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花を種から育てて悩んだ!発芽しない・間引きの対策は?

個性が強い植物はその都度対策を!

『花が咲く』ってことは、決まった時期咲き、種まきの時期も、育つ温度や気候も花毎に決められています。どの花も間違うことなく、毎年、同じ景色を作り出してくれるのです。神秘だぁーと思いませんか?

種植えに関しても同様。どの花も違うので、難しいことを考えていたら、何も手につきません。

私は、”サカタのタネ”というタネ屋さんの、『まき時期から探そう』というサイトで、種とまく時期を決めています。購入した花の種の袋に裏に、カレンダーが書かれ、種まきの時期とか、育苗期とか、植えつけ期とか、開花期などが記述されています。さらに、種まきの方法とか、栽培の方法などのコツも参考にしています。種袋の裏

実際種まきをしてみると、ほぼ花の種の裏袋に書かれている、スケジュールどおりです。しかし、悩みも生まれました。うまく発芽しない種もあります。苗が育つにつれ、苗同士がくっついて間引きしなければならなくなります。逆に、種同士の間を広く開けると、雑草が生えて雑草を抜く際に、苗の根を痛めることになりました。

悩みは、発芽しない・間引きが手間・雑草で根を痛める

今回は、『発芽しない、間引きの手間、雑草で根を痛めない』を、どうやって対策をしたのかを報告してみます。簡単に書いてしまえば、最初は小さなプランターから、移植を行っていきました。

ひとつ注意する点は、移植を嫌う直根性の植物もあります。矢車草やルピナス、カスミソウ、クレチマナス、ポピーなどがそうです。直根性といわれてていても、苗が小さなうちなら大丈夫な花や、根が切れてもダメージを受けにくい花もあります。矢車草などは、苗が売られていますから、生命力が強いのですね。

直根性については、今回は考えずにいきます。育てようと手にした花に合わせて、その都度、対策を立てていけばいいのですもの。

間引きが手間

始め3号のプランターに、種を植えていましたが、苗が一カ所に片間って生えてしまうこともあります。植えるときに間隔を開けても、水やりの時に種が移動してしまうのです。小さな種、1つづつプランタンに入れたつもりでも、複数入ってしまうことに。時には、植えたはずなのに発芽しないこともあったりするのです。

プランターで、じっくり苗を育てようと考えても、苗を間引いたり、植え替えたりしなければなりません。この作業で、苗の根が傷まないかと不安です。

育苗用のトレーを使い1本づつ苗を管理できるようにする

そこで、育苗用のトレーを使うことにしました。一つづつ区切られているので、苗が取り出しやすいし、水やりで種が移動することもありません。

写真のトレーは、幅が54センチ、縦が28センチでしたが、はさみで使う分だけ切りました。生産農家用のものです。

苗が育って取り出すときは、トレー下の突き出た部分を、下から押し上げます。強度のないトレーは破けてしまいましたので、このトレーは使い捨のようです。

トレーの土を入れる穴の大きさや形、トレー自身の材質は、色々あります。写真のトレーは、中でも穴が1番小さく、沢山種が入れられる128個用です。苗を育ててみて、苗が大きくならないうちに取り出さなくてはなりませんでした。穴が小さく土が少ないと、栄養状況が良くないのか、苗の成長が止まってしまうからです。育苗用のトレー

この時の小さな苗の植え替えは、意外と手間がかかりました。根の部分も短いので、移植後に水やりを行うと茎が垂れたり、苗が水の中で泳いだりしてしまいました。

しかも、苗を取り出すときトレーは壊れます。大きな穴のタイプで、下の穴に棒を差し込み苗を取り出せるタイプも見つけました。結論としては、穴の直径は5センチ弱ぐらいが良かったかと、今回の反省点です。

発芽しない

このトレーを使うと、植えた種の数に比べてはるかに下回る発芽率です。今回、上の育苗用のトレーは、穴が小さかったせいで、土の保水力に問題がありました。たっぷり土に水を含ませても、量が少ないために、すぐにカラカラになってしまいます。下の写真、すべての穴に種を植えましたが、この苗の数は、増えませんでした。育苗用のトレーに植えられたなでしこ

