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夏のキャンプは初めての天体観測を楽しみたい

もっと早くこの本を知っていればと後悔

世界中で宇宙開発にしのぎを削る今、宇宙も身近になりました。10年以上前は、世界は一つなんて言葉が流行りましたが、科学は幾何級数的に進歩しているんですね。

キャンプ場は私たちが毎日生活する住宅地とは異なり、街灯やビルの窓明かりの邪魔もなく、夜空が鮮明に見えます。窓を開ければすぐ隣の壁といった住宅密集地、或いは近くに高いビルが建ち、空が見えないお家も普通です。だからと言って双眼鏡片手に高いところを探し回れば、不審者として通報もされかねません。

さらに加えてキャンプ場は、自宅のようにテレビやパソコン、ゲーム機などの娯楽道具がない分、じっくりと自然と触れ合えます。暗い夜空の天体観測

『キャンプ場で宇宙を感じたーいと思いませんか?』キャンプ場の天体観測は、たとえ未経験者であっても、やりたいことの一つです。夏は他の季節とは異なり、防寒の必要がありません。静かなキャンプ場で目的の星座を探し出す、星座にまつわるギリシャ神話のようなロマンチックな伝説に思いを寄せるなんてこと。。。やってみたいねぇ是非!!

しかし、難題があります。天体観測は思いの他、初心者には難しいのです。今回は、キャンプ場で初めて天体観測を、試みるのに良い本を紹介してみます。今回見つけた本は、『夜空を直接手ではかる!かならず見つかる星座の本 夏の星座を手でさがそう』です。

夏のキャンプで星座を楽しむ方法

夏のキャンプは寒さを気にしなくてよい分、時間や回数を気にせず屋外で天体観測を楽しめます。本を読み追えて、私がキャンプ場で行いたいことを上げてみました。

  • 夏の大三角形を探す
  • ペルセウス座流星群を楽しむ
  • みずがめ座のデルタ流星群を楽しむ
  • 星雲と星団を双眼鏡で観察(さそり座、いて座、べび座)
  • 時間と共に移り変わる星座の向きをチェック
  • 長い夜長にヘラクレス神話を語る
  • 夜明け見える秋の星座をチェック

目的の星座を見つけたい

天体観測の難しさは、季節によって日時によって星の位置と向きが変わることです。冒頭に書きましたように、都会のようにネオンや街灯など人工の光や、光化学スモッグで空が曇っていると、明るさのない星は見えません。数少ない星で、星座の場所を探さなければなりません。

頼りになるのは、北極星。季節や時間を問わず、同じ場所、同じ位置にありますので、北極星から、自分が向いている方角を割り出します。

夏の星座探しは、「夏の大三角形」見つけることから始めます。夏の宵の頃、東の空にひときわ明るい3つの星です。はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル(七夕の彦星)、こと座のベガ(七夕の織姫)で、いずれも1等星で都会でも見わけられます。

夏の大三角形を見つけたら、三角形の各々の辺をのばしながら、星座を見つけていきます。星座間の距離は、角度で表します。じゃんけんのグー、チョキ、パーで、指から指のおよその角度が、星と星との間隔と一致するか否かで、星座を探していくのです。

この本の星座図表には、グーがいくつも並べられて星間の角度が記されていました。星座図を手元に置き、指の分度器で角度を測りながら、星を探していきます。

加えて星座探しは、星座ごとの星の配置や光度(光の明るさ)を、頭に入れておくとスムーズに行きます。空気の奇麗な高原とはいえ、曇りなどで天候で暗い星は見えにくくなっていますので、明るい星の位置や色などが、星座を判定するカギになるためです。

ペルセウス座流星群を楽しむ

夏の北の空は、ペルセウス座流星群と呼ばれる流れ星を楽しめます。ピークは8月12日~13日で、空気が澄んだ場所なら1時間に50回くらいは見られるということです。双眼鏡などの道具も必要としません。

流れ星が消えるまで、3回願い事をとなえるとかなえられるという伝説もあります。

みずがめ座のデルタ流星群を楽しむ

夏の東南の空には、みずがめ座のデルタ流星群を楽しめます。ピークは、7月29日~30日で、空気が澄んだ場所なら1時間に10個ぐらい見ることができるそうです。

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星雲と星団を双眼鏡で観察

星と一口に言っても、光度の高い明るい星や暗い星、チリやガスの塊である星雲、星の塊の星団、二重星など、形も色も千差万別です。星の色々な姿を、澄んだ空気のキャンプ場で見られるんです。

