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サイネリアを種から育ててみた

自家製のサイネリアの強みは体力かな?

種まきで早春のプランターを華やかにするなら、秋撒きをして冬越しを覚悟しなければなりません。秋に種を蒔くと、残暑、台風、冬の寒さと霜対策に追われます。やっと、年が明け冬越しも難なく乗り越えほっとしたとしても、温かさの訪れはゆっくりで苗は思うように成長してくれません。

逆に。
春撒きの時の場合は、花のつぼみが作られるとすぐに開花が見られます。つぼみさえできれば、あとは安心して開花を待つのみです。

サイネリアの秋撒きはどうでしょう。つぼみをつけたまま、4~5カ月ずっとそのままです。冬の寒さが開花を邪魔しています。

ピンクの縁取りのサイネリア

花屋さんと自家製の落差が大きい

今年1月には、花屋さんで色とりどりのサイネリアの苗が並びました。冬は地味な花が多いため、「まるで宝石箱のようね」と思ったものです。私の想像ですが、花屋さんの苗は温室のような温度管理のできる場所で、一気に開花させているに違いありません。

一般に季節の花は、花屋さんの方が季節を先取りするために、自家栽培より早く出回ります。春巻きの場合は、苗の成長スピードが早いので、いつかは追いつけるだろうと余裕もありますが、秋撒きの場合は到底追いつかないと絶望的です。

3月の花屋さんでみるサイネリアの鉢は、5号鉢ぐらいのプランターに溢れんばかりに咲き誇っています。自家製のサイネリアは8号鉢に3本寄せ植えしてもまだ隙間ができている状況です。トホホホホ・・・(下の写真)。

でも、負け惜しみを言わせてもらえば、さほどの温度管理もないまま育ったので体力では負けません。雑誌では、サイネリアは「5月くらいまでは屋内の日の当たるところで育てるべし」と、書かれていますが、我が家では屋外ですくすくと育っています。「どうだい!すごいでしょう!」

自家製の秋撒きのサイネリアは、ちょっぴりコツが要ります。ちなみに、当記事内の写真は自家製ですよ。

青、ピンク、3株寄せ植えのサイネリア

種まき

サイネリアの種まきは残暑が厳しい8月から9月頃が適期です。種まきトレーに、土をかけないまま屋内に置いておくと、直ぐに発芽してくれます。小さな芽が出てほっと一安心すると、日に日に芽は元気をなくして1週間もしないうちに、元の真っ暗な土に戻ってしまいました。

芽が暑さで煮えてしまったようです。芽が出たら冷房のある室内に、種まきトレーを置いておきます。私の種まきトレーは、ヨーグルトを1/3程度の高さに切り、底に小さな穴を空けたものを使います。このヨーグルトトレーを、水を入れたプランターの受け皿に入れて、底面給水させるのです。

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花屋さんで多くの種まきグッズが売られて使ってもみましたが、発芽率が高いのはこの方法でした。理由は種が乾かないことと、小さいので温度管理がしやすいことです。発芽したのち芽の傷み具合が目立てば、直ぐに移動させ屋内の空調でコントロールできます。

芽が1cmぐらいの高さになるまで(本葉が2~3枚くらいになったら)、3号ポットに植え替えます。育て方を読むと植え替えは、本葉5~7枚と書かれていますが、ヨーグルトトレーでは、1cm以上は土が少なすぎて育ちません。

育苗

サイネリアは暑さに弱いので、ポットに入れ替えた後も苗の弱り具合を見ながら、冷房の効いた屋内に入れたりしながら、残暑を乗り切りました。

10月頃になって本葉が7~8枚くらいになってくると、もうつぼみを作り始めます。枝を広げどんどん成長していきますが開花しません。3号ポットでは窮屈になり、4号ポットに植え替えました。

12月になり最低気温が5度を下回り始めると、土の上にもみ殻を敷きます。

年明けにプランターを比べますと、もみ殻を敷いた苗のつぼみは生き生きしていましたが、もみ殻を敷かなかった苗のつぼみは黒くなり駄目になっていました。葉も同様黒ずんでいます。

1月に入り霜が降り始める頃になると、つぼみがダメになった苗も含めて屋内に取り込むようにしました。屋内に入れたことが正解であるかどうかは、屋外に置いたままの苗がありませんのでわかりませんが、サイネリアは寒がりです。

冬の花なのにどうして、寒がりなのかと思わず愚痴がでそう。。。

開花準備

寒さで黒くなったつぼみや葉は、気が付いたらすぐに取り除きます。屋外に入れておくと、下の方から新しい葉を作り出しつぼみも現れた苗もあります。長期間、つぼみを黒くなったままにした苗は、新しいつぼみが作りだせなかったせいか、3月になっても葉は茂っているもののつぼみをつけてはくれません。

1月は緑のつぼみのまま、1月下旬になると膨らみかけて2月上旬はつぼみの縁から花の色がわかるようになります。今か今かと待ち望んでも開花したのは2月の下旬ごろです。

サイネリアの開花条件は、温度、栄養、太陽光線です。「ハイポネックス原液」と呼ばれる、液体肥料を薄めて水やりの時に与えます。水も上げ過ぎると根腐れを起こしますので、表面の土が乾いているかどうか、もみの中に手を入れて確認してからあげます。
もし、何が何でも花を咲かせるなら、温かい屋内で太陽光線がさんさんと降り注ぐ窓際で、液体肥料を1週間に1度ぐらい上げながら育てると上手くいくはずです。

ピンクの縁取り、ピンクの3株のサイネリア

開花

現在、花屋さんの店頭に並ぶサイネリアは、プランターに溢れんばかりに咲き誇っていて、自家製とは比べようもありません。プロはさすがに違います。

でも個人的な意見ですが、植物も人間と同じ温室育ちと寒さの中で育てた場合を比較するなら、体力に違い出ます。スパルタで育てれば体力は尽きます。自画自賛ですが、自家製の方が強いに決まっていますとも!!!!!!

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