この記事の目次
腰回りゆったり、太もものゆったりなのに、スリムに見せる
中世ヨーロッパのドレスは、小さな子供も忍びこめそうなくらいボリュームがあったのに、昨今は、ボトムはすっきり見せるのが主流です。
外で働くこと当たり前の時代、男性と同じ速度で歩き、男性と同じような活動的になるためには、足さばきも楽な細身のパンツなのですね。
トップは、レースやフリルとボリューム感のあるものも多いし、帽子にスカーフ、ストールとアイテムが増えるに従って、より細見に、より体のラインに沿ったパンツになっていったんですね。
ベルメゾンの勉強会に出席して、今年もやっぱりスキニー、レギンス、ストレートと、足元が軽やかなデザイン中心となっています。そして、なんとよりシルエットが細身に見える、工夫が満載でした。
新登場した3DFit clothingとは
パワーアップさせた点は、どの年代の方も綺麗なパンツラインが出ることです。その名は、『3Dfit clothing』で、別名『運命のパンツ』だそうです。うーん、さすがに意気込みが違います。
女性の体型が変わるのは30歳後半から、腰回りに丸みが付き、股上の短いパンツに抵抗を感じる年代です。ベルメゾンは、3Dフィティング行っている会社と共同開発を行い、38歳から43歳まで数百名の方達に協力をお願いして、サイズを収集しました。収集したデータをもとに、洋服のパターンをデーター上で繰り返しバーチャルフィッテングを行い、マスターパターンを割り出しています。その後、リアルボディに着用させ、フィッティングの最終確認を行った後、最適なゆとり分量を持たせたきれいなシルエットのパンツを作りだしました。
でき上がったパンツは、ヒップラインを美しく見せ、すっきりしたウエストラインに見せる立体製法加工と言えますね。
特に、この年代の人の4割が抱えている悩みは、太もものハリです。前太ももの寸法を大きめに、膝位置は太ももの流れに合わせて少し外側にしました。
今回紹介するなかで、3Dfit clothingのものは、ストレートアンクルチノパンツです。でも、他のパンツとて、収縮性があり40歳の女性の悩みに答えた仕様になっていることを、色々聞いて確認してまいりました。
ストレートアンクルチノパンツ
チノパンというとベージュ色が王道だと考えていたのは、叔母さんの私だけなのでしょうか?
手にとって見ると、生地はしっかりとした目の詰まったチノパンでありながら、ゴワゴワ感がなく柔らかいです。春を感じさせる7色を揃って、上記の『3Dfit clothing』を採用しています。
シルエットは、『レギュラータイプ』と『ももゆったりタイプ』に分かれています。公式サイトでも、URLが違いますので、合うものを選んでください。
スキニーとは書かれていないで、ストレートの分類のようですが、ひざ下から裾にかけて細くしているために、キュッと引き締まって見えます。
今年流行りのくるぶしを見せるアンクル仕様で、抜け感がプラスされて、シルエットが綺麗ですね。アンクル仕様だと、カジュアルのイメージあるチノパンでも、ヒールのあるパンプスでもいけます。
左がレギュラーサイズ、右がゆったりですが、ひざ下が細いために、言われても太さの違いがわかりません。
後ろ側ズボンのポケットが、高めについているのが足を長く見せる目の錯覚を狙っているようです。ポケットの太めのマチが、女性っぽくて可愛いですね。
縦にも横にもストレッチが効くパンツ
今年のベルメゾンのパンツは、いずれもストレッチ性が高いものばかり。ストレッチ素材とは思えない生地なのに、手で触ってみるとしっかりと伸びるから驚きです。動きに合わせて伸びると、締め付け感がないし、余計なしわを気にすることがありません。正直、ちょっとぐらいの体重の増減も気にせず着続けることができるのも、嬉しかったりします。
ボーイフレンドデニムパンツ
デニムの藍色の深みが違うと言われている、岡山県の「クロキ」を使用した、デニムパンツです。見てください、ちゃんと伸びました。
手に取ってみると、見た目の重量感とは異なり、ややソフトな手触りにちょっと拍子抜けします。硬い厚みのあるジーンズに慣れている方なら、おやっと思うかもしれません。
綿100%の素材であることと、肌触りがサラサラしていて、従来のゴワゴワ感のジーンズに履きなれている方には、違いが分かるはずです。厚さは12オンスで、ちょっぴり薄め。履き心地を重視したジーンズという印象を受けました。
色は3色。
左がブルーで、右がライトブルーとなります。表側のデザインは、スタンダードな形です。
後ろ側は、他のパンツ同様にポケットがやや高めで、脚長作用を取り入れています。ベルメゾンは、他と同様に良いものは、ちゃんと継承しているんですね。
クロキの藍色の秘密は、手の込んだ作業工程にあると言われています。
色の染料の方法は、色をロープ状に束ねたままインディゴ染めです。このロープ染めの方法で、奥の糸が染まらないために、色落ちした時の風合いが違ってくるのです。
ロープ染めで染まったタテ糸と、染まっていない横糸を織り上げていくために、糸一本ずつ並べていく作業を行います。その後、のり付けしているそうです。
カラ―スキニーパンツ
足のラインにフットして履くスキニーパンツでありながら、見せたくない部分はやっぱりあります。今年のスキニーのこだわりは、ふくらはぎのムチムチとしたところを、ややぼかしているところです。
股上も従来のものより、やや深めで、人前でしゃがんだり背伸びをしたりしても、腰の部分が見えにくくさせています。これくらいの高さでお腹周りを抑えてくれると、ウエストに自信がなくなっているかたも、スキニーを選びやすくやすくなります。
色の種類は8色。どの色も春風を感じさせる、爽やかな印象を与えてくれます。
ソフトストレッチパギンス
スキニーと似たようなデザインを望むものの、スキニーに様なゴワゴワ感が無く、もっとソフトにと考えるならパギンス。着心地重視に作られているはずだけど、見た目は次々と改良されてスリムで、スタイリッシュになっている印象を受けます。
股上も深めで、しゃがんだり腕を上に上げても、下着が見える心配もなさそうです。
スキニーパンツ同様に、ふくらはぎのムチムチ感をぼかすために、膝の部分に切り替えが入っています。すっきりした、膝から下のストレートラインが、腿や腰回りもスリムにみせてくれそうな予感がします。
裾リブアンクルカーゴパンツ
昨年人気のカーゴパンツは、今年もベルメゾンのカタログで売られていることを確認しました。( 私も昨年、購入しました。)
下記の写真は今年のもの。
今年はカーゴパンツの裾丈を、自在に調節できるのがメリットです。裾の部分をウエストと同じ、リブ使いにしているためです。
横のポケットの深さは、それほど深くなる10センチくらいです。
素材は、サテン系でサラッとした肌触り、昨年人気のカーゴパンツよりよりソフトな肌触りになっていると感じました。
写真のものはスタンダードな方で、他に迷彩柄や、裾の部分をクシュクシュにしたスキニーパンツ風のものがあります。ウィークエンドに、お友達とショッピングを楽しむ時など、グッとテンションが上がりそうと感じました。
スポンサードリンク