植木鉢に合わせて枝分かれする賢い花だった
他の方もブログに挙げていますが、美女ナデシコは花の模様が色々。縁取りが付いた花びらや、日ごとに花の色が変わる花は沢山ありますが、花びらに模様はナデシコで初めてです。美女ナデシコはさらに、模様の種類も豊富です。
しかも、アジサイのように手まり咲きでゴージャスでありながら、アジサイと違い切花として楽しめるのも美女ナデシコならではです。
5月の初めに小さなアジサイの記事を書きましたが、無理にアジサイにこだわらなければ美女ナデシコで代役を務めてもらえます。でも、アジサイの淡い色が好きな方なら、代わりにはなりませんね。
美女ナデシコとは
昨年、9月に発芽して、冬を越し半月ぶりでやっと花をつけたナデシコは、まるで子供のように可愛く思えます。
鉢植えで楽しみましたが、美女ナデシコは植木鉢に合わせて株の本数や花の高さを調節してくれる、すっごく賢い花なのです。
一本だけプランターに植えれば、広々とした地面に次々と枝を増やしていきます。いくつも美女ナデシコを、並べてプランターに植えると、枝分かれをしないまま1輪咲きで、お互い譲り合って咲いてくれるのです。なんて、物分かりが良く賢いのでしょう？
地植えにすれば、地面を這うように枝を増やしていくといいます。育つ環境によって姿を変えるのは、人間だけではなく自然の摂理なのだとつくづく感じます。
美女ナデシコは、昨年紹介したセキチクを品種改良して、花を手まり状につなげたような装いをしています。手まりの中の一輪が花をつければ、素早く隙間なく花が埋め尽くしていきます。一つもかけることなく球面をつくるのも、やっぱり賢いと思えるのです。
今年は5月から暑い日が続き、花を弱らせてしまったようですが1カ月ぐらいは、奇麗な花が咲き続けていました。やや日が弱いところでは、今も1カ月を超す勢いです。
一つ、難点なのは枯れ始めると、あまりきれいではありません。上の方からくしゅくしゅっとしぼんでいく様は、なんとも可哀そうな姿。枯れた株を切り戻して、しばらくすると、またひげのつぼみができて、花をつける準備をしてくれました。再び花をつけてくれことを祈ります。
美女ナデシコの育て方は
美女ナデシコはというより、ナデシコ自体は寒さに強く、育てるのはそう難しい植物ではありません。暑すぎると、花が咲いている期間は短くなるようです。また、枝や葉が生い茂り根本が蒸れると、弱っていきます。切り戻しをして、根元の風通しをよくすることが課題です。
セキチクを育ててわかったのですが、ナデシコの2年目は、初年度ほど成長に勢いがなく、花の数も少なくなります。宿根草で多年草ではありますが、新たに種から育てたり、挿し木などの方が、毎年きれいな花をつけてもらえます。美女ナデシコも、それに従うようです。
下の写真は、発芽してしばらくたった後の美女ナデシコ。なんとも葉が密集していて、野菜みたいに見えませんか？（2018年9月3日）
上の写真から20日ぐらい経過すると、もう根元から枝分かれする美女ナデシコもいるんですね。（2018年9月23日）
こんな風に手まり状に、ひげを一杯はやします。この間につぼみを作るんです。(2019年4月23日）
大きな植木鉢に植えると成長が良くて、根元から枝をたくさん作ってくれます。（2019年4月23日）
美女ナデシコの模様
美女ナデシコの花びらの模様は、ミリ単位で描かれています。どんなに根気の良い画家でも、これだけ精密な模様を花びら1枚1枚描くことなんてできません。また、あるものはグラデーションがかかっていて、貴婦人のドレスのような装いを見せます。
長い年月の間、美しい模様の種子だけが大切にされて、次の世代に引き継がれたのでしょう。一つも失敗がなく奇麗です（笑）。花屋さんの腕は確かですね。これをとやかく言うべきではありません。でも、あえて『植物を支配している人間のエゴ』と考える私は、ゆがんでいるのかな？
レースをかぶったように見えませんか？
レースの色違いもあります。
精密すぎてびっくり。
ネットでよく見る美女ナデシコの姿です。貴婦人のドレスのようです。一般的に、こちらが1番人気なのでしょう。
清楚です。
個性的なタイプもいます。
絵具をにじませたような、技だってできるんです。
沢山いるでしょう？
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