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ルームシェアの部屋を選ぶ前に知っておきたいこと

ありがちなトラブルを知って部屋を選びを

ドラマの設定にもなるルームシェアは、お財布が心許ない方には魅力的です。賃貸を借りる際の初期費用や家賃が抑えられます。時には風邪で寝込んだ時は、食事や薬などを用意して看病もしてもらえます。防犯の不安も和らぎます。

ドラマのルームシャアの部屋は、いずれもキラキラしていておしゃれです。同居人との楽しい会話や、時には共通の親しい友達を呼びパーティーもあり理想の暮らしのように見えます。

部屋でくつろぐ仲の良い女性達

フジテレビで放送中の『#家族募集します』では、お互い子持ちのひとり親同士が、子供の世話を分担しあっています。食事も家主がお好み焼き屋であることから、常に差し入れしてもらえます。助け合いがうまく回って、メリットばかりです。まるで毎日修学旅行のような感じ。その裏にあるはずの、食事の買い出しとか、調理、ゴミ出しの当番など家事の細々としたシーンが映像にないからです。

そうそうそう。。。ルームシェアは、楽しいだけの暮らしではありません。

ルームシェアで契約更新はない

ルームシェアした方の多くは、2年後の更新をしないで別れてしまうそうです。同居していても夫婦のようにお財布は一緒でないために金銭面のトラブルや、相容れないライフスタイルなどでストレスを抱えてしまいがちになります。

ルームシェアでのトラブル回避は、お互いわだかまりを持っていない入居時に対策を打っておきます。暮らしの一つ一つをルール化して、目立つところに紙に貼っておきます。一緒に暮らそうと考えている、仲良しさん同士の最初だからこそできる作業です。

万が一、ルール違反をした場合は、罰金を共同貯金箱の中に入れるぐらいをしておいた方がよいでしょう。紙に書いたルールの横に、罰金を個々に記載しておくのがいいかもしれません。100円とか200円小さいお金ではなく、1000円単位の方がいいでしょうね。

ありがちなトラブルは次の通り。

プライバシー

例え親友と呼ばれる間柄でも、プライバシーの全くない生活は無理です。共用部分だけの部屋で暮らせるのは、ドラマの世界だからです。

寝室兼書斎の個室を各々が持ち、お互いの部屋を立ち入らない線引きがある方が楽です。自分だけの趣味に没頭する時間は邪魔されたくありませんし、知られたくない悩みの一つや二つはあるし、一人で考えて解決しなければならないこともあります。

お互いの個室の配置はリビングやダイニングなどを挟むようにしてあると、お互いの部屋の音が伝わりにくくプライバシーが守られます。トイレや浴室もいずれの部屋を通ることなく行ける間取りを、不動産業界では『振り分け間取り』というそうですが、これがルームシェア向けです。

親密度がますと遠慮がなくなる

共同生活が始まり親密度が増してくると、お互いの生活を干渉したくなります。恋人の有無、給料やボーナスの金額といった、立ち入ってほしくないところまで興味がいくのが人の性。言いたくないことは聞かない、勝手に相手の部屋に入りのぞき見をしないといったことを、守れる相手でなければ一緒に住んではいけません。

当然、プライバシーの罰金は高額でしょう。

金銭負担

賃貸にするとすれば、最初に支払う敷金や礼金と毎月の家賃を折半できるので、一人で借りるより安くできます。生活に必要な冷蔵庫や洗濯機などの家電製品、食器棚やダイニングテーブルなど家具を共同て使うとすれば、二人で購入すれば半分の費用になります。

入居時の初期投資は、これからの新生活へのわくわく感とお得感で、話し合いもスムーズにいきます。

共用消耗品の費用

消耗品や光熱費などはどうでしょう。

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トイレットペーパー、ハンドソープ、シャンプー、リンス、ティッシュ、トイレや台所洗剤、調味料は、2人で住んでいるから全てを2ずつ揃えるなんてあり得ません。収納スペースに限界が来ます。

