早春の花壇のメンバーに加えて
草花で秋撒きする苗は、台風や寒波を避けるために屋内で管理せざるを得ないので、省スペースな苗が望ましいのです。ムルチコーレは小さな苗のままで育ち、開花をはじめると枝を広げて大きく育つ草花の一つです。同属といわれていたクリサンセマムも、同様の育ち方をします。
但し現在のムルチコーレは、コリオステフス属に移っています。
逆に冬の間に根を鉢一杯に広げ、次々と葉を茂らせて3号ポットから、4号に植え替えが必要なのは美女ナデシコやデージーです。開花後もどんどん枝を増やし、1苗だけで華やかな姿を作り出してくれます。
小さな花を一杯つけるムルチコーレは、寄せ植えにするか、プランターに複数苗を詰めて小花を溢れんばかりに咲き誇らせて楽しむ草花です。
発色の良さがチャームポイント
ムルチコーレの花のチャームポイントは、黄色の発色の良さです。正式名称の「クリサンセマム ムルチコーレ」はギリシャ語で、「鞘のような王冠」と「茎が多い」が組み合わせ名付けられています。
丸みを帯びた花びらの形と、中央の盛り上がった大きな花粉の小山も独特で愛らしいです。
そうそう発色の良さといえば、黄色のビオラも目が覚めるような黄色のタイプがありますが、ムルチコーレも決して負けていないといえば伝わるでしょうか。
下記の写真は、朝のまだ花びらが開ききっていない状態。
楽に冬越えができた
ムルチコーレは、クリサンセマム同様に寒さに比較的強く、土も神経質になることがありません。寒がりという方もいますが、もみ殻を敷くなどの対策なしでも霜さえ降りなければ耐えてくれます。霜が降りるほど冷える頃は、さすがに屋内にて管理しました。
ただ、発芽率はイマイチなので多めに種を使います。後は3号ポットに植え替えて、開花時まで余裕で育ちます。水やりも土の表面が乾いたらあげる程度で、肥料も与えなくても花をつけてくれます。でも、花数を増やすなら、液体肥料を与えることをお勧めします。
我が家では2月の上旬ぐらいから咲き始め、3月の中旬現在では写真とおりです。栄養が悪いのかな?ちょっと寂しいかもしれませんね。
でも、2月中旬に近くの花壇で、満開に近いほど枝分かれしているムルチコーレもみましたので、早春の花壇の有力なメンバーですよ。
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