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知ってた?セキチクはおしゃべりなのよ
昨年の暮れ、花屋のセールで購入したセキチク(石竹)に、夏になっても楽しませてもらっています。一緒に買った冬コスモスは、1月の積雪20センチの雪でダメになってしまいましたが、セキチクだけは傷一つありませんでした。
セキチクとはナデシコの一種で、元々は中国原産でヨーロッパで改良されています。葉の形が竹に似ていることから、石竹と名付けられています。花弁に細かいダーツが入り、花びらにほのかにラメがちりばめられたようにキラキラ光っています。写真では白い小さな物体が移らなかったのだ残念ですが、可憐で愛らしい姿が魅力なのです。
4月5月がピークだけど、花のない日は1日もなかった
購入した時期は開花時期でなかったようで、1月から3月までは、1株に2~3個くらいしか花をつけません。無邪気な母は、セキチクのプランターを見ながら『草を生やしている~』と私をからかっていました。
3月の後半から、10㎝くらいあった茎が、一気に伸び始め30㎝ほどの高さになりました。ますます、芝生のように一面が緑色になり、さらに母は『草が生えている』と私をはやし立てます。
『もう抜いちゃおう』と思ってた矢先に、一つ二つと花が増えていきます。 4月5月と2カ月間、プランターに溢れんばかりに花をつけ続けたのです。しかも、1つの花の開花期間も長く、なかなかしぼみません。購入したのは4株であったのに、下のような写真になりましが。
花がら摘みを毎日行う
6月から花が次々にしぼみ始め、花がら摘みを毎日行いました。下の写真は、6月末の状態です。葉も若葉から程遠く、くすんでいます。人も花も、年を取るとくすんでしまうようです。
花がら摘みとは、花がしおれた時に花を茎から切ることです。セキチクは茎が柔らかいために、手で切り取ることができました。しぼんだ花をそのままにしておくと、花は種を作ることに精力を費やすために、新しい花を咲かせません。次々に花を咲かせ続けるには、花がら摘みは必要なことです。
セキチクの花がしぼむと、花びらの原型をとどめずに、咲く前のつぼみのようです。間違ってつぼみを摘んでしまったかと勘違いしました。しおれてしまっても、景観を悪くしないのは、1年中咲いている花の義務と心得ているようです。
そういえば、しおれることなく花びらが落ちてしまう桜の花は潔さを感じますが、目立たぬように小さくなるセキチクは奥ゆかしさを感じませんか?
セキチク自らが切り戻しをねだる
6月末、セキチクの花もまばらになりましたが、花は残っています。よ~くプランターの中をのぞいてみると、茎の奥深く根元に、新しく咲いた花が散らばっています。セキチクやナデシコの育て方に、切り戻しをするように書かれていますが、実はそんな教科書を読む必要はありません。セキチク自身が、『上の方の茎を切ってよ。花のあるところまでお願いね。』と、ちゃんとメッセージを送ってくれているのです。
植物は口が利けないと思ったら大間違いで、毎日会いに行けば、ちゃんと会話を楽しんでいるのですね。最初、10㎝ほど切り戻しましたが、根元に咲いた花はまだ奥にあります。20㎝切り戻したら、新しい茎と若々しい葉が土から現れていました。 下の写真の右上の花が、茎に埋もれているのかわかりますか?
切り戻しが必要な理由は、下に位置する葉脇の芽に栄養を届けるためです。植物は、茎の上端の芽に優先的に栄養が届く習性があります。葉脇の芽を成長させて植物の勢いを戻すには、枯れてしまった茎を切らなければなりません。
水やりを忘れた時に成長していた
セキチクは乾燥に強く、じめじめした湿気に弱い植物です。このことは、セキチク自身に教えてもらったことで、水やりのタイミングと成長を観察していると分かりました。セキチクは、本当に自分のことをよくしゃべります。
水をやり過ぎると成長が止まり、放置している間に茎を伸ばし葉を増やしていきます。 私の場合、土の中に指を入れてしっとりするようだったら、水やりを行わないようにしています。
夏を超えたら多年草になる
ナデシコは、多年草と1年草のものとがありますが、セキチクは多年草になるそうです。ただ、暑さに弱く夏越しが一つの峠で、夏越しができれば翌年も期待できます。夏の間は、水や肥料を多くやり過ぎないことが、夏越しのコツです。
夏の暑さでダメージを受けたセキチクは、茎も葉もいっぺんに枯れてしまいました。枯れるスピードは速く、毎日観察しているのに、気がついたら枯れてたという状態です。
現在のセキチクの様子は、こんな感じです。5月の満開の時とは異なり、花を咲かせると1週間ぐらいでしぼんでしまいます。夏を越せればいいな。。。
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