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何億年という時をかけて成長した神秘な石の力とは?
今でこそ女性が装飾品として身につける宝石ですが、今からさかのぼること1万3000年前には、魔よけとして使われていたそうです。日本でも北海道で発見されたペリードットは、放つ光に悪魔や悪霊を弾き飛ばすと信じられていました。その光は、自らを守るレーザーのように感じたのでしょうか?
現在でも宝石は、装飾品だけでなくパワーストーンとして使われています。例えはよくありませんが、神社に氏子があるように、お寺に檀家があるように、宝石側にも守るべき範囲があるようです。誕生月の『誕生石』や『星座石』のいずれかの方法で、自分の守護石を知ることになります。
誕生石は、18世紀にポーランドの宝石商が発案しました。その後、宝石商によって入れ替わることもありましたが、1912年8月にアメリカのカンサス・シティーで開催された米国宝石組合大会で統一されます。
星座石は、「アレクサンダー・ロマンス」という一群の中世の伝説の中で、書かれていたところから始まります。
誕生石
何千年、何億年もの時間をかけて、鉱物が押し固められてつくられる宝石。様々な自然の環境の中で、集まった成分が結晶化したり再結晶を繰り返したりして宝石は作られていきます。こう考えれば、宝石にとってひと月なんて一瞬のことです。守護石として定められた石の存在は、今を大切にする気持ちを思い起こさせてくれます。
1958年に日本で誕生石が発表された際、日本の行事や風土に合わせて変更されています。3月は桃の節句に合わせて珊瑚、5月は新緑に合わせてヒスイ輝石が加わったということです。
1月
ガーネット(ざくろ石)。石言葉は、変わらぬ愛、真実、友愛、貞操。
2月
アメシスト(紫水晶)。石言葉は、高貴、誠実、心の平和。
3月
アクアマリン(藍玉)。石言葉は、勇敢、聡明、沈着。
コーラル(珊瑚)。石言葉は、幸福、長寿。
ブラッドストーン(血玉)。石言葉は、叡智、勤勉、努力。
4月
ダイヤモンド(金剛石)。石言葉は、永遠の絆、純潔、清純無垢。
5月
エメラルド(翠玉、緑玉)。石言葉は、幸運、幸福、愛、新たな始まり。
ヒスイ輝石(翡翠輝石)。石言葉は、長寿、健康、徳。
6月
パール(真珠)。石言葉は、健康、長寿、富。
ムーンストーン(月長石)。石言葉は、愛の予感、幸福、知性、もの思い。
7月
ルビー(紅玉)。石言葉は、熱情、純愛、仁愛、威厳。
8月
ペリドット(橄欖石)。石言葉は、夫婦の幸福、和合。
サードニックス(紅縞瑪瑙)。石言葉は、知恵、勝利、幸福。
9月
サファイア(青玉)。石言葉は、誠実、慈愛。
10月
オパール(蛋白石)。石言葉は、希望、無邪気、安楽、忍耐。
トルマリン(電気石)。石言葉は、希望、忍耐、幸福。
11月
トパーズ(黄玉)。石言葉は、誠実、友情、潔白、幸福。
シトリン(黄水晶)。石言葉は、友情、希望、繁栄(金運)。
12月
ターコイズ(トルコ石)。石言葉は、成功、繁栄、不屈。
ラピスラズリ(瑠璃、青金石)。石言葉は、高貴、崇高、成功の保証。
タンザナイト(灰簾石)。石言葉は、高貴、冷静、空想。
星座石
インドやヨーロッパでは、星と宝石は深い関係があると信じられてきていました。地上にある宝石は、空間を共にする宇宙の星ともつながりがあるためです。
アメリカのティファニー社の重役フレデリック・クンツによれば、『宝石は硬いがゆえに星の力を、その中にとどめておくことができる』と、考えられていたと語ります。 星の光を借りて、あるいは星の力を秘めた宝石は、人間の力では及ばないパワーを感じます。身につけた人を守ってくれると、考えた昔の人の気持ちも理解できます。
今も占いは、星座が主流です。星座石は、こうした占い好きな女性を、夢見気分にさせてくれます。
牡羊座
ダイヤモンド。
透明な輝きと鉱物の中で最も硬いことから、ゆるぎない愛と忠誠、勝利の証とされています。ビジネスやプロポーズなど、ここ一番の勝負時には、心強い味方となります。
かつては、牡羊座の石は、ブラッドストーンとされていました。ブラッドストーンは、エジプトのライデン・パピルスに、王の怒りをおさめるたと伝えられています。
牡牛座
エメラルド。