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水やりの回数も増やしましたが、発芽率はあがりません。種は乾燥して、硬い殻に包まれているので、発芽までの間はたっぷり水を上げ続けなければならなかったようです。たっぷり水をやると今度は、小さな種が水で押し流されてしまいます。

というわけで、トレーを使った一番最初は、発芽率が半分も行きませんでした。水不足が一番の原因。

下の写真の底面給水ハーフトレーは、サカタのタネのものです。底面給水ハーフトレー

下にフェルトが敷いてあり、フェルトにしみ込んだ水が、上に載っているプランターの土を湿らせ続けます。常に土が湿っている状態を作る、上から水をかけないため、種が流れません。上の育苗用のトレーを、入れて使ってみます。底面給水ハーフトレー

また、発芽の条件には温度もあります。特に秋植えの場合は、朝と夜が冷える日も多いので、注意が必要です。透明な蓋が、外気を妨げ温度と湿度を一定に保ちます。底面給水ハーフトレー

種まきから、1週間もたたずに芽を出しました。底面給水ハーフトレーは、壊れない限り何度でも使用できます。

余談ですが、種は発芽の条件が整わないと、休眠状態で土の中に待機しています。発芽に失敗した土を、このトレーに詰めて、別の種を植えたら、前の失敗した植物が芽を出しました。思わず苦笑いですね。下の写真は、芽が出たばかりでまだ、発芽の可能性はあります。底面給水ハーフトレーで発芽中

雑草を採ると苗の根を痛めそう

育苗用のトレーで苗が成長したら、3号ポットに移植していきます。小さな苗には、広すぎるスペースで雑草も少なからず生えました。雑草は、苗が小さいうちに小まめに抜くようにしました。下の写真は雑草は目立ちませんが、〇で囲った部分が雑草です。美女撫子の苗

それでも、雑草が気になった場合は、さらに大きなプランターに移植を決意します。苗が土に植わっているから、抜き採る雑草の根が絡まって引っ張られ、苗の根が傷むのです。苗の根をごっそり抜いてしまえば、あとは絡まった雑草をそっと取り外せます。

小さなプランターから育てて、少しづつ大きなプランターに移植を繰り返すと、雑草のないきれいなプランターを作ることができるんですね。

ちなみに、直根性以外の植物は、始めは小さなプランターで育てるのが良いとされている理由を次にまとめました。

プランターの大きさと植物の成長

野菜を作る畑は、よく耕さされていますが、植物が根を張り栄養を取り込むためには、土は柔らかく空気を含んでいなければなりません。良い畑の条件は、水はけがよく、土の中の空気が常に入れ替わっていなければなりません。

野菜は実をつけるために土がすぐに乾きますが、花の場合は必要な水が限られています。大きなプランターにすると、土の中が湿ったままで乾くことがありません。必要以上に水分過剰な状態にさらされているためです。

小さなプランターで育てられた植物が、必要な分だけ水分を取り込むと、プランターの土が乾き空間もできます。また、空間ができるような団粒構造の良い土を、使っていることも大切です。その時点でたっぷりと、水やりを行うことで、土の中に溜まっている老廃物を押し流して、新鮮な空気を取り入れられます。植物の生育を助けているのです。

一方、大きなプランターで育てると、常に余分な水分で根が覆われたままです、根を張らずとも、必要な水分と養分で常に満たされた状態であることから、根の張りが弱くなります。また、乾きにくい大きなプランターだと、水やりの周期も長くなり、植物に必要な新鮮な酸素が得られにくくなります。湿潤状態に根が置かれているために、根腐れの原因にもなるのです。

一般に大きなプランターで苗を植えた場合、根の張りが小さいといわれています。花の苗を購入した際、根がポットの形通りに密集していますが、大きなプランターで育つと、根のボリュームが増えずに、貧弱なままです。

私が移植を続ける理由に、間引きや雑草対策もあると述べましたが、植物の成長には欠かせない大切なことなのです。

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