毎日少しずつマグネシウムを補う方法
東京慈恵会医科大学の横田邦信教授は、生活習慣病とマグネシウムの関係性について多くの情報を発信している医師です。『マグネシウム健康読本』や『糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい』の書籍もあり、ネットのインタビュー記事でも、マグネシウムの働きについて発信しつづけています。
マグネシウムは食品から補うのが望ましいのですが、現代人はそうもいかないようです。無理なく継続的にマグネシウムを摂り続ける方法に、ノンカロリーの水があります。水ですから、サプリメントのようにがっつりと言うわけにはいきませんが、塵も積もればなんとやらです。
日本人の多くは、欧米のようにミネラルを多く含まない軟水を好みます。ウォーターサーバーの利用も増えて、飲料水のマグネシウム量は減少しています。水道水の方がミネラルが多いという説もあります。
実は私も、柔らかい軟水が良いという意見に賛成です。国産天然水を趣向する方へ、飲みやすいマグネシウム天然水をいくつか選んでみました。(記事の後半から)
下写真のレモン水でレモン1個(約100g)には、8mlのマグネシウムが含まれています。微量とはいえ、レモン水を推奨する方もちらほらと。。。
マグネシウムについて知ろう
マグネシウムの働きを、ざっくりとまとめると『骨の強化』、『血流の促進』『血圧の安定化』などです。我が家の高齢の母に、便秘用に処方されていました。過去形なのは、腎臓が悪い母にはマグネシウムが合わなかったようで、他の薬に変わっています。
成人の男子の体では、マグネシウムは20g~30gあり、その多くは骨や歯の構成成分で、残りは筋肉や脳・神経にあります。マグネシウムが不足すると、カルシウムのように骨から補給できにくいと言われています。血中にマグネシウムが行きとどかずに、体調が不調になります。
マグネシウムの推奨摂取量
2015年に厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準の中で、1日のマグネシウム推奨量は、男性で320mg~370mg(年齢により数値は異なる)で、女性では270mg~290mgと設定しています。
過剰摂取に対する危険性については、通常の食事からなら、尿と一緒に排出されるので心配はありません。サプリメントなど食品以外では、1日350mg(子供なら体重1Kgあたらい5mg)を上限にしています。また、腎機能が低下していると過剰に摂取すれば、高マグネシウム血症をおこしやすくなります。
マグネシウムの多く含まれる食品は、穀類をはじめとする野菜、魚介類、肉類、海藻類、豆類などです。馴染みの食品では、豆腐半分が195mg、ホウレン草100gが69mg、きんめだい100gが73mg、玄米ご飯茶わん一杯が59mg、納豆1パック(50g)が50mg、中ぐらいのバナナ1本43mgとなります。
現代人はマグネシウム不足
マグネシウムが人間の体に良い影響を及ぼすことが、周知されてきてはいるものの、現代人はマグネシウム不足です。先にあげたマグネシウムを多く含む食品は、日本古来の和食に多いからです。食品の欧米化しても、欧米人のようにマグネシウムを多く含む硬水を飲みません。かつては食べていた玄米や麦に変わり、精製されたものを好み、塩や砂糖もミネラルを取り除かれたものを使っています。
加えて、ストレスもマグネシウムを消耗される原因となり、組織人として働くこともマグネシウム不足を生んでいます。
初期のマグネシウム不足は、血流が悪くなり学習能力や記憶力を低下させます。仕事の効率とて少なからず影響ありです。人によっては、貧血、不整脈、不眠、筋肉のけいれん、疲れを感じやすくなるそうです。
慢性化すると、だるさ、食欲低下、腰痛、下痢便秘などにつながります。偏頭痛や生理痛、こむら返りなども関係しているそうです。こうした症状は、他の要因でも起きますので、マグネシウム不足と結びつける人はいません。対応されることなく、月日が過ぎていくはずです。
最初の横田邦信医師の書籍にあるように、エネルギーの代謝が弱まり、糖質代謝異常を引き起こし糖代謝異常から、糖尿病の危険性も疑われています。カルシウムの働きにマグネシウムが使われていますので、カルシウムの働きも弱り高血圧や動脈硬化とも無関係ではありません。症状からマグネシウム不足が原因と分かりにくいのですが、メタボリックシンドロームの危険因子です。
飲みやすい国産のマグネシウム水
サプリメントや薬とは異なり、天然水のマグネシウム量は少量です。ところが、国産天然水でも期待できるものがあります。 2つ紹介します。『ドクターズ・マグネ―ス(Drs’ マグネ―ス)』と、『温泉水マグナ1800』。
ドクターズ・マグネ―ス(Drs’ マグネ―ス)
以前、こちらの記事で高知県室戸海洋深層水を紹介しましたが、この室戸海洋深層水のミネラルバランスを整えた『ドクターズ・マグネ―ス(Drs’ マグネ―ス)』があります。横田邦信医師と赤穂化成が共同研究・開発して作り上げた、美味しい硬水となりました。【マグネシウム:カルシウム=4:1】にこだわり、硬度750に調整しています。
マグネシウムは、カルシウムを吸収する際に必要なミネラルです。また、マグネシウムはカルシウムと一緒に、筋収縮の制御や血管を拡張させて血圧を下げたり、血栓を作りにくくさせたりする働きがあります。通常、【マグネシウム:カルシウム=2:1】といわれて、ドクターズ・マグネ―スの場合は比率が違うんですね。理由はよく分かりませんが、マグネシウムの栄養機能食品という位置づけなのでしょう。
ドクターズ・マグネ―スに含まれているマグネシウムの量は、100ml当たり16mgで、500mlのボトルを飲めば、80ml摂取できます。男性の推奨摂取量は320mg~370mgですので、1/4が補給できることになります。無理なくゆっくりと、不足を補う感じでしょうか?
海洋深層水は、人間の体液組成に近いと言われています。吸収しやすいうえに、現代人に不足しやすいマグネシウムだけでなく、カルシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛なども含まれていることが魅力です。室戸海洋深層水については、こちらで詳しく書かれています。
温泉水マグナ1800
温泉水マグナ1800は、大分県竹田市の長湯温泉から採掘された温泉水です。マグネシウムは、100ml中21mgで多いですが、カルシウムは1.3mgとバランスは考慮されていません。しかし、水の硬度は900mlな硬水でありながら、苦みが少ない丸みのある味わいに仕上がっています。
温泉マグナのもう一つのウリは、美容面で注目されているシリカ成分、サルフェート、炭酸水素イオンが含まれていること。いずれも、サプリメントなどに含まれている成分が、天然水の中に含まれていることが、健康と美容で2度おいしい感があります。
長湯温泉は、平成10年に市営の御前湯が始まり、平成17年にラムネ温泉館が開設されました。年間10万人以上の入浴客が訪れて、温泉の飲用が始まり各所に飲泉場が作られます。
長湯温泉のリピーターの強い要望により、温泉水の全国宅配が始まったと言います。九州経済産業局より支援を受けて、ろ過フィルターの技術を向上させてボトリングが完成したそうです。源泉の温泉水の硬度が1800であることから、『温泉水マグナ1800』と名前がつけられます。
昨年の新聞には、厚労省認定施設となり、温泉の効用も紹介されています。詳しい効用は、こちらで紹介しています。
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