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『ムーミン谷の旅』でムーミンの世界にどっぷり
ムーミンのほのぼの感を身近に置いておきたい、時々眺めて、不思議な気分になりたいと感じるのに、ぴったりな本を見つけました。講談社の『ムーミン谷への旅』です。
ムーミンとその著者であるトーベ・ヤンソンについて書かれている、ムーミンの関連書籍は、何冊か発売されています。特に『ムーミン谷への旅』を推す理由は、挿絵が大きくて豊富。カラーの色使いが、ムーミンのイメージをピッタリで、ほのぼのとしています。
トーベ・ヤンソンのこと詳しく紹介されている
内容もトーベ・ヤンソンの生い立ちや、トーベ・ヤンソンがムーミンを作り出した経緯などは、多くの書籍で紹介されていますが、その中でも詳細に紹介されているといえます。
彫刻家の父と画家の母を持ち、ヤンソン家の家風やしきたりに加えて、両親とトーベとの関わり方なども書かれています。学生時代のトーベや独り立ちのトーベ。弟と一緒に島で暮した際に、『楽しいムーミン一家』を、書き上げたことなどが書かれています。
ムーミンの登場人物は、トーベを取り巻く身近な人物がモデルだったそうです。スナフキンは、哲学者で詩人だった恋人だった人に似ているそうです。『なるほど、素敵に描かれているわけね』と納得します。
トーベのアトリエや、家族の写真も何枚も載せられていて、ムーミンが生み出された文化や風土を理解することができます。
カラーで描かれた大きなムーミンのキャラクターがいっぱい
この本の魅力は、カラーのムーミンも多く登場していることもあります。
ムーミンキャラクターの紹介も、おおぜい紹介されています。ムーミントロールの家族、友達、パパの冒険仲間、幻想的なキャラクター、へムル、フィリフヨンカ、とあげていたらきりが無いほど、ページを割いて絵付きなんですよ。
どうしてムーミンは、何年経っても人気者なの?
ムーミンの小説、ムーミンコミックス、ムーミンの絵本、ムーミンママの料理本と、ムーミン関連の書籍は、豊富です。
日本人は、ムーミンをテレビアニメで知った方が多いはずです。私もテレビアニメが、フィンランドのトーベ・ヤンソンが、書いた童話小説が原作であったことを、随分後で知りました。
1945年に、ムーミン小説の1作目である『小さなトロールと大きな洪水』が、出版されてから今年で72年も過ぎています。ムーミン人気は途絶えることがありません。今なお、雑誌の付録となったり、百貨店でムーミンの展示会が行われて、多くの人を喜ばせています。
何故、それほど多くの人を夢中にさせるのか、不思議と感じませんか?まるでカバのような格好の主人公ですが、人間のような姿をしたミィーやスナフキンも、登場します。妖怪がいたり、ニョロニョロなんて植物のような動物のような生物も、現れるのです。
原作者のトーベ・ヤンソンが、作り出した世界の中で、繰り広げられる冒険が、何故か心地よいと感じています。ムーミンの冒険中の不安や恐怖が、ストレートに伝わってきますが、ちょっぴりほのぼのとした世界なので、怖くない冒険を体験している感覚です。
個人的には、その後テレビで放送された、『アラレちゃん』と似ている気がしているのですが、そう感じているのは、きっと私だけでしょうかね。
ムーミンの魅力は、言葉にできないところが、魅力の一つなのかもしれません。
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