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お年寄りの冬用や夏用の肌着市場はちいさいねぇ-

お年寄りの気持ちになって、肌着メーカーに一言

高齢の母を介護して5年目になりますが、肌着だけはぴったりとくるものがありません。施設でも自宅でも、空調の利いた場所で過ごすことが多いので、極端な温度差に合わせた肌着を作らないのでしょう。

ちょっとぐらい寒い、ちょっとぐらい汗ばんでも、空調をつけない在宅で過ごすお年寄りだっていますよ。 介護施設の食事

超寒いに合わせた肌着は、若い方向けはある

繊維技術が発達して超あったかい下着が、スーパーのインナー売り場では、目白押しです。20代や30代の方でさえ、ヒートテックやホットコットなどをありがたがる時代です。なぜか、お年寄りに特化した物になると、そうした『あったか肌着』がありません。

一般的な肌着の多くは、体にフット感があるタイプです。こうした肌着を着るときは、体が軟らかくしなる若い方は楽ですが、骨も筋肉も固まりがちなお年寄りには、かなり難儀です。『肌着に腕を通す際、どれだけの筋肉や筋が縮まるのだろう』と頭をかすめるほど、お年寄りの体は硬いです。

入浴後、きちんと体を拭いても湿った体に、肌着がひっかかり、スムーズに肌の上を動きません。施設では入浴サービスもありますが、母は、きっとあっちこっち引きつらせながら着ているに違いないのです。ヘルパーさんにお願いしているのか、意地を張って一人でやっているのか不明です。

背中が丸まりかけているために、前身頃が後ろに寄り、両サイドも合わせにくくなります。

テイコブの肌着は良く研究されているけど不満も

我が家では介護用品メーカーのテイコブの肌着を利用していて、当サイトでもいくつか紹介しています。 真冬の寒い時期には、やはり役に立ちません。一般用の肌着でヒートなんとかを使わざるを得なくなります。

テイコブの肌着は、春や秋などに着用するには、肌触りの良い綿タイプで着心地の良い物があります。布地も分厚いものと、真夏に屋外で過ごすお年寄り用に薄手のものがあります。

夏用薄手半袖。 高齢者下着

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厚手半袖。 高齢者下着

長袖タイプもありますが、真冬がないのが不満です。 高齢者下着

お年寄りに特化していない肌着でいいじゃないと言われます。テイコブの肌着を着てしまうと、上述のとおり勝手が悪くなります。

ボタンは、マジックタイプやホックタイプより、穴にはめ込むタイプの方が、指の運動になります。テイコブの肌着には、穴にはめ込むタイプの肌着はありません。

でも、一般用の肌着のボタンは小さく、穴も小さいために、目が薄いと入れづらい欠点があります。入浴介助をして、母はボタンをはめるのに一苦労。ほとんど待ちきれなくて、私がはめ込んでしまいます。

冷房の冷えを考慮したズボン下がどこにも売っていない

不便を感じているのは、真冬だけではありません。真夏でも、冷房の冷気が辛いためにズボン下をはきますが、お年寄り向きの物がありません。マタニティ用のずぼん下なども購入してみましたが、分厚すぎるのとお腹周りが長すぎて、ちょっと不満です。

結局落ち着いたのは、ベルメゾンのステテコ。ミッキーとか花柄とか、ちょっと違うかもと思いました。綿で汗をよく吸うことと、幅が広いので楽に着脱できます。

介護用品は豊富に出そろい、年々進歩しているのに、どうして高齢者の肌着だけが、使い勝手が悪いんでしょう。勝手に考えるに、介護保険制度で国から援助がある商品の方が、美味しいからです。消耗品で回転が速いオムツの方が、儲かりそうです。この2点とも、技術革新はめざましいですね。今朝の新聞に、尿漏れ用の紙パンツが紹介されていましたが、布タイプと同じぐらいの薄さになっていました。

福祉器具の中には、本当にこんな機能や配慮が必要なのかしらって思うようなことまで、改良されています。お年寄りはおとなしいから、『それ変よ』とか、『意味ないよ』といわないからでしょうか?

4年経っても、お年寄り用の良い肌着が見つからないことに、しびれを切らしました。ここであれこれと不平不満を書いておけば、介護メーカーが作ってくれるんじゃないかと期待して書いてみました。

おわり。

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