ヘルシーな食事が美味しいと感じる味覚を手に入れる
ダイエットを始めた瞬間は誰もが『これで最後』、『リバウンドなんてあってはならない』と考えるものです。ところが、痩せたとたんに気が緩んで、ズルズルと体重が増えるのも誰もが経験しています。
ニコチン中毒のように、甘いものに目がない私は、痩せたり太ったりの繰り返しをしてきました。おかげで洋服ダンスに、多くのサイズ違いの洋服が収まっています。(笑)
ダイエットの目的は体重を減らすことではない
石川良樹さんの『ノーリバウンド ダイエット』には、脳が美味しいと感じる味を変えれば良いとあります。カロリーの高い食べ物ではなく、ローカロリーの食べ物が好きになれば太りません。最終目標は体重を減らすことではなく、美味しいと感じる味覚を鍛えるのだそうです。
実は、私たちは食品メーカーに既にこの手法で、はめられています。スーパーで良く手にするチョコチップクッキーは、食べ続けなければいらなれないように味覚を操作されています。ならば、逆の方法で自らの味覚を、戻さなければなりません。
手あたり次第ダイエットを手法を試すのはNG
痩せるために絶食、置き換え、筋肉トレーニング、最近に至ってはEMSベルトを使ってのダイエットがあります。単品ダイエットも、バナナやタマネギ、ヒジキ、豆腐とスーパーの食品売り場に置いてあるほとんどが取り上げられている状況ですね。
いずれも、ダイエットに成功した方の経験に基づいたものでしょうけど、真似してみたところ上手くいくはずはありません。
安易に流行りのダイエット法に飛びついてリバウンドを繰り返すと、逆に太ってしまうそうです。ダイエットを行うと、先に体の中で消費されるのは筋肉で、肝心の取り除きたい脂肪は後回しになります。筋肉は脂肪を燃焼する大切なエンジンの働きをしますので、リバウンドを繰り返すということはエンジンを失っていくことになります。
結果、どんどん太ってしまいます。
バランスの良い食事は言うほど楽ではない
単品ダイエットを否定する声もあり、バランスの良い食事が結論になりつつあります。でも、考えてみてください。肥満になるということは、最初っからバランスよい食生活を送るための知識も、料理手腕も生活習慣も持ち合わせていないということです。
言葉で言うほど、バランスの良い食生活は簡単ではありません。
目的のバランスの良い食事は、味覚センサーを鍛えることです。太りやすい食べ物を美味しいと思わなければ、食べ過ぎません。
味覚センサーを鍛えるには、濃い味付けをやめて、素材そのものの旨味を知ることです。刺激の弱いものを食べ続けます。筋トレと逆と書かれていましたが、持久力のある筋肉は弱い負荷を継続的に加えることなので、同じですね。刺激の強い濃い味で麻痺した舌は感度が鈍く、素材そのものの旨味がわからないということなのでしょう。
旨味成分をどんどん取り入れる
本の中に、天然食品中の旨味成分含有量が書かれていました。旨味の種類は、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸の3つ。
グルタミン酸を多く含む食品は、昆布がダントツで、チーズ、一番茶、アサクサノリと続きます。イノシン酸を多く含む食品は、煮干し、かつお節、しらす干しが抜けていて、次にかつお、アジ、サンマなどの魚が続いていきます。クアニル酸を多く含む食品は、干しシイタケ、マツタケなどですが、上の二つに比べれば1/4ぐらいしか含まれていません。こうした旨味を多く含む食品を、中心に食べることで味覚が鍛えられていくそうです。
私が味覚を鍛える方法で取り入れたのは、昆布茶を飲むこと。使われている昆布は天然のもので、化学調味料でそれらしく見せたものは駄目だそうです。
また戻りますが、バランスの良い食事とは、その人のライフスタイルそのものです。旨味のわかる味覚になることは、ライフスタイルを軌道修正する第一段階なのではないでしょうか?味覚が変われば、ヘルシーな美味しいものが好きになり、バランスよい食事へのハードルが下がります。結果、豊かな食生活と生活を送れるようになります。
やがて無意識のうちに、体型がすっきりしていくというのが理想的です。
従来のダイエットのように、食事制限や我慢をしていないし、好きだった甘いものへの味覚が変わったのだから、リバウンドの仕様がないというのが、筆者石川さんの理論のようです。ネットでは、DI理論としてにぎわっている方のようです。
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