自炊をするなら、野菜やお米、牛乳、うどんやパスタなども買い置きするでしょうから、ある程度共同で使わざる得ないのです。

光熱費も同居人の部屋ごとにメーターが付いていないので、1つにまとまって請求書が送られてきます。

もし、在宅で仕事をする人と通勤する人が一緒に住めば、在宅の方が共用の消耗品や光熱費を多く使います。部屋を汚しやすいのも、在宅で仕事をする方でしょう。小さなことですが、こうした固定費は毎月発生し続けます。不公平感に気が付けば、ストレスは徐々に溜まっていきます。

在宅と通勤といった関係でなくても、今月は出張が多く自宅へ帰らなかったとか、帰郷して長期間実家で過ごしたといったことでも不公平感の原因になりえます。

ルール化できるなら、しておくべきです。

ルームシェアを解消する時

ルームシェアで1番困るのは、同居人と喧嘩してしまい退去する時です。

賃貸は原状回復(入居時と同じ状態まで回復させること)して、貸主に戻すという決まりがあります。貸主の中には次の借り手を見つけるために、経年劣化による自然な汚れや痛みであってもリフォーム代を要求する方もいます。原状回復は借り手にとって、イタイ決まり事です。

ちなみにトラブルが多いことから、国土交通省は原状回復工事ガイドラインをインターネットで公開しています。興味があれば目を通すとよいでしょう。

退去時の審査で「リフォームの必要あり」となれば、リフォーム代を支払う割合を決めなければなりません。もし、共用消耗品や光熱費の分担割合でもめていたとすれば、リフォーム代の話し合いも難航することは目に見えてきます。

最悪、契約書のある名前の方に支払い義務があるために、一人でリフォーム代を追わざるを得ないといったことになるのです。

こうしたトラブルを回避するために、契約には『連名契約』があります。ルームメイト全員分の契約書を作成することで、リフォーム代は、ルームメイト全員に支払う義務が発生します。

連名契約は、契約時に全てのルームメイトに保証人が必要になります。ルームメイトが変われば、たとえ他のメンバーが住み続けたいと考えても、契約を仕直さなければなりません。

1人代表者の名前だけで契約を行う『代表者契約』もあります。代表者契約にすれば、ルームメイトが変わっても契約を仕直す必要はありませんが、リフォーム代の請求は代表者のみに請求されます。

契約時の契約方法についても、トラブルのことを考慮して決めるべきです。

家事負担

ゴミ出しや掃除は、長年の習慣や本来持っている性質がでます。トラブルになるからと最初にルールを決めておいても、習慣や性質は容易に変わりません。

ゴミ出しや掃除がルーズな方と、その真逆の几帳面な方が暮らせば、几帳面な方が継続的にゴミ出しや掃除の仕事をし続ける羽目になります。ルーズな方の場合、ゴミ出しや掃除だけで済みません。消耗品の補給や食器の後片付けなどの家事負担は、増え続けることも考えられます。几帳面な方のストレスは溜まっていくのです。

共用施設や設備使用規則

浴室やベランダ、洗面所、キッチンの作業台やコンロ、洗濯機など、共同で使う施設や設備でもストレスはあります。同じ時間に使用する場合は、取り合いになるからです。

浴室を使う時間、ベランダで洗濯物を干す時間、キッチンで調理をする時間、洗濯機を回す時間がなどが、重ならないように取り決めておかなければなりません。共同生活者の休日が一緒であれば、洗濯を干すベランダの場所の取り合いもあり得ます。

気が付きにくいのは下駄箱や冷蔵庫です。

昨今は作り置きが流行りですが、食事を別々に作ると決めているなら、それぞれの作り置きの為の冷蔵庫のスペースが必要です。逆に、食事は一緒と決めているなら、近い将来、食材の費用負担の割合でまたもめるリスクも秘めています。

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