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野生の山野草を探す

花人の本で庭の構想を練る

隣の家との距離が狭い家に住んでいると、草花は半日陰でも育つものを探してしまいます。パンジやビオラを玄関先に置いているお宅が多いのですが、あの鮮やかな色で日陰にも耐えられると知ってびっくり仰天。ビオラはどうやら、失敗のない万能選手です。

とはいえ、ビオラとて完全に日光不足になれば、生育が悪く花つきも悪いです。草花の生命線は太陽光線の量で、次にあげるなら水はけのよい土であるかどうかといったところでしょう。

山野草(さんやそう)のメリット

山野草はその名が示す通り、木々の生い茂った山の中で育つ草と、寒過ぎで木が生えそろわない高山の草を指しています。高山植物の中には、目を奪われるような美しい花を咲かせる草もありますね。

山や林の中で育った方の草ならば、日当たりに影響されないはずです。山野草は全てがそうであるとは限りませんが、小さくて毎年植え替えの必要のない宿根草で、山の中で育つので虫にも強く、耐寒性が高いことも期待できます。
逆に耐暑性は山ですので、無理かもしれません。

さらにジメジメした湿地でも、いけそうですよね。

生い茂るタツナミソウ

このようなことを考えるのは私だけではなく、現在、山野草はブームです。よくよく調べてみると、苗木屋さんで山野草を改良したりして、純粋に野生のものばかりが店で売られていません。

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地味な山野草のイメージとは違い、鮮やかな色をした花を目にすると、やはり野生ではない気もします。そうした鮮やかな色の草は、大概、日当たりが必要と明記してあります。

お店で野生の山野草を探すのは、思い他、難しいのです。

「川瀬敏郎 一日一花」

「川瀬敏郎 一日一花」は、元旦から大みそかまで、川瀬敏郎氏がいけた花を紹介している本です。モデルに使われている草花は、私が探していた野生の山野草ばかりで、日ごろ目にする草も多く取り上げられています。日当たりは一概には言い切れませんが、日陰で育つ草も多く掲載されています。

花を生ける花人が紹介していますので、掲載されている山野草に対して、売ろうといった気持ちがありません。山野草に対して公平な目で向き合っています。時には枯れた花や、曲がりくねった枝、虫に食われた葉などもあり、こういう飾りっ気のない自然の姿を目にすると癒されてしまいます。

難点は、草を花瓶に生けてあるので枝の張り具合や、高さなど大きさが分かりにくいこと。

一日、一日、生けた花の写真と一言が添えられていて、育て方や何の種類に属する花なのかといった詳細説明は一切ありません。その一言が読んでいる私の心の琴線に触れてきます。例えば、蓮のところですが。『泥中から茎を伸ばして咲く蓮は、未来に向かって咲く花です。』とあります。

野生の山野草を探しながら、花人の感性に触れる時間が過ごせました。 。。

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