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お墓参りマナーについてお供えに向く花とは

故人を良く知る間柄なら、花でメッセージを

お墓参りはお寺の近くの花屋さんで、予算金額を告げて、渡された花束をそのままお供えするだけでした。お寺の脇にある墓地で、親戚なのでお花もそのまま放置して自宅へ帰ります。心がこもっていないとか、罰があたるのではと思いながらも、お供えに向く花の知識やマナーを知らない以上、こちらのほう先祖に失礼にならないと考えていました。 墓参りの花

ただ、大人になるとそうはいかなくなります。

子供のころは、お墓に面識のない先祖の霊が祀られています。一緒に時を過ごした、祖母や父、叔父や叔母に対しては、事情が大きく変わってきます。生前の姿を記憶にとどめ、偲ぶ心を大切にし続けたいと、より強く願うからです。花も花屋さん任せではなく、故人の好きな花や、故人との思い出の花となっていきます。これは、誰も同じです。

お墓参りのお供えの花って何のためにあるの

墓参りでお供えの花のマナーについて、調べてみました。

花を供える意味は、心を浄化させ綺麗な気持ちで、仏様と対話するためと心得ます。極楽浄土で暮らす仏様が現世に訪れたことを、心から歓迎しなければなりません。歓迎する喜びの花が、仏様の嫌いな花、不吉な花であってはなりません。

心地の良い訪問が叶うように、お供えに向く花と、向かない花が言い伝えられているのですね。

お供えに向く花

最初に思い浮かぶの菊は、邪気を祓うと言われています。最もよく使われているのは、菊、小菊、洋菊、カーネーションです。他には、次の通り。

アイリスや金仙花、菜の花、桜、スターチス、ストック。

リンドウ、ケイトウ、グラジオラス、ホオズキ、アストロメリア。

キキョウ、トルコキキョウ、コスモス。

千両、オンシジウムなどの蘭。

お供えに向かない花

鮮度の高い生花が基本です。造花や鉢植えは、好まれません。花が時間の経過とともにしおれて枯れていく無情感は、人の一生になぞらえられます。限りのある生命だから、今の時を大切にしなさいという仏の教えに反する花はいただけません。

また、とげのある花、香りの強い花、毒のある花、つる性の花、黒っぽい花はふさわしくありません。いずれも、人の体を傷つけたり不吉な感じがする花で、仏様にとっても同じだからです。

つる性は、傷つけるという意味から外れているようですが、縛られたり締めつけられたりすることが可能です。つる性が嫌がられる本当のところは、お墓にある備え付けの花瓶にたてて入れられないことからきています。

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とげのある花

バラ、あざみ、ザクロ。

故人がバラが好きで、お供えしたい場合は、とげをそり落として使う方法もあります。 墓参りのバラの花

香りの強い花

バラ、ユリ。

ユリは、香りが強いだけでなく、花粉が墓石に茶色いシミを作ることがあります。花粉が飛んで、他家の墓石を汚すなんてことにもなりかねません。

また、服に付くと取れにくいために、ユリの花を持つ方の衣類を汚したり、僧侶の服にもついてしまうと迷惑をかけます。

どうしても、お供えにしたい場合は、ユリは香りの少ないもので、花粉を取り除いて使うこともあります。

毒のある花

トリカブト、彼岸花、スズラン、スイセン。

彼岸花は不吉な別名が多いなかで、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という仏語の別名を持っています。曼珠沙華は、見る人の悪業を払うとも言われていますが、死人花(しびとばな)、捨て子花、地獄花(じこくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)なんていうものあるそうです。いずれにしても、避けるべしということになります。

つる性の花

アサガオ、クレマチス。

つる性の花に関しては、詳細な記述がないのですが、縛られたり締めつけられたりを連想すると勝手に考えています。可愛い花が多いのに、残念ですね。

飾り方

墓参りに持っていく花の本数は奇数で、お供えする時も奇数が良いとされています。花の向きは拝む人の側に、ひし形になるように整えてお供えします。色は5色か3色です。5色の人気色は、白色、赤色、黄色、紫色、ピンク色。3色の場合は、色々、黄色、紫色。

お墓がある場所が、共同墓地などであれば、お供えの花は持ち帰るのがマナーです。山の中で、一族の墓だけの場合は、そのまま放置しても良いでしょう。

お供えの花をそのまま放置しておくと、虫が湧いたり、お墓を汚してしまいます。風で他家のお墓に飛んで、汚すこともあるでしょう。共同墓地の中には、お供えの花の手入れや片づけを引き受けるところもありますので、管理元に確認しておくことが先決です。

お供え花の自宅での飾り方

一度お供えした花を、家の中に持ち込むことは問題ありませんが、再び仏壇に供えるのは、タブーです。仏様に失礼だからです。

持ち帰った花は水切りと言われている方法で、水の中で茎を切ります。茎を水の中で切れば、花の茎は水だけを一気に吸い上げてくれます。空中で切って水につけた場合と比べると、空気が入り込み水の量は減るためです。

花持ちを良くするためには、花瓶の水の中に、塩素系漂白剤と砂糖を少量入れておくと、花は雑菌から守られ栄養で満たされた状態になります。

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