紫色が加わることで、随分と表情も変わるのね
今年のe87の展示ブースは、紫を一杯目にしました。サントリーとオーストラリアの植物工学企業が、共同開発した青紫のカーネーションを近くで見ると、酔いそうなくらいです。名前は、『ムーンダスト』、花ことばは『永遠の幸福』と聞いて、またくらくらしそうです。
一昨年ぐらいから、母の日フェアをにぎわしているムーンダストですが、紫カーネーションだけでなく、紫のバラも同時に加わってきています。
母の日フェアは、ちょっぴりシックな催し物となりそうです。e87さんに振る舞われたカステラをほおばりながら、シャッターを押している自分もちょっと、紫の似合う女性にならねばと思うのであります。
ムーンダストの花束とアレンジメント
サントリーフラワーズが商標登録しているムーンダストを使用した、アレンジメントを2種、紹介します。
花束「ロワズー・ブリュー~青い鳥~」
幸せを願う青い花を、幸せをもたらす青い鳥にかけた、思いつきそうで思いつかなかった組み合わせの花束です。はっときませんか?
ディズニーも追い越せるかもと思うくらい、メルヘンちっくな花束に仕上がり、青い鳥も色も艶やかなスカイブルーで、ますます気分は夢心地になります。
青い鳥の結末は、実はちょっと違います。兄弟が以前から飼っていた、ちょっとばかり青みがかった鳥が、探し求めていた鳥だったことです。
花束の上にある青い鳥は、探し求めている兄弟の夢の中の鳥なのでしょう?アイビーの葉、グリーンを周囲にあしらうことで、チルチルとミチルが森の中をさまよい歩く姿を連想させます。
鳥の全長は15cm位ありましたので、かなり大輪のカーネーションの花束となります。
- カーネーション(ムーンダスト)×3本
- カーネーション(3種)
- ヒペリカム、レースフラワー
- アイビー
アレンジメント「Eternal Happiness~永遠の幸福~」
黒いダマス柄の花器にピッタリな華やかさで、上品なアレンジメントに仕上がっています。たとえ花が全て枯れてしまっても、この花器だけは、いつまでも大切に使い続けるって予想できます。
トラセナの葉で四隅を囲み、その上に薄いリボンがちょこんと、飾られています。
ヒペリカムは赤い実と考えていましたが、珍種なのでしょうか?いずれ赤く実がなるように思えますが、実は緑色のものが別にあるようです。一瞬、エンドウ豆のように見えて、美味しそうって考えてしまいました。
上から覗き込んでみると、アレンジメント全体が大きなリボンの形に見えて、気分はますますおとめチックになります。このアレンジメントの名前は、永遠の幸福です。『永遠の幸福』の形は、リボンだったのかと納得します。
- バラ×2輪
- カーネーション(ムーンダスト)×3輪
- スプレーカーネーション(2種)
- ヒペリカム
- アイビー
- ドラセナ
赤紫が目にしみる生花アレンジメント
赤みが強い赤紫色カーネーションを使ったアレンジメントを、4種類見つけました。青みを抑えている分、組み合わせている花全体が、ワントーン明るく作られていました。
アレンジメント「シャン・ド・フルール~パリの香り~」
パリは、花売りの娘や花売りワゴンが似合う街なのですね。行き交う街の人が、『恋人に、家族に、友達に、ちょっと、花でも買って行こう』という、風潮があるのでしょう?
