名刺入れはどうやって選んだらいいのだろう?
ビジネスで初対面のあいさつには欠かせない名刺入れ、名刺交換の時には必ずお互いの視界に入る厄介な品物でもあります。第一印象を決定づけますものね。まさか、100均と言う訳にもいきません。
交渉の場に合わせた、ビジネスライクであれば、やはり良質なものでしょうかね。
社会人の名刺入れ選びのポイントは?
新社会人になりたての頃、財布の高価なものは先輩に嫌みととられるけど、名刺入れだけは節約しないようにと、言われた覚えがあります。
といっても、私は会社でもった名刺入れを、つい最近まで使用していました。(20年に以上もの間)その名刺入れは小さく手になじんで、小さなポケットにも入れておけることが、魅力だったからです。もう一つ、大好きな会社だったこともあります。
名刺入れの材質は、革、木製、金属とありますが、無難な線はやっぱり革でしょうかね。良質な革であれば、気を使うお客様でも大丈夫ですし、砕けた方でも目が慣れているので、雰囲気を壊すことがないからです。
幅も長さもピッタリと収まりながらも、瞬時に出し入れがし易いもの。また、商談で使用する枚数分、たっぷり収納が可能なものがいいですよね。仕切りで、渡す名詞ともう名詞と分けて入れられば、尚便利です。
スーツやカバンとマッチしていることも、選ぶポイントに入れたいところです。
汗っかきの方は、湿度を通さない例えば材質が金属の物などが適しています。例え、皮を使うにしてもプラッチックのカードを間に入れて、名刺が曲がらないようにするなどした方が良いかもしれません。
男性の場合は、ポケットに入れっぱなしの方も多いでしょうから、服の布地を傷めないものとか、体にあたって痛くないものとかも気になるところです。金属製や木は、洋服とすれて布地を痛めてしまう可能性があります。
適度にしなって、名刺を曲げない、革がやっぱり良かったりするのです。
名刺入れの形の種類
多くの人が使うのは、二つ折りの名刺入れですが、ボタンやファスナーでしっかり閉じるものや、取り出しやすいボックスタイプなどがあります。一般的に使われている二つ折りの名刺入れの種類について、調べてみました。
通しマチ
側面と底にマチがついたもの。入れる名刺の枚数が少ない時は、マチの折り目は内側に折り畳まれて薄く、枚数が増えるに従いマチが広がります。金属や木のように厚さが決まっていないために、収納枚数に神経を配る必要がありません。
通しマチは3方向にマチが入っているので、収納枚数が多い人向けです。
ササマチ
左右側面にのみマチが入り、底はとがっている状態です。横側から見ると底に向かって、ササの葉のように、急に細くなっているので『ササマチ』と名付けられています。
通しマチと比較すると、底の狭い部分で名刺を圧縮させるので、ポケットに入れた時にボテッと名刺の形が目立ちにくくなります。
通しマチ同様に、数多くの名刺の収納を可能としますが、スマートなデザインを楽しめるので、枚数を減らしてスタイリッシュに持ちたい方向けでしょう。
二面型
マチなしのタイプで、二つ折りの両面に名刺を入れられるもの。
マチなしの名刺入れは、マチありのものより、出し入れに少しストレスを感じますが、コンパクトになるのはこちらの方です。マチがあると、どうしても折り畳まれているマチの分だけ厚みがでます。
薄い名刺入れからさりげなく、すっと名刺を引き出したい時は、やはりこのタイプがスマートです。
両面に名刺が入る二面型なら、収納枚数が少ないのを補うことが可能です。
名刺入れの革の素材
皮は、動物の種類や動物の部位によって、繊維の並びや硬さが異なってきます。同じ牛でも子牛と成牛では、革の硬さも異なってきますし、同じ牛でも肩の部分か、お尻の部分かで繊維の並び方などが異なってくるのです。
動物の皮は、そのまま使うことはできません。腐ったり、品質が劣化したり、強度が足りなかったりするために、皮を加工するタンナーと呼ばれる職人がいます。
タンナーの手によって行われるなめしの方法で、革の風合いが大きく変わってくるのです。いわば、職人技と言われて、長い年月の中での伝統技術となっています。
革製品を愛好する多くの方は、革製品を持ち続けることで、自分自身の汗や皮脂が浸み込み、革の色や硬さが変わっていく経年変化を楽みます。
名刺入れを革にすることで、同然、革の経年変化を楽しんだり、風合いを楽めますよ。良いものを持つことで、社会人としてもマナーばかりではなく、自分自身もおしゃれの幅がひろがっていくのです。
味わい深いしっとり派
特に、経年変化を楽しみたい方向けのものを、集めています。
コードバン
馬のお尻の革を使用してつくられています。
使いはじめはマットな印象の質感で、『革の宝石』とも言われています。年数ごとに、コードバン特有の光沢を楽しめます。
マルティーニ
牛革を植物タンニン100%でなめした後、オイルをゆっくりと時間をかけて浸みこませていく独自の製法で作られた革。イタリアの老舗タンナーである、バダラッシ・カルロ社の伝統製法から生まれた皮革の種類です。
シボ感を持つ革らしい風合いが魅力とされ、徐々に光沢を増し、色濃くなる経年変化を楽しめます。
パテイーナ
牛が生きていた頃の、トラと呼ばれる血筋が見られたり、傷などの自然の風合いを残したままで仕上げています。イタリアのトスカーナ地方に古くからある老舗タンナー、ワルビエ社が生み出す、世界的にも高品質と認められるヌメ革です。
使いこむうちに、植物由来の深いあめ色へ変化する、イタリアンレザーと呼ばれる経年変化が楽しめます。
ナポレオンカーフ
イタリアの子牛の皮を、サンドペーパーなどを使って起毛させるヌバックを行った後、たっぷりとオイルを吸収させた革のことです。触るとオイルのしっとりとした質感と、起毛させた手触りを実感できます。
ナポレオンカーフの魅力は、手に吸い付く質感と独特なニオイです。オイルが浸み込んでいる分、経年変化のスピードが速く見ることが可能です。
ちょっとクールなスマート派
クリスペルカーフ
生後6カ月以内の子牛を使用して、ドイツの名門タンナーであるべリンガー社が生み出す、欧州で最高級のボックスカーフで作られています。
繊細でキメ細かく、ハリのある質感と、傷に強い性質を持っています。使いはじめでも、十分に深みのある表情と潤いによる光沢感を楽しめます。
ブライドル
牛の革をなめしたあと、ロウに漬け込んだ革で、イギリスで馬具として使用されている伝統的なブライドルレザーで作られています。
使いはじめは白ロウが浮き上がっていますが、使い続けることで美しい品格を楽しむことが可能です。
マットーネ
イタリアのトスカーナ地方で、1000年もの歴史を持つバケッタ製法で作られた革に、卵白を原料に使用する「カゼイン加工」で艶を出しているいます。牛が生きていた頃につけた、傷などの自然の風合いが楽しめます。
カジュアルビジネス用と言われていて、カチカチのビジネスシーンでなくても使える人気の高い皮革です。
スポンサードリンク