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ノンカロリーなドレッシングを期待
朝食にサラダをつけますが、ドレッシングやマヨネーズには抵抗がありました。ドレッシングなしでサラダを食べる方法に、ツナ缶を利用する手を思いつきます。昨今の魚の缶詰は、水煮が人気のようですね。個人的には、油漬けの方がドレッシング代わりになるので好みです。
ドレッシングって、油がほとんどでしょう?ノンオイルドレッシングといえども、マヨネーズよりも太りやすいそうですよ。カロリーが気になる方は、要注意。
ツナ缶にも油はあります。ただ、ドレッシングのように、香りと味で舌をとりこにして、ついついかけ過ぎることはありません。ツナ缶の油は少量で、あの小さな缶に、ツナの隙間に入っているだけですから。
朝サラダにドレッシングを使いたくない理由は、もう一つあります。忙しくて眠い朝は、できるだけプレート一枚で完結したいのが、ズボラ主婦の願いです。同じプレートにサラダと一緒にのせた、ヨーグルトや果物に、ドレッシングがかかって欲しくありません。
程よく油のしみ込んだ、ツナ缶は私的にはぴったりな理由です。
モンマルシェの『人気ツナ3種9缶セット』
後に、ツナ缶が高級となる条件について述べますが、試してみたモンマルシェの『人気ツナ3種9缶セット』について、先にご報告を。
モンマルシェのツナ缶の原料は、夏びん長まぐろを一本釣りしたものです。漬け油は、イタリア料理で使われるエキストラバージンオリーブオイルか、高級料亭で使用される綿実油の2種類が用意されています。
購入目的はギフトの方が多いため、外箱の段ボールから取り出すと、包装紙に包まれた箱と、手提げの紙袋が入っていました。そのまま送っても、紙袋へ入れて手渡しすることもできるようになっています。
パンフレットの中身もプレミアム感満載。
箱もギフト仕様。
商品名どおり3種類が3缶づつ入っていました。
- エキストラバージンオリーブオイル(ソリッド)
- 国産赤唐辛子入りピリ辛ツナ(フレーク)
- ホワイトツナ(フレーク)
エキストラバージンオリーブオイル(ソリッド)
身の形状がソリッドと呼ばれ、身を崩さないまま原型で缶詰めされています。スーパーで売られているツナ缶では、見ません。身が崩れていないために、油が十分に滲み込んでいないで、少しパサツキが気になるツナです。
ツナは、ソリッドの方がフレークより高級とされています。缶の中の木目調の節を、写真に撮るべきでしたが、その時はその事実を知らずに写真を忘れました。下の写真で、ツナのごろごろ感が伝わればと思います。
ただ、新鮮なサラダ菜やトマトなどと一緒に食べると、ツナの味が引き立ちます。エキストラバージンオリーブオイルの果実の風味も手伝い、ドレッシングなしでサラダが食べられました。
国産赤唐辛子入りピリ辛ツナ(フレーク)
身の形状がフレークと呼ばれ、ほぐされた身に綿実油と赤唐辛子のしみ込み、しっかり味の付いたツナ缶です。
赤唐辛子の辛味が、ツナの甘みを引き出して、予想外に優しい味わいと感じました。
サラダで食べると、赤唐辛子のピリ感が引き立ち、爽やかな朝食となりました。
ホワイトツナ(フレーク)
身の形状がフレークと呼ばれ、ほぐされた身に綿実油がしみ込んで、ツナ独自の味が楽しめます。スーパーで売られているツナ缶より、ほぐされた身のひとつひとつが重くて、お腹を満たしました。
公式サイトでは、おつまみになると書かれていますが、これだけ重量感があれば、お酒の酔いも和らげるでしょう。酔ってマヒした味覚にも、しっかりしたツナの味は感じられるはずです。
上2つのツナ缶と異なり、綿実油だけでなく野菜スープも加わった漬け汁を使っています。
ドレッシング代わりは高級ツナ缶が似合う理由
何故、高級ツナ缶なのかは、魚の品質もさることながら、唐辛子入りやニンニク入りなど、ドレッシングの幅が広がりそうなアイテムが揃っていることです。今回、私が試したモンマルシェは、日本で最初にツナ缶を製造した清水食品から始まっています。
高級ツナ缶ならではの、マグロの品質、漬け油の味が、一緒に食べる野菜を引き立てます。特に漬け油は、ダシの良くきいた御吸い物のように、魚の旨みが溶け込んでいて、ドレッシングとは違った楽しみがありました。
