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可愛い軽いどんぶりを、波佐見焼から見つけた

食器はデザインでなく機能で選ぶ時代がキタ

山形県の芋煮会のように、うどんやおそばの中に、芋や野菜を煮込んで食べるのが好きな我が家です。当然どんぶりも大きくなるわけで、いつも汁がこぼれそうになるか、諦めてラーメンどんぶりでうどんを食べるという有様です。ラーメンどんぶりでうどんを食べるのは、ちょっと、恥ずかしい話かもしれません。

先日、東京ドームで行われたテーブルウェア・フェスへ行った際も、手ごろなうどんどんぶりがないかと、あれこれ探していました。東京ドームに、陶器店が所狭しと並んで、人でごった返していました。テーブルフェステバル会場

ふと、考えます。同じカテゴリーのお店が、数多く集まれば、ある意味インターネットで買い物をするのと、近い状況になります。欲しいものが見つかりやすいことと、比較が瞬時に行えるためです。 実店舗が並べば、インターネットのお店とは異なり、実物を見て触れる分優位になります。

今は、インターネットで短時間に多くの商品を、閲覧するのが当たり前になりました。使い勝手などがわかる動画や、詳しい商品説明が読めて、実物を触ることができない欠点も補えます。ならば、同じカテゴリのお店が肩を並べ合うこうしたフェステバルは、インターネットのライバルになり得ます。

波佐見焼のカジュアル感がいいね

話はそれましたが、見つけました。通常のうどんどんぶりより少し大きめ、陶器とは思えないくらい軽いどんぶりです。しかも、デザインが現代的でかわいいし、とぼけているところも気に入ります。 波佐見焼どんぶり

写真は、長崎県東彼杵郡波佐見町を拠点として作られる波佐見焼(はさみやき)です。波佐見焼は、通常の手造り陶器とは異なり、最初に型を作って同じものを大量に作れるようにしています。芸術を極めるというより、一般消費者のために安価で良質な日常食器を、提供することを使命としています。

型に縛られない風土がモダンな陶器に仕上げている

波佐見焼は、伝統芸術としての型に縛られずに、多く人の手によって受け継がれてきました。そのため時代のトレンドを、存分に吸収してきました。無鉛絵の具の開発など新技法も取り込み、鉛の害を心配することなく色が使えるために、配色が鮮やかです。私が購入したのは、ちょっと地味でしたけど、存分に色を使って華やか食器も作られています。波佐見焼どんぶり

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新しい気風の中で育った陶器だから、発想も技術も芽生えやすいのですね。形もデザインも豊富で、北欧風であったり伝統的な和食器風の陶器もあります。使う人の生活様式や年齢に、合わせたものをきっと見つけられます。

下の写真は、購入したお店とは違う波佐見焼のディスプレイですが、ちょっと北欧風でモダンに見えます。 北欧風な波佐見焼

経済産業省が注目しているのは省エネ

波佐見焼は石膏で型を作って、食器を大量に生産している他に、他の陶器づくりでは見られない製造を行っています。省エネに貢献しているのです。

経済産業省が『SAVE THE ENERGY PROJECT』といった、省エネ活動強化を行っていますが、その中で波佐見焼ともコラボしてます。 経済産業省が着目したのは、陶器を焼く時の省エネ性能です。

炉内のバーナーの配置を上下に取り付けて、短時間で燃焼させます。炉内の温度を上がりやすくする構成材を使用して、低燃費にしています。コンピューターで燃焼を制御して、低燃費になるようにしました。さらに、低温で焼き上がる陶土を使用して、省エネ効果を出しています。

デザインや色、使い勝手だけではなく、環境にも優しいのが波佐見焼です。陶器の品質を語る際に、省エネが加わったことは、資源のない日本に大きく貢献しています。 波佐見焼どんぶり

うどんを作って入れてみました

購入した波佐見焼は、税抜きで1個1000円。新聞に載るようなフェステバルだからと、高額な陶器ばかりではありません。インターネットで、より安いものを探すように、ここでも探せば掘り出し物は一杯あります。

で。どんぶりにうどんを作って入れてみました。たっぷり野菜が入ったお汁でも、余裕もってうどんを入れることができました。ただ、この日はお芋がなかったので、記事とは少し写真がずれてしまったようです。波佐見焼どんぶり

【吉祥寺周辺に住んでいる方なら】波佐見焼は、吉祥寺東急で3月2日から3月4日までの間、イベントが開催されるようですよ。興味があれば、出かけてみてください。

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