主役となる花を決めてメリハリをつける
オジギソウやサルスベリ(百日紅)をよく目にする季節になりました。いずれも薄紅色で多くのお宅で、古くから育てられてきた草花です。そういえば、最近人気のセンニチコウ(千日紅)も、ちょっと派手でネオンのようなピンク色です。
今年はなかなか育たず、現在の我が家のセンニチコウはこんな感じ。育ったらあげると約束していた方にも、貧弱な苗を渡してしまい残念です(失礼、愚痴)。
8月号のマンスリークラブのハーバリウムに、センニチコウが入っていました。
センニチコウのカサカサとした丸い花は、なるほどドライフラワーにしやすいし、毛糸のボンボンのような花びらは大きくて見栄えがします。そういえば、近所のオシャレな花屋さんにセンニチコウが置かれた翌日、既に完敗してその姿はありませんでした。
オジギソウやサルスベリのように多年草ではないけど、これからの夏の定番となるにちがいありません。
空間を上手に使って主役を引き立てる
毎回届くハーバリウムの花材は、いずれも乙女心をくすぐるものばかりで、あれもこれも目立つようにと考えてしまいます。でも、これは間違いだと気が付きました。どの花を主役にするのかまずは決め、他の花材は主役の花を引き立てるようにして、メリハリをもたせます。
特に今回のセンニチコウは淡いピンク色ですので、くすませないようにしなければなりません。光をたくさんボトルの中に取り込み、原色の花材は側に置かないようにします。側に原色があれば、どうしても原色には視線がいきますし、淡いピンクの色もくすみます。(1番上の葉っぱは、色がくすむので使いませんでした。)
瓶の中の広い空間つくり、主役を引き立てていきます。
センニチコウが、毛糸のボンボンがふわふわと浮いて、木の枝になっている様子をイメージしました。
毎回芸が細かいカスミソウのドライフラワーです。長さを短くして、横に広がた枝をそのままにします。枝が浮かないように、下にアジサイのガクを敷き詰め、カスミソウの枝が絡むようにしました。
枝の間にセンニチコウを挟み、視線を真ん中に集めます。
白いマムは1番上に置き、センニチコウが浮き上がるのを防ぎます。この白いマムは、主役にもなりそうな貫禄がありましたが、蓋だけの役割に徹してもらいます。
下記の写真がイメージしたところです。
花材を入れながら、オイルも少しづつ入れていくのは、オイルを注いだ時に花材の位置がずれてしまうからです。全ての花材を入れてから、オイルを注ぐと、位置のずれた花材を修正できません。目的の花材を動かすと、他の花材も動いてしまうからです。少しづつ花材を入れて、その都度オイルを入れて、位置を確認する作業は大切です。
ぶつぶつと作戦を立てながら作っていきます。センニチコウの上部に広く空間を開け、一番上に白いマムが浮かんでいます。イメージ通りにできました。
ハーバリウムのセットは、今回で終わりにしようと思います。下駄箱の上に飾るのが目的でしたが、既に6個になりました。やっているうちに、花材の選び方や瓶の選び方も習得できました。ハーバリウムが自分でできるように、可愛い花材を売っているインターネットのお店も増えました。次回はそちらを紹介してみます。
スポンサードリンク