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六義園にツツジを見に行く

回遊式庭園を殿様の気分で散策

4月25日に六義園にツツジを見に行きました。コロナ禍で1月11日~3月22日まで休園後、桜の時期(3月22日~4月17日まで)は予約者のみ見学となっていました。ツツジの季節になると、予約なしで見学できました。ラッキー!!

ツツジはごく普通に街路樹として植えられているためでしょうか、想像していたほど人出は多くありません。ネットの案内では4月25日は見ごろとありましたが、そろそろ終盤で散り始めていました。

山手線 駒込駅のホームを降り立つと、ホームの両脇はツツジの大群です。そういえば飛鳥山公園の最寄りの駅、王寺駅でもホーム脇の沢山の桜にぎょっとしました。駒込駅でもまた息をのんでしまいます。

駒込駅ホームのツツジ

駒込駅から歩いて3分ぐらいのところに、染井門がありますが閉門しておりました。本郷通りをトコトコと、7分ぐらい歩くと正門に到着します。立派なレンガ造りですね。

六義園の門

正門を入り再び内庭大門をくぐると、葉桜になったしだれ桜が目に入ります。薄紅色の花を枝一杯に咲かせる時期は、ライトアップされると案内にありました。樹齢約70年の貫禄です。

六義園のしだれ桜

見つけたツツジは5種類

18種類のツツジが公園内に植わっていると知り、どれだけ見分けられるかとワクワクしながらツツジ巡りをしましたが、うーん5種類ぐらいしかわかりませんでした。残念。

花弁がつぼ型をしたドウダンツツジが目当だったのに、見つけること叶いませんでした。重ね重ね残念。。。

六義園にあった看板では、大きく4分類されています。次章より種類ごとに書いてみます。

江戸キリシマ系

朱色に近いキリシマ系のツツジは、1656年に原木を薩摩から大阪を経て、京都と江戸に届けられたといわれています。江戸 染井の園芸家の手によってつくられたツツジが、江戸キリシマです。

本霧島(一重)

街路樹にあるツツジより、一回り小ぶりでギュッと密集して咲いています。花の色に濃淡がないために、花びらの形が分かりにくい印象でした。下の章の八重霧島と隣り合わせに植えられていても、花弁が分かりにくく、何度も首を左右に振りながら違いを確認しました。

本霧島(一重)

目が覚めるような朱色の上雄しべも雌しべも同色なため、雄しべのクルリンとした形も見つけにくいです。一輪一輪の花を楽しむというより、低木で横に広がる真っ赤な樹形に、その昔の殿様は惹かれたに違いありません。

下の写真は、園内のお抹茶をふるまうお店の前に植えられていた本霧島です。この形、インパクトあります。多くの人がこのツツジの前で、写真を撮っていました。

美しい樹形の本霧島
八重霧島

今時の生花の生産者農家さんは、一重の花を八重に品種改良することに余念がありません。次々に、八重の花が増えました。思いつくだけあげても、アジサイ、ペチュニア、アスターなどなど。

ツツジでもその昔、八重の品種改良に熱心だった園芸家がいたのですね。昔も今も変わりません。しかし、一重のところでも書きましたが、花びらの色の濃淡がないので、一重でも八重でも見栄えは変わらないように見えます。失礼なことをすみません。

八重霧島

リュウキュウ系

今回六義園のツツジで、1番気に入ったのはリュウキュウ系のツツジです。実際目にしたのは桜衣だけなのですが、看板の写真の花弁はどれも丸みを帯びていて、淡い色味のものばかり。琉球絞りは、白地に紫のストライブが入りなんとも上品です。

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看板の写真をちょっとお借りします。

リュウキュウ系のツツジの看板
桜衣

ようやく見つけた桜衣は、上の花弁に花より濃い紅色の斑点があります。丸みを帯びた花弁と、薄い可憐なピンクに品を感じます。

桜衣

オオキリシマ系

街路樹でよく目にするオオキリシマは、他の品種より大輪です。見慣れたツツジを他の品種と一緒に見てみると、なるほど、緑の少ない道路には1番良く映えます。ツツジと言えば、赤紫色がやっぱり鉄板ですね。

見慣れ過ぎて、写真に収めるのを忘れました。

自生種のツツジ

自生種の中で見つけたのは、大山ツツジとモチツツジ。

大山ツツジ

大山ツツジは、街路樹でよく見るオオキリシマ系と見分けがつきません。

大山ツツジ
モチツツジ

モチツツジは、花弁がとがっていて白地のせいか、雄しべと雌しべが目立っています。

モチツツジ

藤代峠と回遊式庭園

丘の上一面にツツジが植えられている藤代峠は、六義園の目玉でしょう。回遊式庭園の円周の内側を回ると、角度の違えた藤代峠の姿が楽しめます。

藤代峠

私が歩いた限り、下の写真を写した場所が、1番の絶景ポイントと言えます。

藤代峠の一面のツツジ大群

藤代峠のツツジの中に細い道があり、峠の上まで登ることができます。峠の上からみたツツジの景色も素晴らしい。その昔は殿様クラスの人しか見れなかった景色を、今の時代は簡単に満喫できるんですね。今に生まれたことを感謝。

峠の上からみたツツジの大群

庭園の中央にある池も、歩く人の心を静めます。木々に囲まれた池の姿も見る価値あります。

一列の木々を背景に大きな池

池の中にある石と島は、ぐわれう石とほうらい島というのだそうです。アーチ型をしたほうらい島は、中国の神仙思想の中で、修行により不老不死になった仙人が住むとされる神仙島の一つです。日本庭園では、古くから不老長寿を願って作られました。

円周の外側は紅葉の季節のお楽しみかな?

回遊式庭園の円周の外側は、それはそれは大きなもみじが何本も植えられていました。紅葉に季節はきっと、美しいに違いありません。

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