交通費と食事と現地での遊びがセットになった切符
品川から2時間ほどで手軽の行ける三浦半島は、日帰り旅行にピッタリです。京浜電鉄が企画している『みさきまぐろきっぷ』を利用して、まぐろ丼と城ヶ島の観光を楽しんできました。
『みさきまぐろきっぷ』は、巷にあるようなガチガチのスケジュールで固められたツアーとは違い自由に選べるところが魅力です。
往復の交通費(京浜電鉄の路線のみ)と現地での食事と、『あもひで券』と呼ばれている観光や体験、或いはおしゃれなお店など利用料がセットになっています。食事とおもひで券は、それぞれ一ヶ所ずつ選べます。多くのお店が参加していますので、好みに合ったものを見つけられますよ。
具体的に食事は、丼、定食、寿司、そばと33店舗ほど参加しています。純日本風なところからトロピカルなところ、或いは通好みのところとバラエティー豊かです。おもひで券も、若いカップルが喜びそうなレストランでの軽食やレンタサイクル、温泉の入浴、スタンドアップパドルボード(こちらは追加料金がかかります)の体験、お土産品の購入などなどが用意されています。
ちょっと下世話な話で申し訳けありませんが、自宅に帰って計算してみたところ『みさきまぐるきっぷ』を利用すると、楽に往復の交通費が浮いています。近所のお寿司屋さんでお寿司を食べて、帰りにお茶を楽しむ感覚で行けちゃうのです。
下の写真は城ヶ島から見た富士山。

城ヶ島でまぐろ丼と水中観光船
私が選んだセットコースはこの章の掲題とおりで、城ヶ島でまぐろ丼と水中観光船。
まぐろきっぷ自体は当日購入することも、あらかじめインターネットで予約することもできます。チケットの予約の際は、食事をするお店やおもひで券の予約は不要です。現地でふらりと立ち寄って、利用する自由度の高さが、またいいですね。
ただ私の場合、あらかじめ予定をたてておきました。
方法は。。。
最初に京浜電鉄の三浦半島のお得なきっぷ『みさきまぐろきっぷ』のグルメから、食べてみたいお店を探しました。正直、味覚はそれほど自信がないので、見ためがゴージャスでガッツリ食べれそうなものをという理由から、磯料理いけださんの『絶品まぐろ丼』を選びます。
いけださんのお店がある場所が城ヶ島でしたので、城ヶ島付近で遊べるイベントを探しました。城ヶ島からバスで三崎港に戻ると、水中観光船に乗れることを知ります。
三崎港には『うらりマルシェ』という、三崎まぐろと三崎野菜の産地直送のお店が出店している建物があります。まぐろをはじめとするお魚のエリアは、東京のスーパーでは見られない珍しい食品があり、魚好きにはたまらないんじゃないでしょうか?三崎港から三崎口へ向かうバスの待ち時間に、うらりマルシェも見学しようと予定を立てておきました。
下の写真は城ヶ島側から見た三崎港。

城ヶ島の遊歩道
城ヶ島の遊歩道は1周2時間位で回れる、手ごろな散歩道。天気が良く空気が冷たく澄んでいて、城ヶ島の散歩中は、あっちらこちらで大きな富士山が見ることができました。
風よけでしょうかクロ松に囲まれていましたので、散歩道全てが見晴らしが良いというわけではありません。ただ、春先で八重咲スイセンがいたるところに、花をつけていました。スイセンに顔を近づけると、ほのかに甘い香りがしました。

安房埼(あわさき)灯台
安房埼(あわさき)灯台は、別名とんがり屋根の灯台ともいわれ、令和2年3月に建設されました。
三角屋根の灯台の、下側は緑色が徐々に薄くグラデーションになっています。上下逆にした青首大根を表現していて、特産の三浦大根をモチーフにしているそうです。地元の人の中には『大根灯台』とも呼んでいると、耳にしました。

