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おせちに特別な思いがある高齢者に知らせて
お正月が終わってから、おせちのレビュー記事を書いているアホな私です。(こんなことだから、稼げないのだと反省します。)おせちは暮れに届くので、実体験記事はこの時期ですよね。前もって、おせちの見本を送ってもらえるサービスもありますが、数は少ないのです。
母が通う病院には、『ミールタイム』という冷凍食材のパンフレットが置かれていいます。栄養士が、食事制限が必要な高齢者に向けて作られています。
電話で注文時には、血液検査の数値と、好き嫌いや飲み込み状況などを確認してくれます。高齢者と暮らす家族は、高齢者向けの食事メニューを考える必要がないので、最近はこうした冷凍食材は増えました。私もこの便利さに、あらがうことができずに利用してしまいます。
この『ミールタイム』から、高齢者用のおせちの予約注文をしました。高齢者にとってのおせちは、子供が小さくにぎやかだった時期の思い出があるせいか、『おせち』という言葉そのものが幸せな気分になるようです。
高齢者向きのおせちって何だろうと考えてみた
『ミールタイム』のおせちを注文した決め手は、3段重の全ての塩を合算すると5.3gなことです。母は、届いたおせちを、食事度に1段ずつ食べていきましたので、1食当たり平均1.7gの塩ですみました。
正直、お店で売られているおせちの詰め合わせは、食事制限のある高齢者にはおすすめはしません。おせちは、商店街が休むお正月の間の保存食であることから、使用されている塩分量は相当なものです。食べ物の大きさも、少し大きすぎたり、噛み切れなかったりします。
高齢者のおせちは、やわらかいことは勿論のこと、箸やスプーンですくい易く、口に入れやすい小さいサイズ。また、塩分が少ないことです。個人差があっても高齢になればなるほど、血管が硬くなり、血圧が高くなるのが普通です。血圧に自信のある高齢者でなければ、塩分調節は家族が気遣うべきです。
さらに、唐辛子などの辛いものや、噛み切りにくい肉や、食物繊維が多いものも避けた方がよさそうです。
ミールタイムおせち
ミールタイムのおせちが届いた時、片手の手の平に乗るサイズです。重さもわずか400gで、『これはボラレたかも』と感じました。しかし、小さい御重の中にぎっしりと詰められた食べ物は、どれも手が込んでいて、食べやすい大きさになっています。母もすっごく楽しそうに食べていて、量ではなく品数と味なのだと知ったのです。
『ミールタイム』のおせちはつぎのとおり。
壱の重

- なます
- 鮎笹茶巾
- 若鶏八幡巻き
- 昆布巻き
- 卵焼き
- なると芋きんとん
- 栗甘露煮
- 田作り
- 車えび
- ほたての照焼き
若鶏八幡巻きは、鶏肉とごぼうが巻かれていますが、ごぼうの繊維は気にならなかったようで、楽に食べていました。心配したのは、田作りのかたくちいわしですが、これもクリア。エビ以外は、一口サイズです。
弐の重

- 伊達巻
- かまぼこ(白)
- かまぼこ(赤)
- きんかん甘露煮
- 米沢牛甘露煮
- 肉団子おろし柚子たれ
- 若桃甘露煮
- ごぼう西京漬け
- いくら醤油漬け
いくら醤油漬けはきっと塩が一杯でしょうけど、かまぼこや伊達巻の味の薄いものと組み合わせています。肉団子は柚子で味付けしているのも、塩対策なのでしょうかね。ごぼうの西京漬けは、さすがに繊維が気になるようで残していました。
参の重

- 和風チキンサラダ
- ローストポーク
- 黒豆
- いわしの梅煮
- さつま芋甘露煮
- たけのこ煮
- 大根煮
- 味付いんげん
- しいたけのうま煮
- 梅型人参
- ままかりレモン風味
- たこの生姜煮
昔ながらのおせちを思わせる野菜の煮しめです。やわらかいさつま芋やしいたけは大きいままで、たけのこや大根などは少し小さくしてあります。梅型人参は、大きいけどやわらかく煮てあり、難なく食べています。 たこやローストポークは、一口大で噛み切れ易かったたようです。
この三段重で、1万円弱の金額です。1種類の量は少ないけど種類は豊富、どれも一口サイズで、塩のない味付けにこだわっているところに満足しました。
ミールタイムについて
ミールタイムは、病院などにパンフレットがおいてあることからわかりますが、食事制限の必要な方向けのメニューを揃えています。パンフレットには、宅配できるおかずの写真一覧の他に、減塩するための方法や調味料など役立つ情報も書かれています。 糖尿病・脂質異常症・高血圧・痛風・腎臓病・タンパク質調整が必要な方、咀嚼困難の方向け、メタボな方向けのメニューを、栄養士が考案しています。
他の宅食と違うのは、電話をすれば翌日に宅配してもらえるということです。 急用で食事が作れなくなった時のために、知っておいて損はない宅食サービスです。
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