに、走行距離は555キロメートル(地球を約40周)。形式はスハ42-2047(一般座席客車)、定員は88人乗り、19.5メートルの長さがあります。

中にも入れるようになっていて、なんと床が木、電灯も年代物ですね。車内開放時間は午前9時30分から午後4時30分(12月29日から1月3日は閉鎖)となっています。

D51 蒸気機関車 IDI過熱テンダー機関車(常時展示)
昭和15年に製造され、各地を30年余り走り続けました。どこかのサイトに、地球35周と書かれていましたね。

残念、中には入れませんでしたが、車両横に設置された見学用ステップに登れば、より間地かに見られるようになっています。
かおりの園
花が香るもの、葉が香るもの、実が香もの、材が香るものが集められています。
植物は、色、形、香り、風で葉や枝が擦れて出す音など、「楽しみ方は色々あるのね!」とふと、思った瞬間でした。

藍と霧のメタセコイア
数分間隔で地中から『霧』が出るような仕掛けをしていて、針葉樹の間に広げられた藍染めの細長い布と不思議なバランスを保っています。布が生きているようで、光の中を泳いでいるようにも見えました。
ちなみにメタセコイヤとは、裸子植物マツ綱のヒノキ科メタセコイア属に分類される落葉針葉樹の1種のことだそうです。高く細く空に向かって真っすぐに伸びるその姿は、美しいですね。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹と季節ごとに、移り変わっていき街路樹にも使われています。

岡本太郎美術館
ひときわ目立っていたのが、こちらの建物です。

こちらは高さ30mの『母の塔』。大阪の『太陽の塔』の70mの約半分の高さです。

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