そういうことと縁がなかった私は、日常的にそんなおしゃれなことができる人たちが住む街ってどんなだろうって考えますが、そんな街をイメージした花カゴがあります。
この花カゴの名前は、「シャン・ド・ブルール~パリの香り~」で、パリジェンヌの花屋さんを、イメージしているのだそうです。
ほとんど円球。まるで地球儀みたいな花束で、下側にペッパーベリーの赤い実が垂れているのが印象的です。バラもカーネーションも大輪なのに、どれひとつとして浮いていないで、球体を作っています。
グラデーションのかかったカーネーション、絵本でしか見られないような赤紫ピンクのバラと、一輪一輪個性的なのに、円球を作るためにキチンと秩序を守って並んでいます。『おしゃれであるためには、秩序も大切よ』とふと頭をよぎります。
カゴの色は、しぶーい黒にすることで、グッと高級感が増しています。やっぱり、昔っから花に慣れ親しんだ国だもの、これくらいおしゃれじゃなくちゃね。
- バラ×3輪
- カーネーション(2種)×5輪
- スプレーカーネーション
- アイビー、ポリシャス
- ペッパーベリー
アレンジメント「マザーズ・ピンク」
たっぷりサービスしてもらったソフトクリームのように、山高く積まれていて、美味しそうって思いました。
いや、待てよ。。。もう少しよく考えてみると、ボールを半分に切ったように円状に作られた花束は、どちらの方角から見ても楽しむことができる、リビング用のアレンジメントでもあります。幸せな家庭、明るくて温かい家庭を作ってきた、お母様にピッタリ。
大輪のカーネーションに負けないくらい大きな口を開けて、笑う家族の姿と重なります。色とりどりのカーネーション4種と姫リンゴは、何回見ても心が跳ねてしまいます。
カーネーションとバラの周囲は、すがすがしい緑です。ちょっと珍種のヒペリカムの緑の実とアイビーの緑が、初夏の新緑の香りを届けてくれそうじゃないですか?
- カーネーション(4種)
- スプレーカーネーション
- スプレーバラ
- ヒペリカム
- アイビー
アレンジメント「紫艶~癒しのひと時~」
利休草(リキュウソウ)のつるが円を描いて、カゴの取っ手に絡まっています。また、星型のモカラのピンクが、個性的な花カゴです。
e87の公式サイトには、『小粋な和風取っ手のバスケット』と書かれていますが、きらりと光るセンスが、小憎いですね。カゴが黒と灰色で組まれた格子状の模様は、現代的なのにグッと和風仕立てにしているのも、小憎い理由の一つとなります。
珍しい色味であるカーネーションは、あずき色でグラデーションがかかっています。このあずき色はまさしく日本の伝統色。バラの色も、薄い紫にして、ちょっぴり古風に合わせて見えます。
平安時代にタイムスリップしたような気分になりませんか?新しいと古い、珍しいと古風が組み合わさった面白い花カゴだと感じました。
花が枯れてしまったら、格子のカゴは間違いなく小物入れとして、お母様の部屋で使われるって思えますよね。
- バラ×2輪
- カーネーション
- トルコキキョウ
- スプレーカーネーション
- モカラ
- 利休草
アレンジメント「ハッピー・マザーズ・リース」
公式サイトでは、母の日でありながらリース状ものがありました。ずっと繋がっている円は、永遠と平和をイメージさせてくれる幸福の象徴です。
壁にかけるタイプのものは、飾り場に困らない便利なのですが、写真のものは置くタイプのリースです。
実は、母の日の花の中で一番私が好きだったのは、こちらのハッピー・マザーズ・リースとなります。
かわいいけど、清楚!優しいけど、楽しい!控えめだけど、おしゃれ!地味だけど、贅沢!といった、沢山の言葉が私の頭の中をグルグルと巡りました。
とくにフリフリのトルコキキョウが、風に吹かれてグルグル回る風車のように、はしゃいで見えます。(いちばん赤い花)バラの花は幾分、紫がかっていて、はしゃぐトルコキキョウを制止しているようです。
太くでレースの模様の入ったリボンが、子供時代につけた頭のリボンを思い出させます。真っ赤なリンゴも、郷愁をそそらされませんか?
今年の私の一番は、こちらです。
- バラ×3輪
- カーネーション×2輪
- スプレーバラ
- トルコキキョウ
- スプレーカーネーション
- ユーカリ
花束「芍薬美人」
『かかぁ殿下』なんて言葉がありますが、私の家はご多分にもれず母が、やっぱり一番偉かった気がします。
芍薬の花を見ると、どうも母が大きな口を開けて笑っているのと重なって、強い母のイメージとなるのですが、まぁ~世間では美しい花の象徴となります。芍薬の花に負けないくらい大きなカーネーションを組み合わせて、大きくて強い(?)母に守られている気分になりました。
芍薬はつぼみの状態で届きますので、生けてしばらくした後、花が開いていく時間を眺めることができます。小さなつぼみが、徐々に開いて大輪になるさまは楽しめるはずです。
- 芍薬(2種)×5本※芍薬は長くお楽しみ頂けるよう、つぼみの状態でお届け。
- カーネーション×3本
- スプレーカーネーション
- アルストロメリア
- ドラセナ
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