工夫すれば痛みも低減
白髪染めのアピールブログを書いていた際、色々な白髪染めを試してみました。セルフ白髪染めのメリットは、美容院と比べれば費用がかからない、毛髪や頭皮を傷めないことだと考えています。
毛髪や頭皮へのダメージが低いことをウリにした市販のヘアカラーは、沢山ありますし、何故ダメージが低いのかも販売元のサイトを覗けば詳細に説明されています。天然植物由来だからとか、ノンジアミン(アレルギー成分がない)から髪にも頭皮にも優しいといった具合です。
今回はどの白髪染めが1番ダメージが低いという話ではなく、セルフで白髪染めをする場合、できるだけ毛髪や頭皮を傷めず行う方法を提案してみようと考えました。
セルフで染める白髪染めの種類
セルフで白髪染めができる市販品は、2種類あります。髪の表面を覆うように染料を密着させるヘアマニュキアタイプと、髪のキューティクルを広げて染料を髪の内部に入れるヘアカラータイプです。
言い換えると、ヘアマニュキアは酸性カラー、ヘアカラーはアルカリカラーとも呼ばれています。
髪のキューティクルはpHによって影響を受け、酸性だとキューティクルは閉じますが、アルカリ性になるとキューティクルは開き水分などを吸収しやすくなるのです。ヘアカラーで白髪染めを行うと、アルカリが髪内部に残留し傷めますし、アルカリが抜けるのにも時間がかかり、その間髪が痛み続けるというわけです。
白髪染めの種類で痛みにくいのは、酸性カラーといわれているヘアマニュキアの方です。
白髪染めの色
白髪染めをし始めたころはどうせ染めるのだから、地毛の色とは異なるおしゃれ染めにしたいと考えたことがあります。黒い髪を明るくするのですから、染料の成分に脱色の働きが入ります。
脱色はダメージは大きく、おしゃれ染めは白髪染めより髪を傷めてしまいます。
地毛の色と似た色の染料を使えば、フルカラーをする必要がなく、白髪の部分だけ染めれば済みます。染料の節約にもなり、ダメージの軽減になります。
また、根元から白髪が伸びてくれば、染め直しをしなければなりません。髪と頭皮へのダメージを最小限にするため、白髪のある部分だけを重点的に染めるはずです。もし、おしゃれ染めをしていたならば、白髪以外の根本の髪を同じように染め直しをしなければなりません。(根元のフルカラーを行わなければなりません。)
金髪に染めた髪が、根元だけ黒くなっている方がいますが、金髪のように明るい髪の場合は美容院で染め直しをした方が断然、きれいに染まります。美容師は、既に金髪のところと、根元の髪ところ各々に微妙に薬剤を使い分け、髪のダメージを最小限にして染めてくれるはずです。前回染めた色と、今回染める色との差もわかりません。
こうした伸びた分だけ染め直しをすることを、リタッチといいます。美容師のような専門の技術を持たないまま、セルフリタッチは髪を傷めるのです。地毛色と似た色を選べば、最初に染める時も染め直しの時も、部分染めでダメージは最小限です。
一回で染める工夫
セルフの白髪染めの中で、髪に優しいとされているヘアマニュキアは染まりにくい欠点があります。救済方法として、使用方法の中に1回で染まらなかった場合、別の日に染め直しを何回かするとしっかり染まると書かれています。
しかし、ヘアマニキュアであっても、染める際のダメージは無視できません。染めるための染料は、洗い流しても髪に定着できるパワーをもっています。このパワー!低刺激につくられているとはいえ、完全に無害とはいえないでしょう?