馬の背洞門
海からの荒波で長年削られ続けたのでしょうか、ごつごつとした岩場にぽっかりと穴が開いていました。危険なので近寄っては駄目という看板はあったのですが、好奇心に勝てない人が何人かチラホラと見受けられました。
馬の背洞門に行くまでは、それはそれは長い石段を降りなければなりません。緩やかなう回路はありませんので、帰りは降りた急な階段を息を切らして登ることを覚悟しなければなりません。

富士山を背に岩場遊びも楽しめます。

城ケ島灯台
工事中で近くに行けませんでした。残念(;´Д`)
磯料理いけだ 絶品まぐろ丼
城ケ崎灯台を過ぎると、2階建てのビルがすぐに目に入ります。
いけださんのお店は漁師の方が営んでいるとネットで読みましたので、古びたお店を想像していたらあら、あれまぁ、近代的。
一つ注意が必要なことは、定休日が不定期なお店があります。目当てのお店が不定期なら、出かける日の前日には電話で営業を行うか、否かの確認をした方が良いと思います。
うぁー、まぐろが落ちそう!味覚音痴の私ではありますが、自信を持って言えます。美味しいです。

お店の中は女性客が2組と、アベックが1組くらい来ていました。そう広くないので、お店の前に行列ができていましたよ。靴を脱いで上がります。席と席の間隔が広いので、かなり寛げました。隣の席の会話が気になりませんでしたからね。
水中観光船にじいろさかな号
船の中で海中の魚が見られて、すっかり童心にかえれるという水中観光船です。船内のアナウンスの方も、ディズニーランド顔負けの口上で、お客さんを笑わせていました。

海中の魚が見えるポイントまでは、船上で過ごします。餌が売られていますので、カモメや海鳥に餌やりを楽しめます。海鳥達もなかなかの芸達者で、空中にほおり投げた餌を逃さず足でキャッチするのです。船のそばまで近づいてくるので少し怖かったですが、船上はワイワイとスッゴク盛り上がっていました。

船内に降りて魚を見た光景です。船上の方が餌をやって、魚を船の周りに寄せ集めてくれています。船内の座席は、端よりは中央の席の方が見やすいかったようです。但し、写真は一番端の席ですが、私的には満足しました。

お店の中の船員さんが話しかけてきてくれました。
「城ヶ島には「城ヶ島の雨」を作詞した北原白秋の記念館があります。ところで『白秋』は、他に意味があるけどなんだか知っていますか?」
少し忘れてしまいましたので、他のサイトを少し参考にさせて頂きます。
中国の中国古代思想には、人の人生を色に例えて表しています。誕生から20歳までが赤や黄みを含んだ深みのある黒色を表す玄、季節は人として芽吹く前の冬で『玄冬』。20歳から40歳までが青、季節はこれから未来に希望を膨らませる春で『青春』。40歳から60歳までが赤にオレンジが混ざった朱、季節はバイタリティあふれる活躍の時期の夏で朱夏。そして60歳を過ぎると白で、季節は穏やかな秋で『白秋』。
となるのだそうです。
この船員さんも数日前にラジオで学んだということですが、遊びに来ただけの観光客にこんな話を丁寧にしてくれる心意気が素敵ですよね。
三崎まぐろと三浦野菜の産直センター(うらり マルシェ)
お店を見ているだけで、あちらこちらの店員さんが魚の部位や料理の仕方を一方的に話しかけてくれます。買わないで帰ってしまってごめんなさい。
2階に地ビールが売られていて、お土産に購入しました。ジンジャー入りのビールでちょっと珍しい味がしました。

すっごく盛りだくさんの日帰り旅行
今回は三崎港と城ヶ島だけなのですが、他の地域にも見どころが一杯あります。また行きたいなと、思える場所でした。
1日過ごして分かったのですが三崎は車で、家族連れや釣り目当てで来る方が多いようです。交通機関を利用する人は、女性同士やカップルが目立ちました。平日に行ったこともありますが、そんなに混んでなくてゆったりと過ごせました。
ここだけの話ですが外人さんもいませんでしたし、三浦半島は穴場かも。。。ですよ。
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