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植物はガンジーのように無抵抗だ

もっと知って大好きになりたい

水と太陽と土の栄養だけで育ち、人間に多くの恵みを与えてくれる植物は、「いったい何者なんだろう」って考えたことなんかありませんでした。『世界でいちばん素敵な花と草木の教室』を読み、植物を知ることが楽しくなりました。

植物はハマトマ・ガンジーのように無抵抗で、こちらから手を出さなければ危害を与えることはありません。そして無欲です。

ハマトマ・ガンジーの像

一つ欲があるとするならば、種の存続ぐらいです。花が美しかったり香りが高いのは、虫達をおびき寄せて、花粉や種を運ばせるためですから。

人間に恵みを多くの与え続けていながら、見返りを求めません。もっとも植物にしてみれば、見返りを求める方法も手段も持ち合わせていないのです。そう考えると、人間は本当に罪深い生き物です。

素朴な疑問とその答えが中心

『世界でいちばん素敵な花と草木の教室 』の内容は、子供が母親に投げかけるような疑問と、その回答という形でまとめられています。

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その疑問点の一つ一つにいちいちはっと目が覚める思いがして、こんな疑問さえ持たなかった自分を寂しく感じました。園芸が大好きな私、育て方以外に植物のことを知って、もっと大好きになります。

季節どおりに生きている

植物は毎年決まった季節に花をつけたり、紅葉したり、芽吹いたりスケジュールどおりに生きています。カレンダーを見られるわけでも、テレビやラジオで誰かが季節を教えてくれるわけでもないのに、どの植物もほとんど間違えることなく規則正しく季節を繰り返しています。不思議ですね。

また、人間は老化すると1日に睡眠時間が長くなるけれど、植物は老化してもやっぱり規則正しく季節を繰り返して生きているのです。まったくもって不思議です。

植物の葉の細胞には光を感じるタンパク質があり、それによって日の長さを測り、夜と昼の長さ変化から季節を知るのだそうです。

この答えを読んでまた、疑問が生まれます。人間の場合スケジュールどおりに行動するためには、意志が必要です。植物に意志があるはずはないのに、何故行動ができるのでしょう。

回答を知ってもさらに、次々と疑問が沸いてきてもっと知りたくなります。

菊の花は仏花として、全ての季節で花屋さんに置いてあります。このようなことができるのは、光を感じるタンパク質の特性をまた利用しているためです。菊の花は日照時間が短くなると、つぼみをつけ花を咲かせます。人工的に照明を使って日照時間を長くし、つぼみをつけにくくさせて長期間保存しているようです。出荷の工程に合わせて、日照時間を短くしていたのですね。

葉が緑色である理由

海が青いのは、太陽光の青色だけが海水に吸収されないからですが、実は葉が緑色なのも、緑色だけが吸収されないためなのだそうです。

太陽光の赤や青は植物にとって重要で、吸収してエネルギーとして葉に蓄えられています。ところが緑は重要ではなく、葉をすり抜けたり反射したり、散乱したりしています。そのため、葉が緑色に見えるんですって。

多くの人間にとっては、青い海も緑色の葉も気持ちを癒して重要な色ですよね。

植物のおかげで人間が生まれた

数十億年前の地球には、酸素が1%もなかったそうです。

植物が光合成によって二酸化炭素を取り入れ、酸素を作り出し続けてくれたおかげで多くの生物が生まれたのでしょう。そう考えると、人間が生まれたのも植物のおかげということになります。

『世界でいちばん素敵な花と草木の教室 』のアマゾンでのURLはこちら。

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