生姜紅茶の作り方はこうだったのか!
ダイエットや冷え性でもてはやされる生姜ですが、調理法によって働きや味が違います。生、乾燥、加熱した場合の、生姜の魅力をまとめてみました。
ちなみにダイエットで効果がある生姜は、加熱した場合です。一時期ブームになった紅茶ダイエットで、私、誤ったやり方をしていたかもと、今更ながら反省しています。
生の生姜
『生姜』は、ショウガとも読みますが、ショウキョウと読ませることで生のショウガを指します。味覚を刺激するピリピリ感と消臭効果から、魚や肉の臭みをとります。そうめんやうどんの薬味や、湯豆腐の上にのせたり、時にはサラダのドレッシングに使う人もいるようです。
生姜のイメージは保温ですが、生の場合は殺菌力や免疫力もあります。さらに生はジンゲロールが多く、末梢血管を拡張して血行を促進させ発汗を促します。手足など末端の冷えの悩まされている方は、温かい血液を末端までいきわたらせ症状を和らげます。生姜が冷え性に良いといわれる所以です。
風邪にも良いといわれていますが、体を冷やす働きもあるので、風邪のひき始めに限ります。ジンゲロールの解熱作用で体内の熱を取り去り、免疫力と殺菌力に頼ります。
乾燥生姜
『乾生姜』はカンショウガと読み、生状態から乾燥させたものを指します。乾燥しているで保存状態が良く、持ち運びも便利です。外出先で温かい飲み物へ入れて飲むとか、料理の時に調味表代わりと便利に使えます。
乾燥させるとジンゲロールの一部が、ショウガオールにかわります。ショウガオールは、血行を良くするだけでなくお腹周りの血流を増やし、体を心から温める働きがあります。温められた胃腸は働きが活発になり、冷え性やむくみの他、風邪、吐き気、下痢、便秘などにも良いといわれているのです。
また、新陳代謝が促進されるので、美肌へのパワーもアップし、腸内で吸収される脂肪を抑えるといわれています。
ショウガオールで体内に温かさを感じるのは、おおよそ3時間ほど。サプリメントでよく使われている成分で、冷え性や肩こり、むくみなどで悩まされている方が購入しているようです。
網などに入れて天日で干すとか、食器乾燥機で乾燥させるなどして、自分で作ることもできます。
加熱した生姜
『乾姜』はカンキョウと呼び、蒸して乾燥したものを指します。漢方では蒸して乾燥しますが、家庭では火をじっくりとおすことで、乾姜と同じ働きを得られます。食べ方は、乾生姜と同じように携帯して温かい飲み物に入れたり、ふりかけにしたり、料理に入れたりして使えます。
家庭で作る場合は、熱湯を保温が可能なボトルに入れ、そこにスライスした生姜を入れ3時間ほど、お湯につけておきます。こうすると乾燥生姜と同じ、ショウガオールが増えます。ショウガオールは、長時間加熱すればするほど増えていき、やがてジンゲロンという辛味成分が生まれます。
例えば、冬の定番料理鍋や煮込みのダシの中に、生姜を千切りにして忍ばせてみてください。ジンゲロンが生まれます。
ジンゲロンの働きも、血流をよくして体を温める、頭痛、肩こり、冷え性の改善、脂肪燃焼に役立ちます。
特に体の芯を温めることから、脂肪燃焼効果が高いのです。食品医学研究所の代表兼所長である平柳要さんは、「生姜は脂肪の貯蔵庫である白色脂肪の一部を、脂肪を燃やす褐色脂肪の性質をもった細胞に変化させ、有酸素運動をしなくても体重の増加を防ぐという動物実験による論文が、今年発表された」と話しています。
平柳要さんによる生姜紅茶の作り方
生の生姜に多いジンゲロールは、長時間加熱するとショウガオールに変化します。ショウガオールは、ジンゲロールよりも温め作用が強く、体の深部から温め、脂肪燃焼効果も高いそうです。紅茶に入れる生姜もまずは加熱してからとると、うれしい働きが待っています。
用意するもの
保温ボトル
生姜
紅茶やハーブティーなどのティーバッグ
作り方・手順
- 保温ボトルに2mm幅に切った生姜を3枚入れる。
- しっかりと沸騰させた熱湯を400ml程度注ぐ。
- 3時間ほど待てば、ショウガオールに変わる。
- そのお湯を使って、紅茶やハーブティを淹れる。
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