また、エキストラバージンオリーブオイル漬けのツナ缶をいただいたときは、その味のオシャレさにニンマリしてしまいました。
高級ツナ缶といわれる条件を、探ってみます。
ツナ缶で使われている魚
ツナ缶で使われている魚は、主にビンチョウマグロ、キハダマグロ、カツオの3種類です。
ビンチョウマグロは、長い胸ビレを頭髪の鬢(ビン)に見立てて、ビンナガと名付けられ、ビンナガマグロとも呼ばれています。また、胸ビレを広げると、トンボに似ていることから、トンボともいわれるそうです。マグロの中では小ぶりで、白い身をしてあっさりした味わいで、ビンチョウマグロのツナ缶をホワイトミートと呼ばれています。
キハダマグロは、黄色がかかった魚体で、大きいもので約100キログラムにもなります。身はやわらかく食べ易いので、スーパーではお刺身身で売られています。味は淡白で、様々な調理法を楽しめます。
カツオは、たたきやお刺身として食べられることが多く、カツオ節としても利用されています。魚の旨みをより強く感じたいなら、カツオのツナ缶となるでしょうか?
キハダマグロとカツオは身の色が赤いので、ライトミートと呼ばれているようです。
通常、マグロの価格は、クロマグロを筆頭に、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロの順に下がっていきます。しかし、ビンチョウマグロが脂がのる夏にとれたものが、回転すしなどでビントロとして出回るようになります。価格が安いうえに、中トロのような脂の舌触りが受けて人気が高まりました。
脂ののったビントロが缶詰めになると、脂と漬けこまれる油によって、さらに美味しくなるのです。
ビンチョウマグロを1本釣り
高級ツナ缶では、ビンチョウマグロを一本釣りしています。マグロの美味しさは、何をおいても鮮度。
巻き網漁と呼ばれる網での漁は、一度に大量にとれるマグロが採れて安価です。ただ、網を引き揚げる間、網の中でマグロが暴れて、マグロ同士がぶつかり合いダメージを受けます。ダメージを受けた魚は、見た目が傷むだけでなく、味も落ちるそうです。
漁師によって1匹ずつ釣り上げる一本釣りは、魚同士がぶつかり合うこともありません。また、釣れた瞬間に魚が暴れても、味の劣化につながり鮮度が落ちます。魚が暴れないように釣り上げるには、漁師の腕の見せ所です。釣り上げたマグロを急速冷凍を施して、鮮度の高いビンチョウマグロが、高級ツナ缶に詰められる資格を得ます。
ツナ缶の漬け油
スーパーで売られているツナ缶の油は、大豆油やキャノーラ油です。最近の健康ブームの影響もあって、水煮も増えました。高級ツナ缶では、オリーブ油や、綿実油などが使われています。
油漬けは、水煮に比べて高カロリーですが、食べた時のコクが違います。朝の時短料理や、お酒のおつまみなどには、そのまま使えて便利なのは、油漬けの方でしょう。
水煮の場合は、低カロリーで高タンパクとはいえ、コクや味わいに物足りません。パサツキもあります。
特に、オリーブ油と綿実油は、風味や味だけでなく長期保存の缶詰めに適しているため、高級ツナ缶に利用されています。
油が嫌煙される理由
昨今、油が嫌煙される理由は酸化。油が空気の酸素と結合すると、体に良くない物質が作られます。食用油に多く含まれているリノール酸やリノレン酸は必須脂肪酸ではありますが、悪玉コレステロールと善玉コレステロールを下げる働きがあるそうです。特にリノール酸は、酸化に弱いのです。このような理由から、食用油が嫌煙されているようです。
抗酸化物質が含まれている油
油の中には、抗酸化物質であるビタミンEや、ポリフェノールなどを多く含む油もあります。例え、酸化しやすいリノール酸が含まれていても、こうした抗酸化物質で相殺が期待できるのです。具体的には、大豆油、コーン油、綿実油、キャノーラ油、ごま油、オリーブオイルなど。
特に綿実油は、他と比較すると軍を抜いてビタミンEが豊富です。ビタミンEは言うまでもなく、抗酸化物質です。
また、オレイン酸は酸素に強く酸化しにくく、熱に強く、悪玉コレステロールを下げるといわれています。オレイン酸を多く含む油は、キャノーラ油、綿実油、ごま油、オリーブオイルなどです。
