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春先の野菜の種を楽に発芽させたい

地温を温めて発芽を促す育苗器

毎年、2月の種まきはほとんど失敗しています。

発泡スチロールの箱の周囲に黒いテープを張り熱吸収を良くさせたり、箱の中にホットカイロを入れてみたりしています。濡れたティッシュの中に種を入れビニールで包んで体温で温めてみたりと、それはもう涙ぐましい努力の連続なわけです。

当サイトで育苗器と書いてしまったことがあるのですが、それはこうした私のお手製のものです。今回初めて、昭和精器のヒーター付育苗器『愛菜花』を購入してみました。


長年欲しいと思ってはいたものの、ずっと躊躇していた理由があります。価格とその大きさです。園芸用品はどの商品も、狭い敷地で楽しむ人に向けではありません。園芸が趣味な人は、広い敷地で日当たりの良い場所に土地を持っている人とは限らないのにと愚痴がでます。

育苗器を使って発芽させたところ

一度に撒く種は花だと1種類で数本ずつ、5種類ぐらいあれば十分です。下記の写真のような幅が54㎝奥行きが40㎝は、どう考えてもいりません。一番下が本体、その上のトレー2個がセットできます。その上はフードです。

愛菜花の部品全て

育苗器 愛菜花を選んだ理由

確かに他のメーカーで、幅20センチぐらいのものもあるにはあります。でもね、やはりサカタのタネのカタログに載っている、『愛菜花』なら間違いないと思ったのです。

また、アマゾンではヒーターの入っているマットだけ、売られていたりします。この場合温度を一定に保つために、サーモスタットを別に購入しなければなりません。また、発芽期の土壌は常に湿っていることが条件ですが、温められた土が乾いてしまうリスクもあります。トレーに水分蒸発を防ぐトレーカバーを別に購入したくなります。

サーモスタットが内蔵されていて、トレーカバーがセットになっている『愛菜花』は、私のようなビギナー向けでしょうかね。

一つ足りないのは発芽した後に徒長を防ぐ、光が必要です。細い茎が長く伸びてっぺんにある葉の重みを支えきれずに、茎が折れてしまいました。徒長を防ぐライトは、今後購入しなければと考えました。

育苗器 愛菜花を使ってみた

かなり自己流で自己満足で、うまくいったとは決して言えません。ですので気が向いたら、この先の文章もお付き合いってくださいませ。

まず砂を入れる

砂が必要と書かれていたものの本体に入れるのか、トレーに入れるのが説明書ではわかりません。ただ、トレーには穴が開いてあったので、砂を入れると必然的に本体の方にもこぼれてしまいます。

本体に砂を入れてみたところ。

愛菜花の本体に砂を入れたところ

かなり不格好ですが、本体にもトレーにも砂を入れて、発芽用のトレーも設置してみました。付属のトレーは、2個入るのですが1個しか必要ありませんでした。

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愛菜花の本体に、苗を植えたポットを載せたトレーを設置したところ

発芽用のトレーは廃品利用

発芽用のトレーは、廃品利用しています。市販の種まき用のセルトレーを使っていたこともありました。何度か使ううちに、サイズが大きすぎて使い勝手が悪すぎることに気が付きます。大きなセルトレーをハサミで切ったり、間仕切りの中に土を少しづつ入れる手間も面倒ですね。

ほとんどの園芸ブロガーさんはセルトレーを使っているで、こう考える私はあまのじゃくです。

ヨーグルトの容器を1/4ほど下のところで切り離し、底に小学生で使ったコンパスの針で、何か所も穴をあけて排水ができるようにしています。他プラチックの小さな容器があれば、同じ方法で何でも活用しています。

ヨーグルトの容器は広いので、種を5~6粒ぐらい離して植えます。苗を取り出す時は容器が大きいので苗のないとろこから、斜めにスプーン入れてすくうだけです。セルトレーの場合、苗を取り出すのに苦労されている方もいるようですが、この方法なら簡単ですよ。

温度設定は室温に合わせて

本来ならば植物ごとに発芽しやすい地温があります。加えて室温も影響してくるようで、地温の設定は、植える植物と室温を加味して設定するようです。

例えば、下の表※で室温が10℃で野菜の種を発芽したいのなら、4~5にダイヤルを回します。(※愛菜花の取扱説明書より抜粋)

加温性能表(植物の種類と室温に合わせて、地温をセットする表)

ランプの右横に横に突起が出ていますが、このラインにダイヤルの数値を合わせるようにします。奥の方に玉ねぎと書かれているのが、見えますか?こうやって、メンディングテープに植物の名前を書いて、貼っておくと忘れても安心です。

愛菜花の地温ダイヤルをセットしたところ

フードを被せてしっかり保湿

フードを被せるとほとんど土は乾きません。

育苗器のフードを被せたところ

数時間もするとフードは曇り、ふたを開けると一気にフードについていた水蒸気が、水滴となってポタポタと下に落ちます。

種まきは発芽まで土が乾かさないようにしますが、フードを被せて置けば水切れの心配はありません。

3日目ぐらいから発芽し始める

下の写真は、3日目ぐらいのものです。ヨーグルトの方は徒長してしまって、茎が折れてしまいました。ほとんど昨年の種の再利用でしたので、まぁやむを得ないかと諦めます。

右側の緑色でクシュクシュッと一杯生えているのは小ネギ。小ネギはある程度本数があった方がいいのかなぁと思って、1つに一杯植えてしまいました。1番成長がよいのは、エンドウです。丸いトレーの中で瀕死の状態のものは、種から育てられるジャガイモです。

育苗器を使って3日ぐらいたったところ

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