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プランターの土を再生方法と枯れた植物の捨て方

枯れた植物の始末に悩むのは皆同じ

一目ぼれした苗木を買い、可愛いプランターに土を入れて、楽しむまではワクワク感が満載です。その後の後片付けは、放置という方も少なくないようです。我が家では5号ポットの陶器のプランターが、土に逆さに半分埋められて、花壇枠になっています。なるほど、こんな使い方もあったのかと発案者の母を見直します。

この夏、プランターの土を再生して、植え替えた植物は急に背丈が伸びたり、ここ2~3年咲かなかった球根の花(下の写真)が開いたりして、サプライズもありました。小まめに手間をかければ、植物はそれに応えてくれるのですね。白い球根の花

プランターの整理は夏を利用するといいよ

相変わらず花屋さんの植木鉢の誘惑で、次々と購入してしまいます。枯れた植物のプランターは、増える一方です。プランターの土を入れ替えることなく、何度も別の草花を植えたりして、ボロボロな土もあるのです(泣)。

この夏は、枯れた植物の処分と土の再生に、明け暮れていました。猛暑がプランターの中で封じ込められた土を徹底的乾かし、殺菌するのにもってこいです。暑さにこの時ばかりは、感謝。

私が行ったプランターの土の再生方法について、説明します。面倒なプランターの後片付け、『うむうむ、これなら簡単』と感じていただければ幸いです。

まとめて乾燥させてから根とゴミを取り除く

そもそも、プランターの片づけが難儀なのは、水を含んだ重い土と土に張り巡らされた根の処分です。根を土から剥がす時に、虫がいて気持ちが悪いし、土が飛び散って目に入ったりもします。

私は、要らなくなった衣装ケース(通常の半分くらいの大きさ)に、植木鉢をそのまま逆さにして入れてしまいます。『ガバッ』と入れてしまうのです。更にもう一つ。浅くて広い金属のトレーに、衣装ケースから土と土のついた植物を入るだけ入れて、直射日光に当て続ける方法です。 再生土を入れる前の容器

浅いトレーで、何度か土をかき混ぜながら満遍なく日光に当たるようにします。根を食べるコガネムシや土壌病原菌などは、こっぱみじんです。土の水分が蒸発するにつれ、土のカサは小さくなりかき混ぜやすくなっていきました。 再生土を入れる前の容器

浅いトレーで土を乾かしながら、衣装ケースでもざっくりと水分を蒸発させていきます。衣装ケースは深いので効率が悪いながらも、何度か浅いトレーに移し替えていくうちに、乾燥させる期間が少なくなります。最初は浅いトレーでの乾燥期間は、10日間ぐらいかかりましたが、次第に1週間、最後には3日と減っていきます。

土の水分を飛ばすことで、根と土は簡単に剥がれやすくなり、葉や実、小枝などのゴミもつまみながら取っていきます。この時、ふるいにかけるのがベストですが、乾燥した細かい土が風に巻き上げられて、目や口に入ってしまいます。ふるいから落ちた土を捨てれば、細かい微塵の土はなくなり、水はけの良い土になります。

ただ、家庭菜園でそこまで神経質になる必要もないと考えます。マンションなど土を捨てることに抵抗もあるはずで、そのまま使用してもよいと考えます。

土を乾燥させた後は、土づくりを行います。その際に土に何度も触れますので、気がついた時にゴミを取り去っていくうちに、自然と綺麗になっていきますよ。枯れて小さくなった植物は、土のゴミと一緒に、生ごみと一緒に捨てられます。

痩せた土に栄養を与える

花や実をつけた植物に栄養を与え続けた土は、やせ細っています。

肥料は実際に、植える時にも与えますが、この時点で入れておくと良いのは石灰です。石灰は、微塵(粉々の細かい土)を、固まらせる作用があるからです。

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石灰には、土壌のpHの調節作用もあります。植物が育ちやすいのは弱酸性のpH5.5~6.5です。雨の多い日本の場合、土の石灰は雨に流され酸性度になりがちです。石灰は、土をアルカリ性に傾かせるのです。

また、石灰には植物を丈夫にするカルシウムを含んでいます。カルシウムの働きに必要なマグネシムも大切と考えて、私は石灰の中でもマグネシウムを多く含む苦土石灰を使っています。

上記のトレーで作った土に、石灰は一握りいれています。 苦土石灰

土をふかふかにするためには、土同士が密着し団粒化する必要があります。石灰でも可能ですが、土壌を微生物が住みやすい環境にすることで、微生物が分泌する粘液で土同士が接着し、土を団子状にさせます。土壌に住む微生物の食べ物である有機物を、入れ込みふかふかの土をつくる方法です。

良く言われている土のリサイクル材を、利用しました。 リサイクル材

ビニール袋に入れて保存する

上述の手順に従って作った土を、ビニール袋に入れて保存します。このビニール袋は、通販ロハコで、購入したお米のビニール袋です。キメ手は分厚いことと、ファスナーがついていて開閉が楽なことです。同じビニール袋を3回ぐらい(私はケチなの)使っていますが、それでもファスナーはダメにならずに締められます。 ロハコ米の袋のファスナー部分

話はそれますが、このロハコのお米も美味しいです。

昨今、日本列島は水による災害が続いています。もしかしたらこれ?【土のう】になりそうです。ただし、ビニールで吸水性がないのが、弱点でしょうかね。 ロハコ米の袋

再生土をつくりつづけることで、余分なプランターを片付き、庭がスッキリしました。新しい苗も躊躇することなく買えています。

土を使用する

再生土が必要な時は、ロハコのビニール袋をひと袋づつ使えます。

袋に詰めた土の量はまちまちですが、おおよそ5リットルぐらいはあると換算します。

石灰とリサイクル材を混ぜた土は、再生前に比べて土の塊を作っています。

ここに、赤玉小粒と腐葉土を混ぜて、水はけを良くします。 割合は私が園芸の教科書に使っているこちらの本に従っています。再生土を5割でブレンド土(赤玉小粒と腐葉土)を5割で混ぜます。ブレンド土は、赤玉小粒が6で、腐葉土が4です。 再生土とブレンド米の割合腐葉土赤玉土

私はふるいをかけずに、あまり土を捨てないまま土の再生を行っていますが、ブレンド土を加えるだけで、水はけに今のところ不満はありません。昨今、水はけのよい土が合言葉のようになり、ごろごろした土に入れられた苗を見ますが、保水性に不安があります。直ぐに水が下に落ち、何度も水やりをしなければならないとか、直ぐにしおれてしまうこともあるのです。

土の質は水はけだけでなく、粒がそろっていることなども加味するべきです。保水性は、【水はけが良い】とは逆のことですが、重視するポイントの一つなはずです。

再生した土は、予想以上にパワーを持っています。安価な質の悪い土を買うなら、再生土の方が効果は高いと確信しました。

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