上記二つの条件でいずれもあてはまる油は、キャノーラ油、綿実油、ゴマ油、オリーブオイルになります。
スーパーで売られているツナ缶にはキャノーラ油が多いですし、高級ツナ缶には、綿実油やオリーブオイルが使われているのは、こうした理由があるようです。
綿実油
モンマルシェに含まれている綿実油は、その名の通り、洋服の木綿と同じ植物から採集しています。花が咲き終わった後の木綿の実から、種を取り出し、絞った油です。読み方は、メンジツユです。
味がまろやかで、必須脂肪酸であるパルミチン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、アラキドン酸、リノール酸が含まれています。必須脂肪酸とは、健康を維持するために大切な脂肪酸なのに、体で合成することができない脂肪酸のことをいいます。
また、綿実油に含まれるビタミンEは、他のサラダオイルと比較して、群を抜いています。
エキストラバージンオリーブオイル
今回の詰め合わせには、エキストラバージンオリーブオイルで、漬けられたツナ缶もありました。マグロといえば、和風のイメージを持っていましたが、イタリア料理で使われるオリーブオイルが、ミックスされると味がオシャレになります。
エキストラバージンオリーブオイルを、そのままサラダにかけることも多く、今回ドレッシングなしでサラダが楽しめると感じたのは、エキストラバージンオリーブオイル漬けのツナ缶を食べたこともあります。
粗末な我が家のサラダ(笑)ですが、味はおしゃれなレストラン風になりました。
ツナ缶の形状
スーパーで売られているツナ缶は、身がほぐれた『フレーク』の状態ですが、高級ツナ缶では、『ブロック(ソリッド)』もあります。ツナの身を崩さず、できるたけ原形のまま缶に詰められています。
食べてみると、正直ボソボソしていて、口当たりはよくありません。ただ、歯ごたえや風味は、崩れていない分楽しめました。
加工過程でツナは、崩れてしまうのが普通で、ブロックの状態を保つためには、手間や技術が必要なのだそうです。ブロックが、高級ツナ缶でしか見られない理由がココにあります。
昨今の健康説に疑問
最近、スーパーでツナ缶が安くなり、鯖缶がほぼ倍の価格に高騰しています。昨今の、DHA、EPAのブームのあおりのようです。
多くの健康説があり正否を判断できないのですが、DHAやEPAは酸化に弱いためにサプリメントでは、酸化防止のための別の食品を加えています。有名なサントリーでは、ゴマセサミンを入れていますよね。
ツナ缶で使われる油は、ツナ缶の漬け油でも述べましたが、長期保存が可能な油を利用しています。サバ缶にもサバ缶の工夫があるので、どちらがどうとか一概には言えません。ただ、昨今の健康説に疑問は残ります。
また、ツナ缶の原料であるマグロに含まれる水銀の人体への影響も、スーパーの価格に影響しているようです。しかし、健康説で取り上げられている厚生労働省のサイトを見ると、水銀含有量の人体への影響は、子供や妊婦さんに限定しています。子供や妊婦さん以外は、いずれのマグロも普通に食べて問題ないと明記されているのです。
さらに、マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶詰めについては、水銀量が低いことから、妊婦さんであっても普通に食べて問題ないと明記されています。
おいしくて便利なツナ缶を、食卓に利用しない手はありませんよ。特に今の安い時期は、主婦にとって絶好のチャンス!
高級ツナ缶をギフトにするということ
人は毎日普通に、食べている食材の味は敏感です。日本のお米がおいしいのは、日本人が毎日食べている主食だからに他なりません。昨今、お米のブランドが増えて、どんどんおいしく感じるのは、気のせいではありませんね。
実は敏感になっている日常の食材が、ちょっぴり贅沢になることに、喜ばない人はいません。【普通が嬉しい】、【ちょっぴり高級であれば、もっと嬉しい】、そんな思いが伝わるギフトになるはずです。

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