クレオパトラは、自分の鉱山を持ちイヤリングとして身につけるほど、ご執心でした。ローマ皇帝の暴君ネロも、眼鏡に使用しています。このとから、目に良い宝石と言われています。
直感力と知性が磨かれ、心身に活力を与えると考えられていました。 その深い緑の輝きが、心身を健やかにさせるためか、ルネサンス時代の数学者カルダーノは、エメラルドは人を正直にさせると言っています。
面接や大切な商談など、第一印象が決め手となるシーンで、新緑のすがすがしい活力で乗り切りれそうです。
双子座
アレキサンドライト。
太陽光の下では緑や青に、ろうそくや白熱灯では赤く輝きます。エメラルドとルビーのパワーを持ち、力強さと勇気の象徴とされています。紀元前2500年メソポタミアのウル王墓より、首飾りとして発掘されました。印鑑や印章などとして用いられています。
新規事業開発や新たな世界に踏み込みたい時、情熱的な探究心を駆り立てる宝石のパワーに助けられます。
蟹座
パール。
貝がらの中で育まれて成長するパールは、他の鉱石とは印象が異なります。貝殻を母胎とし、パールを赤ちゃんにたとえて、女性の幸せを象徴しています。
ムーンストーン。
月の満ち欠けに合わせて形や大きさが変わったり、輝きが変わると言われています。気分をリフレッシュさせたり、心機一転何かを始める時に身につけるとパワーが貰えます。また、『恋人の石』という別名もあります。
獅子座
ルビー。
火が燃えるような真っ赤な色は、消えない炎を連想させ、不死身の力を授けると考えられていました。『王者の星座』といわれ、成功と勝利を暗示しています。戦いでは、戦士が守護石として、体の右側に身に着けていたと伝えられています。
明るい赤が、自らの世界を照らし出し存在感を高めます。精神や健康も安定させ、周囲との調和も図ります。
乙女座
サファイア。
知性の色を現わすブルーは、おとめ座の繊細な心に負担をかけた際に、落ちつかせる働きがあります。目立つ位置に身につけることで、パワーを増し特に財運に恵まれると言います。
ピンク色のサファイアは、質の高い恋愛運を引き寄せます。
天秤座
オパール。
古代ローマ時代に、神が天使の瞳から作った王冠の飾りに使われたと、言い伝えがあります。まぶしいほどの強い光が、心の迷いや邪悪な心を浄化させます。その強い光が、魔よけとされ、古代民族は崇拝していました。
蠍座
トパーズ。
黄色や無色、淡青色、ピンク色、青色、オレンジ色などありますが、特に黄色のものは、太陽をイメージさせたようです。太陽に似た力が、宿っていると言われています。 内に込めた情熱と意思を力強いエネルギーに変換させ、着実に前進させます。粘りが必要なビジネスシーンに、借りたいパワーとなりますね。
射手座
ターコイズ。
別名『トルコ石』、または、『旅人の石』と呼ばれています。人生を旅にたとえても、旅行や転勤など引っ越し時と考えても、お守りとなります。危機を知らせる予知能力を持ち、持ち主に宝石の輝きで知らせてくれると言い伝えがあるそうです。 自らの力を信じ、未来の扉を開きたいチャレンジの時に、側に置いておきたい宝石です。
山羊座
オニキス。
古代インドやペルシャで特に、魔よけとして信じられてきました。外界からの邪悪な声を遮り、自分の世界を守ってくれるパワーがあります。 自分の目標を明確に持ち、凛とした姿勢で貫き通したい時に、後押ししてくれるはずです。集中力を高めたい試験前や、面接時などに使えそうですね。
水瓶座
ガーネット。
古代ギリシャでは、鎮静力と魔よけが信じられて、大切な友人や恋人に贈られる石です。欧米では変わらぬ愛を伝えるために、結婚18周年の記念として贈られます。
ざくろのような形状と色をして、ノアの箱舟の行く先を照らしたという伝承があります。行く先を明るく照らすことから、生命力や成長を象徴しています。
魚座
アメジスト。
『酔いを覚ます』を語源としていることから、激情や不安から解放されるというパワーを持ちます。特に紫色は宗教的には意味を持ち、ユダヤ教やキリスト教では使われてきています。
また、インスピレーションや直感、冷静な判断が問われるビジネスなどにおいては、不思議なパワーが貰える石でもあります。
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