この記事の目次
高齢者の肌着はあまり研究されていないよね
一人で外出がままならなくなった母の衣類を、買うのも私の役目になってしまいました。とほほほほ。。。ファッションは嫌いではありませんが、母と好みが違うために中々うまくいきません。
夏用の下着は意外にお店にない
一番困った点は、高齢者は夏でもインナーを着ることです。当ブログにも、何度か記載していますが、高齢者のインナーほど困ることはありません。ズボン下も履くのよ。
だって、多くの店では汗をしっかり吸い取る、夏用の半袖のシャツなんて、そうそう置いてありませんもの。多くの人は、素肌の上にワイシャツやTシャツを着るはずです。おしゃれ着のワンピースでさえ、そうしているはずなのですから。
なんと歩行器のメーカーが下着を作っていた
介護用のサイトを開けてみると、ありました!汗をしっかり吸い取ってくれながらも、サラサラ感のある涼しい下着。
しかも、自分でも介護が必要な方でも、着脱が楽な裁断になっているのが特徴です。
購入して箱を開け見たら、歩行器のブランド名『テイコブ(幸和製作所)』の文字があります。我が母も利用している見慣れたブランドです。
歩行器を通じて高齢者の生活を、知ることができたのでしょう。
当たり前のように暮らしていても、10年違えば価値観が違う常識とて違ってきます。介護用品を眺めてみても、どうもしっくりこないのは、世代のギャップがまだまだ吸収できていないからです。
夏用の涼前開きテープ止めシャツを購入
気に入ってもらえるかどうか分からないので、とりあえず2枚だけ購入してみます。自分のだったらまとめ買いしますが、やはり人のものは慎重になります。
サイズは3種類。
素材が涼しくつくってある
材質は、綿100%としっかりニーズを把握しています。触った感覚は、綿のしっとり感よりもちょっと麻が混じっているのかもと思うようなシャリ感があります。
夏用に、ざっくりと太めの糸で布を作ったようです。
洗濯して干してあるのを見たら、まるで麻のようにパリッとしていました。着ると柔らかいんですよね。
腕回りがグーンと広い
このシャツの特徴は、腕回りが大きいこと。脳疾患を患い手が曲がったままの方がいますが、そういう方でも楽に腕を通すことができるようになっています。
そうでない方も、手を通すとき意外にまごつくもので、これは非常に着やすいシャツです。手の上げ下げも楽そうです。
裏側。縫い目もとっても綺麗。
ボタンはマジックテープ
ボタンは、前合わせ。今時のシャツは、ほとんどがかぶるタイプですが、何故か母は前開きが好きです。Tシャツをあげても、わざわざハサミで前を切って、ボタンをつけるくらいです。前開きが好きな理由を聞きましたが、?でした。
ボタンは、今時のマジックテープを丸くしたものです。洗濯の時、擦れてテープのイボイボが効かなくなるので、『ボタンは閉じて洗って下さい。』と書かれていました。
個人的には、マジックテープは指を使わなくなる気がして、好きではありません。母に着てもらうと、合わせるだけでくっつくので便利と喜んでいます。意外!
寝たきりの方を介護する場合、腰をかがめてボタンをはめる手間は、腰に負担がかかります。そうした方には、嬉しい仕様なのかもと考えます。
シャツの脇が縫っていない
通常、シャツの脇は縫ってあるのが普通です。1枚の布で縫い目がありません。縫い目と肌の摩擦が少ないので、着心地がやさしくなります。
後ろ身ごろは大きめにつくってあり、前傾姿勢になりやすいお年寄りの圧迫感を少なくしています。
こちらの商品は、『車椅子・介護用品のお店 TCマート』で購入しました。商品の説明は、以下のサイトから見ることができますが、現在、在庫切れのようです。やっぱりね、人気だよね!
そうそう、購入後こんな葉書が届きます。介護をしていると、とかく世間から孤立しがちになるので、これは嬉しいと考えました。手書きです。
スポンサードリンク