ヘアマニュキュアで染める前に、シャンプーしてタオルドライをすることが前提にあります。外気の埃や皮脂などの汚れが付着した髪は、染料が付着しにくいためです。半渇きの髪はキューティクルが開いていて、髪の表面だけを染めるマニュキュアと言えども、少なからずは染料が髪内部に入り込んでしまいます。
もし日にちを空けて何度も染め直しをするとなれば、ダメージの負担は蓄積され続けます。
セルフで白髪染めをする場合であっても、美容院のように正しい方法で一回で満足な染め上がりを目指すべきです。
セルフで染め残しが出てしまう理由はなんでしょう。次節以降で説明します。
染める前のシャンプー
染める前のシャンプー後にリンスやトリートメントはNGです。ヘアマニュキュアが付着を妨げ、染まりにくくなります。
使用方法にはタオルドライとありますが、ドライヤーできちんと乾かせば先述した髪へのダメージは低減します。濡れているより乾いている方が、染まりやすさは俄然違ってきます。
量は多めに
とあるヘアマニュキュアの使用方法に、染料の量をショートヘアでピンポン玉3~4個ぐらいと書かれてあるのを見ました。染料の量は、髪の長さだけでなく髪自体の本数の数によっても、調節しなければなりません。
美容院で染めてもらう時は、かなりペタペタです、セルフで染める時はベタベタを通り越してベチョベチョぐらいになるぐらいをお勧めします。
美容師のような技術がないなら、量で染め残しを補う戦術を使います。
髪に塗るときは手で
昨今は使い捨ての手袋も、手軽に手に入るようになりました。料理で手を汚したくない時や、ちょっと庭仕事をする時にテッシュ感覚で使えます。
髪に染料を塗るときは刷毛やコームを使わずに、使い捨ての手袋を使って手で染めていきます。少しづつ髪をとり指の腹で、1本、1本の全ての髪を押さえ込みながら馴染ませていきます。
半渇きの髪に刷毛を使っても、髪同士がくっついて1本1本に染料がいきわたりません。乾いていても一本一本、残さずというのは難しいです。
目の細かいコームでとかしながらつけるのも一案ですが、硬いコームで染料で濡れた髪を何度もこすりつればダメージもひとしおです。
隅々までダメージを少なく白髪を染めるには、指で優しく塗るのがおすすめなのです。
シャンプーキャップを使う
染料を髪全体に馴染ませたら、100均のシャンプーキャップなどで髪を覆います。シャンプーキャップがない場合は、取っ手付きのゴミ袋を使うと取っ手の部分で頭を縛ることができます。ラップを長めに出して、頭皮を巻くという方法もあります。
シャンプーキャップを使う理由は、染料は温めた方が染まりやすいことと、染料が乾いてしまうことを防ぐことが理由です。ただ、乾いてしまうぐらい染料の量が少ないのは、それはそれで問題です。
もともと、シャンプーキャップは髪を濡らしたくない入浴時に、使うように作られています。シャンプーキャップの上からドライヤーをかけるのが最善ですが、浴室内ではそれは面倒な作業です。防水力のあるキャンプ―キャップの上から、温めたタオルを巻くというのも一案です。
放置時間は20分以上
染料を馴染ませシャンプーキャップをつけたら、そのまま20分は放置します。人によっては放置時間が嫌で、セルフの白髪染めをしない方もいます。
使用するヘアマニュキュアの種類によって、もっと短時間で染まるものもあるかもしれません。反対にあまり長時間放置しておくと逆効果という説もありますが、これは極端に長い場合です。
ただ、通常は放置時間が長ければ、染まりやすくなります。最低20分は待ちましょう。
すすぎは念入りに
すすぎは低いお湯の温度で念入りに、染料の色が髪からでなくなるまで行います。
すすぎの後、トリートメントもコンディショナーも使わないことを勧める方もいますが、私はトリートメントをすすぎ後に使っています。髪の指どおりが良くなりますし、染め上がりや持ちにも不満はありません。
ドライヤーで最後まで乾かす
通常のシャンプーと同じで、半渇きの髪は髪を傷めますし、付着した染料もはがれやすくなります。
スポンサードリンク