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髪の毛でなく頭皮を洗うことがシャンプーの目的だった
男性のように爪を立てて力任せと言う訳ではありませんが、まぁ、髪の毛を洗う事には意外と無頓着でした。もともと、乾燥肌なので頭皮の皮脂を気にしたことがないために、髪の毛や頭皮の汚れをそれほど気にならなかったこともあります。
頭皮環境を守るにはいたわりと優しい気持ちが必要
ただ、頭皮とて顔と同じ皮膚で覆われ、紫外線や外気の細菌を受けています。湿度の違いでストレスを、受けているに違いありません。
頭皮の皮脂の分泌量は顔の3倍な上に、髪に密封されていて、トラブルが起きやすい場所なのだそうです。顔にシミやシワが現れるのと同じ、頭皮も年齢と共に皮膚の代謝が衰え、栄養が生き届きにくくなっているのです。
顔のスキンケアと同じ様に頭皮もエイジングケア
髪の汚れの8割は、ぬるま湯で落とすことが可能です。髪を洗う前にブラッシングを行って、軽く汚れを落とし、シャンプーは頭皮の潤いを守りながら行います。髪を洗うのではなく、頭皮を洗うのだと思えば、間違いが無いようです。
洗顔ソープの刺激やカサツキにこだわるように、頭皮に与える刺激にも注意したいところ。顔にクリームを塗るように、頭皮にも栄養を与え続けることで、髪の毛と頭皮のエイジングケアになるのでしょう。
私の場合、いきつくところまで酷くなったぼさぼさ髪になって、あらためて今までの髪の毛と頭皮の洗い方を反省しました。そこで後悔の念を込めて、『正しい髪の毛と頭皮の洗い方とは何か?』をまとめてみることにしたのです。
洗浄成分によるシャンプー剤の種類
シャンプーは、洗浄成分毎に分けられています。洗浄力が強ければ、頭皮を守っている皮脂を必要以上に剥がしてしまうためです。 潤いと洗い上がりのさっぱり感などを合わせて、選ぶのが良いようです。
- アミノ酸系洗浄剤髪の毛の材料はタンパク質で、タンパク質の元はアミノ酸が結合したものです。髪や頭皮と同じ成分で洗うので、洗浄力は穏やかと言われています。アミノ酸化粧品があるように、保湿力も期待できます。
- 硫化系洗浄剤スーパー等で安く売られているシャンプーに、使われています。硫化系洗浄剤は、頭皮への刺激が強いと言われています。成分表示に、次のような文字が含まれていたら、要注意となります。アルキル硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEA、パレス硫酸。
- ペタイン系洗浄剤ヤシ油などの天然成分から作られる洗浄剤。刺激が低いために、ベビー用製品などにも使われています。
- グルコシゴ系洗浄剤グルコースという糖から作られたもので、洗浄力は穏やかで、泡立ちが良いのが特徴。
シリコンによるシャンプー剤の種類
最近、シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いが取り上げられていますが、シリコンだからとか、ノンシリコンだからといった評価の決定打にはなっていないようです。
シリコンシャンプーは、髪をポリビニール系の膜で覆う事で、外気から乾燥や紫外線から守ります。髪を指でとかした時、サラサラとして手触りが良いのも、シリコンシャンプーの特徴です。ドライヤーなどの熱にも強く、就寝時に枕などとの摩擦からも守ってくれます。
ただ、薄い膜でおおわれているために、トリートメントなど髪の内部に栄養を送りこもうとすると浸透を妨げたり、ヘヤダイやパーマなどがかかりにくいこともあるようです。
次のシャンプーで、髪を覆っているシリコンが剥がれる時、髪のキューティクルが同時に、剥がれることもあります。キューティクルを壊すので、髪がパサつき健康に良くありません。
シリコンシャンプーの中には、こうした欠点を考慮したシャンプーもあるので、一概には言え無いことも事実です。
一方、ノンシリコンシャンプーの場合は、逆となります。何も守るべきものが無いので、外気からの刺激に弱いのですが、ひとたび、髪の健康を取り戻せば、トリートメントやヘアクリームの栄養を糧に、綺麗な髪を作る事が可能となります。
洗い方
髪を濡らす前に、目の粗いブラシで髪についた埃や汚れを軽く落しておくと、洗浄力がアップします。さらに、シャンプーの前に、シャワーなどで2~3分位じっくりとすすいでおくと、シャンプーが、髪全体にいきわたりやすくなります。シャンプーを、浸透させるための髪の摩擦を軽減させることができます。
こうした、ブラッシングやすすぎを充分に行えば、2度洗いを避けます。顔と同じ、何度も洗浄すれば皮膚は負担に感じます。
シャンプーは手に摂り、あらかじめ水と空気を加えながら、軽く泡だてた後に、髪に馴染ませます。最近は、スポンジなどを使用して泡立てて使う方もいるようです。
その後は、頭皮に指の腹を当てて、円を描くようにマッサージをしながら、汚れを落とします。
シャンプー時に行うスカルプ(頭皮)マッサージなども、紹介されています。栄養にこだわった良質な成分が配合されているシャンプーであれば、取り入れてみると、頭皮全体に栄養をいきわたらせることが可能です。
髪の乾かし方
タオルを頭からかぶり、両手で力任せにゴシゴシ擦るのはいけません。髪を洗うと、水分は毛先に落ちていきます。タオルで両側から挟み軽く叩きながら、水気を吸いとらせていきます。
ドライヤーは、後ろ側の頭の中心から、外側に向けてかけていきます。最初は、地肌を乾かし、次に、髪の毛をピンなどであげて、根元の部分を乾かします。最後に毛先を乾かして、完了です。
熱に強いシリコンシャンプーを使用した場合は、ドライヤーの際、何もつけなくても大丈夫です。ノンシリコンの場合は、守るべきバリア機能が無いので、低温ドライヤーを使用するか、ドライヤーから守るヘアクリーム剤を使用することをおすすめします。
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