お互い重力で引きつけ合って集まった球状星団は、真ん中に星が密集していて球状に見えます。それに対して、散開星団は、同時に生まれた星同士が不規則に集まっている状態です。

星雲は散光星雲と暗黒星雲に分かれます。散光星雲は不規則に広がったガスの星雲で、さらに発光星雲(輝線星雲ともいう)と反射星雲に分かれます。暗黒星雲は光がないので、そばに星団がないと見られません。

この本には星団と星雲の楽しめる星座と、その場所の見つけ方が詳細されていました。

さそり座

さそり座の尾の毒針の近くにある散開星団のM6とM7は、50個くらいの星が集まっています。明るく広がる星粒が広がっています。

さそり座の背には真っ赤な一等星のアンタレスがあり、そのすぐ西側にある球状星団M4も一見の価値があります。

いて座

馬人ケイローンの姿のいて座は、スプーンをかぶせたような南斗六星から見つけていきます。南斗六星は、北の空にある北斗七星と形が似ていることから、よく対比されています。北斗と南斗の神様の神話もあるほどです。

この南斗六星の西寄りに、縦に一列並ぶ星雲や星団は見ものです。発光星雲のM8(干潟星雲)と、北側の青い反射星雲と南側の赤い発光星雲を持つM20(三裂星雲)があります。一方星団は、M8に重なる散開星団、M20の近くにあるM21の散開星団などがあります。

南斗六星の北側にはM22の球状星団、さらに北側にはM17(オメガ星雲)があります。オメガ星雲の名前は、ギリシャ文字のオメガから来ていますが、湖にうかぶ白鳥にも見えることから「スワン・ネビューラ(白鳥星雲)」とも呼ばれています。

へび座

へび座の頭部にある二重星のそばに、球状星団はM5があります。北半球でお最も大きな球状星団はM13といわれていますが、M5の方がM13より明るいことから、M5の方が大きいという方もいます。肉眼では少し難しい方もいますが、双眼鏡を使えば見つけられます。

へび座の尾の部分にある散光星雲M16は、通称 わし星雲と呼ばれています。M16には巨大な散光星雲に埋もれた散会星団があり、星粒が輝いているのが見えます。

時間と共に移り変わる星座の向きをチェックしてみる

天体観測の面白さは、やっぱり広大な宇宙を感じることだと思います。地球が宇宙の中で回っているのを実感するなら、時間と共に移り変わる星座の向きを観測することです。この本は、時間ごとの星座の様子が、東西南北に各々に分かれて描かれています。

キャンプ場で天体観測を願うなら眠いけど、2~3回起きて、星の動くさまを実感してみたいものです。

長い夜長にヘラクレス神話を語りたい

星座といえばギリシャ神話のような、美しい神話が数多くあります。一つ二つ覚えて、親しい方に話すのも、楽しい思い出作りにつながります。子供や恋人に是非、素敵な時間をプレゼントしてください。

私がこの本の中で話したいと思ったのは、冒険家ヘラクレスの悲劇です。ヘラクレスは、ゼウスの妻ヘラの怒りに触れて、夜空にさかさまにされたのです。ヘラクレスの星座は、夜空の明るい街中では見られないけど、暗い高原などでは姿を現します。両手を広げ走っているヘラクレスの星座を見つけるだけでも、ワクワク感があります。

この本だけでなく、ヘラクレスの話はネットでも多くのサイトで取り上げていますし、YouTubeにも上がっています。調べて、夜更けにヘラクレスの神話を語り合うのも、なんだかロマンチックですよね。

夜明け見える秋の星座の観測

真夏の夜明け(午前2時頃)に東側は、秋の星座が揃います。秋にキャンプに来る予定がなければ、秋の星座もチェックしておきたいものです。東の空に現れる星座は、カシオペヤ座、アンドロメダ座、ベガスス座、うお座、みずがめ座などです。本に星座図がありますので、助けてもらえますよ。

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