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水分補給しても熱中症になりやすい人は水中毒かも

猛暑の水分補給の盲点を知ろう

先日、NHKのテレビで、水分補給をしているのに熱中症になった方の談話が放送されていました。答えは塩分が不足して、『水中毒』になったためです。今年は生命にかかわるほどの猛暑で、知り合いに会えば、あいさつ代わりに水分補給を何度となく掛け合いました。

まさが、安全と信じていた水を飲み過ぎて、体調を崩すとは誰も思いません。 うちわとすだれと緑茶

水が及ぼす災い(水中毒)

水中毒は、1日3リットル以上の水を飲むと、血中のナトリウム濃度が薄くなり低ナトリウム血症をおこします。そのため浸透圧で水分が脳細胞内に移動し、むくみ、頭痛、錯乱、昏迷などの症状がでます。血中のナトリウムイオンが停止した時の症状が、『Yahoo!ニュース』にありましたので、お借りします。(mEq/lはイオン濃度の単位)

  • 130mEq/l 軽度の疲労感
  • 120mEq/l 頭痛、嘔吐、精神症状
  • 110mEq/l 性格変化、ケイレン、昏睡
  • 100mEq/l 呼吸困難などで死亡

また、水が増えナトリウムが薄くなることで体が危機感を感じ、どんどん汗や尿で水を排泄させようとします。これ以上ナトリウム濃度を下げないために、喉の渇きを感じさせなくなります。自発的脱水症とよばれる脱水症状を起こし、熱中症を発症します。

この放送の結論は、熱中症対策の水分補給は、水だけを飲むのではなく塩分も同時にとるということでした。おすすめは、体液に近いイオンバランスを持つスポーツ飲料で、汗で失われた塩分を素早く補給することです。

しかし、スポーツ飲料はあくまでスポーツ飲料です。炎天下の下で、シャワーを浴びた後のように汗をかき、健康な体を持つ方の話です。多分、今年の猛暑がスポーツをした後と同等であると解釈して、塩分補給の重要性を放送したのでしょう。 ランニング中の足

熱中症で飲む飲料水は選んだほうが良い

今年は生命にかかわる猛暑ということで、必要のない外出を控えるようにニュースで呼びかけています。家に閉じこもって体を動かさないと、様々な不調を招いてしまいます。熱中諸対策の水を飲む場合でも、注意するべき点はあります。

高血圧の方や高齢者、ふっくらさんにむけて、水分補給のコツは次の通りです。

高齢者など汗をかかない方の水分補給

常に屋内で空調の生き届いた部屋で暮らす高齢者や、ほとんど汗をかかない人の場合は、塩の消費も少なくなります。高血圧で塩分を控えるよう、医師からアドバイスを受けている方もいるはずです。

熱中症は、室内でも熱中症になります。人の体は、汗をかかなくても皮膚から常に水分が蒸発しています。体重60Kgの人が、平熱、室温28℃の環境で、1日約900mlの水分を放出しているそうです。室内で空調が利いていて、汗をかかなくても水分補給は大切です。

暑さに慣れていない、体温調節がうまくできない高齢者の場合、汗をかいて放熱できない分、体内に熱が溜まってしまいます。水分補給に加えて、空調に頼らざるを得ない事情がここにあります。

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こうした汗をかかない生活を送っている方には、スポーツ飲料で塩分過多になるおそれもあります。高齢になれば高血圧の方もいて、100mlあたり0.09gほどの塩を含むスポーツ飲料を、500ml飲むとすれば、0.45gの塩を摂ることになります。

スポーツ飲料でない熱中症対策の飲料水となると、更に増えます。100mlあたり0.1~0.2gで、同じ500mlのペットボトルを飲むと、0.5~1gの塩を摂ることになります。

塩分制限が必要な人は、医師と相談して、熱中症対策の飲料水を選ぶべきです。

高齢者のおすすめは麦茶

一般に高齢者におすすめの飲料水は、麦茶です。緑茶やほうじ茶といった他のお茶と比べて、カフェイン抜きの麦茶が売られています。

カフェインは、利尿効果が高く、飲んでも直ぐに尿として排出されてしまい逆に脱水になる可能性があります。言うまでもなくカフェインがたっぷり入っている、コーヒー、紅茶で、水分補給は望めません。ジュースは糖分が高く、血糖値が気になる方は特に気をつけたい飲み物です。

咽が乾いたら、量を気にせずがぶ飲みができるのは、やっぱり麦茶。 麦茶

麦茶の香ばしい香りはアルキルピラジンと呼ばれる、血流に良い成分ですし、血行を良くするタンパク質の一種であるGABA(ギャバ)も含まれています。 また、含まれているミネラルは、2015年の文部科学省『日本食品標準成分表』によれば、次のような成分ですが、ほんのわずかです。

  • カリウム
  • カルシウム
  • リン
  • 亜鉛

ふっくらさんの水分補給

夏は、冬と違って寒さに耐えられるように体内で熱を作り出す必要がないために、基礎代謝が落ちてしまいます。夏に太る理由について、こちらの記事でまとめていますが、夏は太りやすいのです。

体が太りやすいことに加えて、コンビニでついアイスやジュースを買ってしまう時期でもあります。 猛暑にスポーツ飲料が適していることに異論をはさむつもりはありませんが、スポーツ飲料は塩分と一緒にぶどう糖を入れて、体に吸収させやすくしています。喉がからからに乾いた時、水道の水より、甘いジュースが欲しくなるのは、体が吸収率が高いぶどう糖を求めているからなんですね。

つまり、スポーツ飲料には糖分が含まれています。100gあたり11Kcalで、500ml飲めば55Kcalになります。ご飯100gで、168Kcalと言われていますので、ご飯の1/3の熱量を摂ることになります。

これを『大したことないね』と余裕で思えるか、『やっぱり太りたくない』と脂汗を流すかは、お任せします。

もし、脂汗の方でしたら、おすすめは硬水です。硬水は、カルシウムやマグネシウムの他に、ナトリウムも含まれていますので、熱中症の水分補給になりえるのです。なんといっても、カロリーゼロというのが、嬉しいですよね。

おすすめは、エンジンガー・スポルト。エンジンガー・スポルトキーンと冷やしたエンジンガー・スポルトの微炭酸は、うっとうしい夏の気分をすっきりとはらしてくれます。炭酸作用で血管が広がり、体内にスムーズに水分を届けてくれます。

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