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冬至の過ごし方

気力や体力を回復させ再生する日

日照時間、天候、気温、土などの自然の恵みに頼る農業は、季節変動に合わせて作業をしなければなりません。その昔、暦がなかった時代は、山の雪解け具合や木々の色づき、目にする鳥や虫などから季節の気配を感じながら、作物を育てていたようです。正しく季節の変化を知るために作られたのが、旧暦です。

旧暦(陰暦)は1年を24等分して季節に名前を付けました。冬至はその中の一つです。陽暦(日常使われている暦のこと)に置き換えると、12月22日から23日頃です。

冬至は、夜が最も長く、昼が最も短くなる日です。昼が1番長いとされる夏至より、4時間50分も短くなります。

冬至に昔から神社では、「一陽来復(いちようらいふく)」のお守り札が授与されました。一陽来復とは、冬が終わり春が来ることを意味し、悪いことが続いた後で幸運に向かうことを意味しています。寒い冬は終わり、太陽が力を盛り返し、運気が上昇していくと考えられていたからです。

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温泉の岩場で桶の中にゆずが入れられている

外国でも冬至の日を、陽気の回復や太陽の誕生の日ととらえ、中国では天子が天を祀る「郊天の儀」を行いましたし、クリスマスの行事も陽気回復の意味が含まれているのです。(ほら、七面鳥とか食べるし。。。)

冬至で何をする

カボチャを食べゆず湯に入り体内に宿る陰を追い払い、気力や体力を回復させ再生させます。

カボチャを食べる

カボチャを漢字で書くと「南瓜」となりますが、意味は、北(陰)から南(陽)に向かうというもので、一陽来復に通じるものがあります。

ゆず湯に入る

冬至に湯船にゆずを浮かべて入浴することを、ゆず湯、柚子風呂、冬至湯、冬至風呂などと言います。

ゆずには血行促進の効果があり、この時期にかかりやすい風邪予防になるとともに、冷え性や神経痛、腰痛などを和らげるともいわれています。まさに、一陽来復の目指すところ、陽気の回復や力の再生を狙っているのです。

地方では「ゆずが黄色くなると医者が青くなる」といわれているところもあり、ゆずの薬効は単なる言い伝えだけにとどまらないのです。

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